レイセオンのエンタープライズ対空捜索レーダー(EASR)ワロップス島の試験場で実射試験開始
~米海軍のSPY-6(V)2及びSPY-6 (V)3、生産に向けて前進~
この資料はレイセオン社が 2019 年 3 月 19 日(現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に翻訳・要約し、配信するものです。資料の内容および解釈については英語版が優先されます。
マサチューセッツ州トゥックズベリー(2019年3月19日)-レイセオン社(英語名:Raytheon Company(NYSE:RTN))のエンタープライズ対空捜索レーダー(EASR)はワロップス島の試験場で実射試験を開始します。
EASRは、航空母艦や揚陸艦に搭載する次世代レーダーであり、対空・対艦戦闘、電子防御、航空管制の機能を同時に提供します。レイセオン社は、EASRとして、2種類のレーダーを製造しています。一つは、ニミッツ級航空母艦やF-35Bを搭載する強襲揚陸艦に搭載する、片面回転アレイ用のAN/SPY-6(V)2。もう一つは、フォード級航空母艦や将来のFFG(X)誘導ミサイルフリゲート艦に搭載する、三面固定アレイ用のAN/SPY-6(V)3です。なお、SPY-6ファミリーの最初のレーダーであるAN/SPY-6(V)1は、米海軍のDDG51フライトIII級駆逐艦用及びDDG51フライトIIA級駆逐艦へのバックフィット用に採用されており、開発は完了し、生産も開始されています。
EASRは、米海軍が採用したSPY-6ファミリーの最新センサーで、このサブシステム試験がマサチューセッツ州のサドバリーにあるレイセオン社の近距離試験施設で完了しました。6フィート四方の回転アレイは梱包され、平床式トレーラーに積み込まれ、12時間の東海岸の旅を経て、最終的にバージニア州、ワロップス島にある地上戦闘システムセンターの高さ100フィートの試験塔にクレーンで持ち上げられます。据え付けられたレーダーは、2019年末まで、様々な航空機を追跡するなどシステム・レベル試験に入ります。
プログラム・エグゼクティブ・オフィス統合戦システム(PEO IWS)、海上センサーのプログラム・マネージャーを務めるジェーソン・ホール米海軍大佐は以下のとおり述べています。「わずか一年足らずで個々の部品から完全にキャリブレーションされたレーダーに移行することは容易ではありませんが、EASRではそれを達成したのです。AN/SPY-6(V)1のために開発された拡張可能なブロック構造により、EASRのサブシステム試験を速やかに完了することができました。米海軍の艦隊全体にSPY-6の能力を提供するという目標に向かって大きく前進しています。」
EASRは、拡張可能なレーダー・モジュラー・アセンブリー(RMA)技術、そして、米海軍のDDG51フライトIII級駆逐艦用のAN/SPY-6(V)1の開発と最近の試験成功を通じて成熟度が高まっているソフトウェア・ベースラインに基づき製造されます。それぞれのRMAは2フィート立方のケースにおさまる自己完結型のレーダーです。こうした個別のレーダーは、統合することによって様々な大きさのアレイに加工することができ、船上のどのような任務を遂行することも可能です。またEASRは、SPY-6ソフトウェア・ベースラインに、航空管制や気象対応機能も提供します。
2019年第四半期のシステム・レベル試験を完了したEASRは設計・開発段階から製造段階に進みます。アメリカ級強襲揚陸艦LHA-8向けAN/SPY-6(V)2は、2021年の最初の納入に向けて予定通り進んでおります。
レイセオン社について
レイセオン社は、2018年に売上270億ドル、従業員67,000人を有す、防衛、民間およびサイバー・セキュリティー用ソリューションを専門とする、テクノロジーとイノベーションを誇るリーディングカンパニーです。97年間に及ぶイノベーションの歴史を持つレイセオン社は、世界80カ国以上のお客様に対して、最新技術の電子ミッション・システム統合、C5ITM製品およびサービス、センシング、エフェクトとミッションサポートを提供しています。当社はマサチューセッツ州ウォルサムに本社を置いています。当社のTwitterをフォローください。
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