株式会社mitsuki、視覚障害者の外出を支援する「同行援護」のDXを推進する支援システム「おでかけくん」をリリース。

視覚障害者エンジニアの当事者らが開発、IT導入補助金の活用で最大50％補助。

株式会社mitsuki

2024年7月29日 17時00分

視覚障害者向けの事業を展開する株式会社mitsuki（本社：東京都千代田区、代表取締役：高橋昌希）は、視覚障害者の外出を支援する「同行援護」のDXを推進するクラウドシステム「おでかけくん」を同行援護事業者向けにリリースいたしました。

また、本システムが障害福祉に関する請求ソフト「介舟ファミリー」と合わせて、最大50％が補助される「IT導入補助金2024」の対象ツールに認定されました。

様々な業界でデジタル技術の活用による業務効率化や生産性向上が求められる中、福祉業界においてもDX推進の重要性がますます高まっています。視覚障害者の外出時にガイドヘルパーを派遣する福祉制度である同行援護サービスにおいても、紙・印鑑等の書類ベースゆえの事業所・ガイドヘルパーの事務作業の多さや、依頼マッチングの煩雑さ、視覚障害者の利用のしにくさが課題となっています。

同行援護のDX支援システム「おでかけくん」は同行援護の業務をペーパーレス化し、依頼マッチングから実績報告までをどこでも簡単に行えるクラウドツールです。視覚障害者、ガイドヘルパー、事業所のやり取りがデジタル上で完結するだけでなく、LINEや請求ソフトと連携することで一元管理が可能となり、従来の業務を大幅に減らします。

また、本システムは視覚障害者エンジニアも開発に携わることで、情報保障やアクセシビリティ面への配慮も実現しました。デジタル技術の革新により、視覚障害者自らがITを活用することへのハードルが少しずつ下がる中、同行援護のDX化・アクセシビリティ向上を通して、視覚障害者の社会進出を加速させ、誰もが気軽に出かけられる社会を目指します。

同行援護のDX支援システム「おでかけくん」の特徴

視覚障害者、ガイドヘルパー、事業所のやり取りが簡単・便利になる、同行援護に特化したクラウドシステムです。LINEや請求ソフトと連携することで、従来の業務を大幅に減らします。

視覚障害者

・視覚障害者エンジニアが開発。当事者だからこその操作のしやすさ・機能を工夫

・自分のスマホやパソコンから24時間いつでも簡単に同行援護を依頼が可能

・当月の利用時間をいつでも確認できる

・連絡先を交換せず、アプリ内からヘルパーにチャットで連絡が取れる

ヘルパー

・依頼の受託可否をスマホから選択できる

・空き時間を登録し、好きな時間に働ける

・スマホから実績報告や交通費を簡単入力

事業所

・管理画面で依頼を一元管理でき、どこでも閲覧可能

・マッチングを最適化。独自の方法を使って、楽しい同行援護を実現できる

・「介舟ファミリー」とCSV連携をして、毎月の実績をワンクリックで取り込める

また、当社で運営するWebメディア「Spotlite」にて、インタビュー記事を公開しました。

視覚障害者の同行援護をもっと簡単に。全盲のエンジニア2名が手がける「おでかけくん」開発秘話
https://spot-lite.jp/odekakekun-interview/

IT導入補助金について

IT導入補助金は、国が中小企業・小規模事業者等がITツール（ソフトウェア、サービス等）を導入する際の費用を一部負担する制度です。中小企業のみなさまの生産性向上・強化を図ることを目的としています。対象となるITツール（ソフトウェア、サービス等）は事務局及び外部審査委員会による審査の結果、採択される必要があります。

詳細につきましては、IT導入補助金・公式ホームページをご覧ください。

https://it-shien.smrj.go.jp/