渋谷慶一郎が「ドバイ万博ジャパンデー」にてアンドロイド、仏教音楽 声明、UAEオーケストラとのコラボレーションによる最新作を発表
ドバイ万博は、コロナ禍から一年の延期を経て2021年10月1日〜 2022年3月31日を新たな会期として開催される中東およびアフリカ地域初の登録博となる。世界192カ国が参加し、約2500万人の来場者を見込んだ大規模な万博としてUAEのドバイで華々しく開かれる。
12月11日(土)に予定される「ジャパンデー」は、ドバイ万博の主催者が各参加国の参加を称える「ナショナルデー」として会期中に開催されるもの。ジャパンデーでは、日本館、関係団体が日本を紹介する文化イベントを会場内の各所で実施する。
「Connecting Minds, Creating the Future(心をつなぎ、未来を創る)」というドバイ万博のテーマにも通じる渋谷慶一郎によるステージは、アンドロイド・オペラ『Scary Beauty』や 8月末に東京・新国立劇場で世界初演を終えたばかりの新作オペラ作品 『Super Angels』にも出演したアンドロイド「オルタ3(Supported by mixi, Inc.)」が歌手及び指揮者として出演。
さらに今回は、2019年に世界最大級のメディアアートの祭典「アルスエレクトロニカ・フェスティバル2019」にて発表した『Heavy Requiem』で共演した仏教の伝統音楽である高野山・声明の演奏家 藤原栄善氏をはじめとする南山進流声明の演奏家5名が参加。オーケストラには2020年1月にUAE・シャルジャでの『Scary Beauty』公演で共演した、UAE現地のNSO Symphony Orchestraと再び共演する。
アンドロイドと1200年もの歴史を持つ伝統的な仏教音楽の声明、オーケストラという和洋と1000年の時を越えたコラボレーションによる新しい音楽。未来志向で国際色豊かな中東ドバイの地で披露される渋谷慶一郎の新作は、大きく注目されるだろう。
■アーティスト プロフィール
<渋谷慶一郎 / Keiichiro Shibuya>
東京藝術大学作曲科卒業、2002年に音楽レーベル ATAKを設立。作品は先鋭的な電子音楽作品からピアノソロ 、オペラ、映画音楽 、サウンド・インスタレーションまで多岐にわたる。
2012年、初音ミク主演による人間不在のボーカロイド・オペラ『THE END』を発表。同作品はパリ・シャトレ座公演を皮切りに世界中で公演が行なわれている。2018年にはAIを搭載した人型アンドロイドがオーケストラを指揮しながら歌うアンドロイド・オペラ『Scary Beauty』を発表、日本、ヨーロッパ、UAEで公演を行なう。2019年9月にはアルス・エレクトロニカ(オーストリア)で仏教音楽・声明とエレクトロ二クスによる新作『Heavy Requiem』を披露。人間とテクノロジー、生と死の境界領域を作品を通して問いかけている。
2020年9月には草彅剛主演映画『ミッドナイトスワン』の音楽を担当。本作で第75回毎日映画コンクール音楽賞、第30回日本映画批評家大賞、映画音楽賞をダブル受賞。2021年8月、東京・新国立劇場にて新作オペラ作品『Super Angels スーパーエンジェル』を世界初演。
ATAK Website http://atak.jp
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