美術館などの文化芸術・教育・科学研究などの体験をバーチャルツアーとして再構築することができるクラウドサービス「WHERENESS（ウェアネス）」の公式サイトが本日リリース

ACTUAL Inc.（本社：京都市中京区、代表取締役：辻 勇樹）は、360°メディアを自分の手で保存し、編集、配信することで、バーチャルツアーを簡単に再構築することができるクラウドアプリケーション「WHERENESS（ウェアネス）」（以下、WHERENESS ）の公式サイトを本日2023年2月15日（水）に公開しました。また、同年春にβ版のリリースも予定しております。
▶️WHERENESS 公式サイト：https://whereness.io/jp

 

• WHERENESS とは

WHERENESS は360°メディアを自分の手で保存・編集・配信し、さまざまな体験をバーチャルツアーとして再構築することができるクラウドサービスです。

ご自身で撮影した360°映像や写真をクラウド上にアップロード、編集画面で視点と視点を繋ぐことで移動ルートを簡単に作成することができます。さらに、テキストや画像などの素材を空間内に配置することで、クラウド上にあなたの体験を再構築することができます。

また、すべての操作がブラウザ上で完結し、データはクラウドに保存されるので、PCのストレージ容量を気にせず「いつでも」「どこからでも」アクセスすることが可能。チームでのオンライン同時編集にも近日対応予定です。

さらに、URLをシェアすることで、スマートフォンやPCなどお手持ちのデバイスからブラウザで再生することができ、あなたの体験を簡単に共有することが可能です。特定のメンバーのみでの共有や、有料での配信も WHERENESS だけで完結します。

これらすべての作業をクラウド上で一貫して行うことができる WHERENESS は、文化芸術にかかわるさまざまなユーザーの皆さまに新しい記録手法を、そして鑑賞する方々にはより豊かな記録体験を提供します。
 

• WHERENESS サービス開始の背景

世界には、現在10万館以上（※1）の美術館・博物館があり、さらに芸術祭（2000件）やギャラリー（296,000軒）を加えると、年間約195万展（※2）の展覧会が開催されていることとなります。しかし、そのほとんどは1〜3ヶ月ほどの会期で取り壊され、その体験を未来に残す手段はありません。
アクチュアル株式会社では、2017年からART360°（アート・スリー・シックスティー）（※3）という360°展覧会アーカイブ事業（事業主体：公益財団法人 西枝財団）の企画・制作を通じ、誰もが時間や距離を超えてアートの足跡を振り返ることができる環境づくりに取り組んできました。

360°映像アーカイブが普及してこなかった理由として、高い制作コストが挙げられます。ワークフローの改善によって、360°映像を安価に保存・編集・配信することができれば、誰もが過去をより豊かに体験することができるのではないかと考えました。

記録の在り方が変われば、それを体験する人が変わり、世界の在り方が変わるのではないか。そんな想いから今回の WHERENESS の開発に至りました。
※1　https://www.statista.com/statistics/1201800/number-of-museums-worldwide-by-region/
※2　美術館・博物館：年間8展、芸術祭：各10展、ギャラリー：年間4展の展覧会が開催されていると仮定し算出。
※3　若手創造者の支援と、知的文化の創造を目的とする公益財団法人 西枝財団が運営する「ART360°（アート・スリー・シックスティー）」URL：https://art360.place
 

• WHERENESS 概要

WHERENESS ３つの特徴

（１）360°動画に対応
一般的に普及しているバーチャルツアーアプリケーションでは静止画でしか記録・配信ができません。WHERENESS では360°動画のアップロードが可能なため、インスタレーションやパフォーマンスなど時間軸を含んだ体験を構築することができます。

（２）制作フローの簡略化
360°動画はデータ容量が非常に大きく、編集作業に長い時間と高いPC性能が必要です。WHERENESS では、編集作業をクラウド上で完結させ、書き出し回数を減らすことで編集工程を1/4程度まで削減することができ、制作コストの削減にもつながります。

（３）チケット配信による収益化

不動産・建築用途に設計されている現状のバーチャルツアー制作は、マネタイズ方法がありません。そのため、長期運用をすると保存コストが大きな負担になります。WHERENESS では、バーチャルミュージアムツアーのチケット配信が行え、将来的には、360°空間内に作品を配置し販売することも可能となり、収益化につなげることができます。
 

WHERENESS 主な機能

（１）エディター画面

エディター画面では、シーンの編集や視点と視点を繋ぐことで移動ルートを作成するなどさまざまな編集機能を使うことができます。

 

 

ダッシュボード画面では、複数のプロジェクトを管理することができます。また、360°メディアの撮影方法や編集のしかたをチュートリアル動画で学ぶこともできます。

 

（２）プレーヤー画面

 

シンプルで直感的に使えるデザインなので、その場にいるかのように空間内を自由に歩き回ったり、別の場所へ移動することができます。

【ホームページURL】
https://whereness.io/jp

【利用手順・利用料】
ご契約開始方法、ご利用料金に関しましては、2023年春ごろ予定のβ版リリース内にてご案内いたします。
 

• 今後の展開

β版のリリースは2023年春を予定しています。VRヘッドセット対応、チーム管理機能やタイムラインポップアップ、また、アクセス解析・レポート機能の実装なども随時進めていく予定です。

WHERENESS とともに360°記録の活用をご検討される映像制作会社・クリエイターの方々、販路開拓などをご一緒いただけるメーカー、代理店の方々など、協働してくださるパートナー企業様を募集しております。
▶️お問合せはこちらから：https://whereness.io/jp
 

• アクチュアル株式会社について

ACTUAL Inc.は、360°記録の活用を中心に〈リアル〉と〈ヴァーチャル〉が歩み寄る手助けをすることで、いまこの瞬間、目の前で起こり、私たちの身体を震わせる〈アクチュアルな体験〉と向き合う方法を提案する組織です。

【会社概要】
社名：アクチュアル株式会社（ACTUAL Inc.）
所在地：
京都府京都市中京区三条通烏丸東入ル梅忠町24 三条COHJU BLDG. 6F
神奈川県横浜市中区尾上町一丁目6番地 ICON関内 3F YOXO BOX OFFICE
代表取締役：辻 勇樹
設立：2018年11月
HP：https://actu-al.co/
事業内容：デザインソリューション企画・制作事業、360°・2D写真映像制作、新規事業調査・立案