アーツ千代田 3331 特別企画展「山王祭がゆく 〜二人の絵師と人・まち・祭〜」開催

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この度アーツ千代田 3331 では、江戸時代から続く伝統の「山王祭」の開催時期に合わせ、「アーツ千代田 3331 特別企画展『山王祭がゆく 〜二人の絵師と人・まち・祭〜』」を開催する運びとなりました。

山王祭と言えば、番町・麹町・日本橋・京橋・銀座周辺という、日枝神社(千代田区永田町)の広大な氏子町を、豪華な山車や附祭(つけまつり)が、300mの長い行列となって街を練り歩く、華やかな祭礼行列の「神幸祭」が見所のひとつです。ビルに覆われた大都市・東京の街を背景に、勇ましい木遣り(きやり)の声が響き、時代装束に身を包んだ総勢500名が厳かに歩を進める光景は、江戸からの歴史が積層し受け継がれる東京の風物詩であり、その場所に住む人々が作り出した都市文化とも言えます。

2020年に続き今年2022年の山王祭も、神幸祭を始め、神輿宮入などの祭礼行事が感染症拡大防止のために見送られることになりました。本展は、現代に生きる絵師 岡田親(ちかし)氏と木下栄三氏2名による江戸と現代が交錯する作品群と、江戸時代に描かれた山王祭の壮麗な絵巻物(レプリカ)を同時に展示し、一時的に姿を消した祭礼行列を振り返り、ハレの日として祭を迎える人々の心情や街の景色に思いを巡らせる展覧会です。会期中アーツ千代田 3331 のウッドデッキには、実際に使用された御仮屋(おかりや)*を、鳶頭(かしら)の手で建て、再現展示を行います。
歴史・美術・都市文化の三つ巴で東京の魅力を伝える本展を、どうぞご高覧くださいますようお願いいたします。
*御仮屋(おかりや):お祭りの期間にのみ造られ、神輿渡御の際に一時的に神輿が休む「仮の宮」のこと

【開催概要】
名   称:アーツ千代田 3331 特別企画展「山王祭がゆく 〜二人の絵師と人・まち・祭〜」
会   期:2022年6月4日(土) 〜 19日(日) 11:00 - 18:00 月曜日休場
会   場:アーツ千代田 3331 1 階 104、ウッドデッキ(東京都千代田区外神田 6-1-14 旧練成中学校)
入場料:無料
主   催:アーツ千代田 3331
後   援:千代田区、麹町出張所地区連合町会
特別協力:日枝神社
協   力:糀町惣町睦、日枝山王祭下町連合
U R L :https://www.3331.jp

【展示内容】
■絵巻「山王祭礼之図 第一巻」[ 作者不詳/日枝神社蔵 ](レプリカ)

江戸時代中期の山王祭における祭礼行列の様子を描いたもので、作者は不詳。華やかな装束に身を包んだ行列と山車・附祭(つけま つり)の様子は、江戸時代に行われた山王祭の様子を知る貴重な歴史資料であると同時に、祭に浮き立つ江戸の町民たちの姿が伺える、楽しい絵巻物です。第一巻は16.5m、第二巻は13.6m、第三巻14.91mの総長約45mから成る絵巻のうち、本展では第一巻を忠実に再現したレプリカを展示します。

 

 

絵巻「山王祭礼之図 第一巻」部分 ( 作者不詳 日枝神社蔵 )絵巻「山王祭礼之図 第一巻」部分 ( 作者不詳 日枝神社蔵 )

■現代に生きる二人の絵師 岡田親氏 ( 江戸町火消錦絵師 ) と木下栄三氏 ( 画家・建築家 ) の競演
岡田氏は幼少期の頃より実際に地域で祭に参加し、自分の目で見てきた祭に関わる「粋」な人々を描き続けてきました。一方の木下氏は、祭の氏子地域の街の風景の今昔を、事実に基づいて重ね絵図で表現してきました。両氏の作品から、感染症拡大によって一時的に姿を消した祭の熱気や街の活気に思いを馳せ、来たるべき祭の復活の日を祈ります。

岡田親「江戸町火消 六十四組勢揃 その一」岡田親「江戸町火消 六十四組勢揃 その一」

木下栄三「鍛治橋御門」木下栄三「鍛治橋御門」

■昭和初期に造られた御仮屋を鳶頭(かしら)の手で再建
「御仮屋」(おかりや)とは、お祭りの期間にのみ造られ、神輿渡御の際に一時的に神輿が休む「仮の宮」のこと。御仮屋の存在は町の祭の気分を一気に盛り上げます。本展では、2018年より当館に寄託されている木製の御仮屋を、鳶頭(かしら)の手でウッドデッキに再建。通常は神輿が入るために立ち入ることができない御仮屋の内部をじっくりご覧いただけます。

■山王祭レポート
本年度の山王祭は、神幸祭や神輿宮入などの大規模な祭礼行事 は中止になったものの、各氏子町ではコロナ禍での工夫を凝らし、思いを込めた自分たちなりの祭を実施する予定です。その取り組みをレポートするドキュメント展示を行います。

■各町会の鮮やかで個性豊かなの手ぬぐいを一挙展示
祭衣装にかかせない手ぬぐいは、町会ごとに色や文様も異なり、個性豊かで色とりどりのデザインで作られます。本展では、これまでの日枝神社の氏子町会の手ぬぐいを一挙展示し、お祭りのにぎやかな雰囲気を演出します。

【作家紹介】


岡田親 (江戸町火消錦絵師)
明治時代初期から続く老舗の寿司屋「京すし」の4代目主人であり、「江戸町火消錦絵師」として高い評価を得ている。幼少の頃、近所に住んでいた叔父の鳶頭の影響で町火消しに興味を持ち、高校生のころから錦絵の収集を開始。20代半ばから独学で錦絵を描き始め、現在までに2500枚以上の作品を制作。



 


木下栄三 ( 建築家、画家、江戸検定一級 )
1950年名古屋生まれ。東京・神田に勤務するようになって既に40年近くになる。現在建築の設計を生業とし、合わせて画業も自身の生き方の一つとして続けている。さらに画業の一部として歴史や文化に親しみながらその遺産を記録し、絵として伝えることをライフワークとしている。




【関連イベント】

木下栄三氏によるアーティストトーク
6 月 5 日 ( 日 ) 14:00 - 15:00
本展の出品作家のひとり木下栄三氏は、江戸と現在の東京の姿を一枚の絵に重ねて描く「重ね絵」の制作に、歴史的観点だけでなく、都市景観の視点を交えて取り組んでいます。本展の開催に合わせて、本人による作品解説を展示室内で実施します。
料金:無料
会場:1F 104 展示会場内
出演:木下栄三
 

ワークショップ「手ぬぐいでお祭サコッシュをぬってみよう」
6月 12 日(日)10:00-11:30
手ぬぐいを使って、お祭で使われる「千代掛け」のような、和柄の肩掛け(サコッシュ)を作ります。藍で染められた和柄の手ぬぐいで、 折り方を工夫して布を切らずに形づくっていきます。
料金:2,000 円(材料代込み)
定員:20 名
会場:1F コミュニティスペース
対象年齢:小学 3 年生以上、裁縫経験のある方はどなたでも
講師:モリユカ(手ぬぐいズボン作家)
 

ワークショップ「はじめてのお抹茶体験、自分好みのお茶を点てよう」
6 月 18 日(土)①13:30 - 14:30 ②15:45 - 16:45
茶筅(ちゃせん)を使い、実際にお抹茶を点てて味わいの変化を楽 しむワークショップ。数回お茶を点てながら、自宅でも出来る手軽なお抹茶の楽しみを体験します。山王・嘉祥祭に因んだ和菓子の提供も。
6 月 18 日(土) ①13:30 - 14:30 ②15:45 - 16:45
料金:3,800 円(お抹茶、御菓子代込み)
定員:各回 10 名
会場:1F ウッドデッキ 御仮屋前(野外) ※当日の天候により変更があります
対象年齢:中学生以上
講師:野口明嗣(美術商、株式会社那須屋 代表)
備考: ①、②とも同じ内容です

【イベントお申込み方法】
チケット購入サイト(Peatix)よりお申込み頂けます。お申込みURLは下記サイトよりお確かめください。
展覧会・イベントの詳細は http://www.3331.jp/

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URL
https://www.3331.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区外神田6-12-5 長谷川ビル2F
電話番号
03-6803-2441
代表者名
小池一子
上場
未上場
資本金
15億円
設立
2008年07月