高精度な白血病再発検査システムのLiquid Mine ベンチャーキャピタル2社より出資受け入れ
白血病の再発を早期に発見する高精度なモニタリング検査システム「MyRD」を提供する株式会社Liquid Mine(本社:東京都港区、代表取締役社長:岸本 倫和、以下「Liquid Mine」)は、インキュベイトファンド株式会社(東京都港区、代表パートナー:赤浦 徹、本間 真彦、和田 圭祐、村田 祐介、以下「インキュベイトファンド」)と、Plug and Play Japan株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:ヴィンセント・フィリップ、以下「Plug and Play Japan」)より出資を受けましたことをお知らせします。
MyRDは最先端の遺伝子解析技術を用いた白血病の再発モニタリング検査システムです。近年では治療法の発展により多くの症例で白血病細胞が消える寛解状態を迎える一方で、白血病は再発するリスクが高く、再発後の生存率を高めるためには再発の早期発見が重要とされています。従来法と比べ患者さんの身体的・精神的な負担を抑えながら精度の高い検査を提供できるMyRDは再発の早期発見に大きく貢献します。
今回の出資により当社はMyRDの本格的な事業展開を推進します。また、数多くの技術系スタートアップを成長させた実績があるインキュベイトファンドからは多面的な経営支援、世界中で活発に投資や企業支援を行うPlug and Play Japanからは関連企業との協業支援等、それぞれからの投資資金以外の様々な支援を通じ、⼀⼈ひとりに寄り添う精密医療を実現し、⽩⾎病治療に新たな希望の光をもたらすべく事業拡大を加速します。
■ インキュベイトファンド 代表パートナー 本間 真彦氏 からのコメント
全ての白血病患者を助けたい。しかし、現代の医療を以ってしても長期生存は半数程度です。この白血病の再発防止という大きな医療課題に対し、東京大学の医科学研究所から、最新の遺伝子解析技術による治療効果モニタリング検査が生まれました。それを若き医師と製薬企業出身の二人がスタートアップの形で、社会実装にむけて突き進んでいます。
我々は、日本の医療研究者が本気でベンチャーの勝負をする時、いつもその第一番目のサポーターでありたいと考えています。
■ Plug and Play Ventures Analyst 担当キャピタリスト 大岩 晴矩氏 からのコメント
テーラーメイド医療を通したがんの克服という、Liquid MineのPatient Firstかつ壮大なMission実現にご一緒できることを大変嬉しく思います。弊社では、Deeptech領域のポートフォリオとして、米国・Guardant Health等に出資しております。大学発の素晴らしいスタートアップの世界展開の支援に尽力させていただきます。
■ Liquid Mine 代表取締役社長 岸本 倫和 のコメント
私たちは⽇本のゲノム医療をリードする専門家との協働により、⽩⾎病をはじめとするすべてのがんの克服に向けて、ゲノム医療の可能性を追求してまいりました。この度、インキュベイトファンドとPlug and Play Japanより支援を受けることが決定し、さらなる発展を目指すべく邁進していきます。この2社と共に挑戦できることを大変心強く感じています。
■ インキュベイトファンドについて
インキュベイトファンドは、「FIRST ROUND, LEAD POSITION, BUILD INDUSTRIES」をモットーに、創業期の投資・育成に特化した独立系ベンチャーキャピタルです。インキュベイトファンドの運用総額は620億円超、過去の累計投資社数は525社を超え、シードスタートアップへの投資において国内最大規模の実績を有しております。(2021年1月時点)。起業家のよきパートナーとして、最も近いポジションから、新規事業の創造やベンチャー企業の立ち上げ及びバリューアップに努めています。
URL: http://incubatefund.com/
■ Plug and Play について
スタートアップ、大手企業、投資家をつなぎ、世界中のイノベーションを加速させることをミッションとして掲げ、2006年にシリコンバレーで創業。現在、世界18カ国30拠点以上に展開しており、ベンチャーキャピタルとしてDropboxやPaypal、Lending Clubなど多数のユニコーン企業を輩出してきました。またアクセラレーターとして、2020年は500社を超えるパートナー企業に参画いただき、1,000以上のプログラムやイベントを実施しながら2,000社以上のスタートアップの事業化・事業成長を支援しました。
URL: http://japan.plugandplaytechcenter.com/
■ 白血病再発モニタリングシステム「MyRD」について
Liquid Mine の新たな白血病再発モニタリング検査システムは、低侵襲かつ高精度な検査の提供を目指します。当検査は、人の遺伝子を全て解析できる遺伝子解析技術を応用し、骨髄生検により採取した骨髄液から患者ごとに異なる白血病の原因遺伝子変異を突き止め、それらを検出する検査薬を個別に作成し、その検査薬を用いて患者さんの血液中の白血病細胞の量をモニタリングします。そのため、高侵襲な骨髄液採取を必要とした従来の検査と比較し、当検査は血液検査で採取した血液を調べるだけで再発モニタリングが可能となり、患者さんの身体的負担を抑え、再発の早期発見につながるものと期待されています。
■ Liquid Mine (リキッドマイン)について
東京大学医科学研究所(IMSUT)で2015年から研究が重ねられてきた白血病モニタリング検査システム「MyRD」の技術を医療現場で広く応用されることを目指し2019年に設立。2020年3月「東大IPC 1st Round 第2回支援先」*1に採択、同年9月に公益財団法人三菱UFJ技術育成財団の「2020年度第1回研究開発助成金交付先」*2に決定、同年10月に東京都の令和二年度先端医療機器アクセラレーションプロジェクト(AMDAP) *3に採択されました。
会社名はオンコロジー(腫瘍学)領域で世界的に注目されている「Liquid Biopsy」(液体生検)と患者さんそれぞれにテーラーメイドで検査薬をつくる(私のもの=Mine)事業ドメインを表現したものです。
URL:http://www.liquidmine.co.jp/
*1:東大IPC 1st Round 第2回支援先詳細: https://www.utokyo-ipc.co.jp/2020/03/utokyoipc-1stround_2nd_final/
*2: 公益財団法人三菱UFJ技術育成財団の「2020年度第1回研究開発助成金交付先」:http://www.mutech.or.jp/whatsnew/index.html
*3: 東京都の令和二年度先端医療機器アクセラレーションプロジェクト(AMDAP): https://amdap.tokyo/index.html
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- 経営情報
- ダウンロード