北海道初！航空機サプライチェーン「SACSuC」本格始動へ

中小製造業３社による共同事業体で航空機産業に参入

札幌エレクトロプレイティング工業株式会社

2022年4月5日 13時30分

３０日、株式会社ワールド山内を代表とする中小企業３社で道内初となる航空機産向けサプライチェーンが本格的に始動

２０２２年３月30日、株式会社ワールド山内（北広島市）を代表とし、株式会社池田熱処理工業（札幌市）、札幌エレクトロプレイティング工業株式会社（札幌市）の３社は、航空機産業向けサプライチェーン「Sapporo Air Craft Suppliers Club」（以下、SACSuC：サクサク）が本格的に始動するため、発足式を行いました。

コロナウィルスの影響により多大な影響を受けた航空旅客需要は、徐々に回復傾向にあり、今後さらなる回復と需要拡大が見込まれています。
航空旅客需要が落ち込んだ一方で、航空貨物需要の落ち込みは限定的であり、今後も成長が見込まれています。

この様な状況の中、自動車関連部品等の生産・加工を手掛ける３社が、新たな収益の柱として見据え、また北海道への産業の誘致を目的とし、航空機エンジン部品の製造を手掛けます。
ワールド山内は、機械加工・溶接・板金加工を。
池田熱処理工業は、主に熱処理・機械加工を。
札幌エレクトロプレイティング工業は、主に表面処理を担当いたします。

（写真：上段左から）玉手伸幸　斉藤隆　山田勝久　
（写真：下段左から）嶋村清隆　池田隆久　山内雄矢　岩田圭剛　山内慶次郎　阿部和幸

航空機産業への参入は多額の設備投資が必要となり、且つJIS Q 9100の取得、国際認証Nadcapの取得、顧客要求水準（OEM認証）をクリアする必要があることで参入障壁が非常に高いものとなっております。
そこで、Tier２である株式会社山之内製作所（横浜市）をアドバイザーに迎え、進捗管理・社員教育・認証取得・製品試作等の総合的なサポートをいただき、本プロジェクトを軌道に乗せていきます。

プライベートジェットの普及に加え、空飛ぶタクシーや空飛ぶクルマ、物流ドローンといった新しい市場を見据え、２０２３年度までに供給体制を整えます。
また、SACSuC（サクサク）の参画企業も順次拡大し、サプライチェーンの分断リスクの回避に備え、サービスの安定供給を目指します。

将来的には、丘珠空港周辺に航空に関わるビジネスやパイロット育成の為の学校といった一大集積地を創り、「食と観光」の北海道と言われているところに「ものづくり」を加え、「食と観光とものづくり」の北海道と言われる事で、北海道経済を豊かにしたいと考えています。

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