改めて、亡くなられた方々のご冥福をお祈り致します。鎮魂と顕彰のための小説に加え、資料を豊富に添えた1冊です。2021年3月1日発売。

生きることの希望と尊さを伝える小説をメインとしながら、今では見ることのできない三陸沿岸各地の貴重な写真を多数掲載し、解説も充実しています。資料としても大きな価値を有しています。

有限会社言問学舎

・小説作品の概要
 1983年(昭和58年)から1987年(昭和62年)にかけて、仙石線、石巻線、釜石線、山田線、三陸鉄道北リアス線、南リアス線、気仙沼線の各線を旅する青年英介が、各地の情景や、人々とのふれあいを経て、不本意な別れを強いられたかつての同級生早希子のために強く成長し、やがて彼女を迎えるまでの4年間の足跡の中に、三陸の海と鉄道をたたえる意欲作です。
 平成23(2011)年3月11日、午後2時46分。三陸沖を震源とする、マグニチュード9.0(3月11日当初の発表時には同8.8)の巨大地震が発生しました。地震そのものは「東北地方太平洋沖地震」と命名されましたが、死者1万8千人以上、現在に至るまでの行方不明者数千人にもおよぶ未曽有の犠牲者を出し、また東京電力福島第一原子力発電所の深刻な被害を招いた大災害ゆえ、「東日本大震災」と通称されています。 

志津川湾志津川湾

 まもなく、あの震災から満10年の時を迎えます。津波の被害を受けた被災地では、被災された方たちが懸命にその後の日々を歩んで来られたことをお聞きしておりますが、かつて町が存在した場所が破壊され、かさ上げや区画変更がなされたため、昔日のおもかげをとどめていない土地も多くあります。一人一人の方たちが思い描く「あの頃」は、数えきれないほどあるわけですが、本書の著者は、自分がかつて目にし、親しんだ三陸各地のありさまを描くことで、多くの方の記憶の中の各地区の様子をよみがえらせ、なつかしんでいただきたいと考えました。小説作品での描写を補強するために、各地の貴重な資料写真をお借りして掲載した上で、現在の様子のわかる写真を、自分で撮影して来ようと考えました。
 

現陸前高田駅現陸前高田駅

 本書を出版するにあたり、著者であり有限会社言問学舎の経営者である小田原漂情が、2020年9月26日から27日にかけて、仙台から野蒜・宮戸島(奥松島)、石巻~女川(万石浦を含む)、南三陸(志津川)、陸前高田、大船渡、釜石、宮古までの沿岸各地を自ら取材し、撮影した写真を表紙及び口絵として掲載したほか、綿密な口絵解説で、詳しく各地のこと、被災のことを解説しています。
 

高田松原復興祈念公園からの海高田松原復興祈念公園からの海


 また本書の中には、1960年代から70年代にかけての大変貴重な東北地方の鉄道写真を掲載しています。東北地方在住の方などから、「なつかしい仙石線の電車の写真が見られた、たしかにあの通りだったね。」などの言葉が寄せられております。また小説についても、「主人公とかつての同級生の恋の行方が気になって仕方なかった。」や、「みずみずしい交流が鮮やかに浮かび上がります。」などの声を寄せていただいております。3月11日という忘れられない1日を前に、亡くなられた方々のご冥福を改めて深くお祈りするとともに、多くの方に、本書を手にとって昔日の三陸に親しんでいただけるよう、ご案内させていただくものです。

 

表紙画像表紙画像


書名: たまきはる海のいのちを-三陸の鉄路よ永遠に
ISBN: 978-4-9910776-4-7
著者:  小田原漂情
B6判: 総ページ数272ページ うちカラー口絵32ページ
定価:  本体1600円 + 税

※全国各書店からご注文いただけます。書店様は日販・トーハン等各取次から発注可能です(有限会社言問学舎は㈱地方・小出版流通センター帳合です)。アマゾンでもご購入いただけます。下記よりご確認下さい。
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会社概要

有限会社言問学舎

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URL
https://www.kotogaku.co.jp
業種
教育・学習支援業
本社所在地
西片2-21-12  西片マンションB1F
電話番号
03-5805-7817
代表者名
小田原漂情
上場
未上場
資本金
300万円
設立
2004年11月