WA!moto.の彫刻作品が世界遺産・北黄金貝塚（北海道伊達市）に登場！

縄文時代から続く、豊かな自然と歴史の積み重なりを表現。文化資産と自然風景、脈々と続く人々の暮らしを未来に継承する作品に

WA! Co.,Ltd.

2023年6月5日 20時27分

世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一部をなす「北黄金貝塚（北海道伊達市）」に、同市出身のWA!moto. motoka watanabe の作品『Nine Incentives H.』が設置されました。
当地から発掘され、現在でも地域の名産品として愛されているホタテをモチーフにした作品となっています。
本作品は、ライオンズクラプ国際協会 331-C地区第68回地区年次大会の開催を記念し、ライオンズクラプ国際協会 331-C地区より寄贈されました。

作品の設置を記念し、2023年5月31日には落成式がおこなわれました。

左から　伊達市教育長影山様、伊達市長堀井様、WA!moto. motoka watanabe、ライオンズクラブ国際協会 331-C地区前ガバナー須藤様、同地区会計片岡様、第68回地区年次大会地区大会委員長小杉様

【作品概要】

作品名　　 "Nine Incentives H."
作品詳細　　モニュメント（W210 × H3470 × D200 mm）
設置場所　　史跡北黄金貝塚公園（北海道伊達市北黄金町75番地）
アーティスト　　WA!moto. motoka watanabe　
アートコーディネーション　　WA! Co.,Ltd.
寄贈　　ライオンズクラプ国際協会 331-C地区

【作品についての説明】
北海道伊達市の世界遺産・北黄金貝塚のためのモニュメント。
縄文時代のこの貝塚は伊達市の歴史と北海道の豊かな自然を象徴しています。
風の力で回転する9つのホタテ貝のモニュメントは、太古から今まで同じ場所に吹き続ける風という自然現象を実感させるための装置でもあります。
本作品は同じく伊達市内に設置されている、街の成熟とともに変化する市政150年を記念モニュメント"Nine Incentives."と共通する意匠です。

”Nine Incentives.”（2019年、北海道伊達市）

【企画経緯について】

国際的な奉仕団体・ライオンズクラブ国際協会 331-C地区の一員である伊達ライオンズクラブが中心となり、2022年に開催した「ライオンズクラプ国際協会 331-C地区第68回地区年次大会」。
この活動と北黄金貝塚の世界遺産認定を記念し、郷土の歴史遺産を未来に継承するシンボルとして、モニュメントの制作依頼を受けました。

【コメント】

（ライオンズクラプ国際協会 331-C地区第68回地区年次大会地区大会委員長　小杉芳昭様より）
新型コロナウイルス感染症の拡大や北黄金貝塚公園整備事業の関係により、当初予定より1年ほど遅れての完成となりました。

伊達市には伊達野菜などを始めとする名産品もたくさんありますが、 WA!moto. motoka watanabe のような、才能を持った⼈物も多く輩出しており、これもこの街の大きな財産のひとつです。街の財産として、様々な場所に彼らの作品があるのはとても素晴らしいことであり、ライオンズクラブの活動の証をこうした作品とともに未来へ継承でき、⼤変嬉しく思います。

皆様にはぜひ、モニュメントと写真を撮るなどして、世界遺産の魅力だけでなく街の魅力も広めていっていただければと思います。

（伊達市教育委員会生涯学習課文化財係　学芸員　永谷幸人様より）

本モニュメントの設置が、幅広い世代の多くの方に「縄文」に触れていただくきっかけになると期待しています。

北黄金貝塚は、実際に外での雰囲気を感じられ、縄文時代の現地の雰囲気を体感できる遺跡です。

このモニュメントを通じて、「縄文」の魅力を感じてもらえたらと思います。

（伊達市長　堀井敬太様より）

ライオンズクラブ様には、今回の記念事業以外にも北黄金貝塚公園入口の看板の寄贈など、様々な活動で地域に多大なご貢献をいただいております。

また渡辺様には、市内各所に彫刻を設置いただいているほか、小学生等を対象にしたワークショップの開催など、文化芸術の振興にご協力いただいております。

この作品を通じて、北黄金貝塚にお越しの方に、地域の魅力・縄文の魅力が伝わることを願ってやみません。

【北黄金貝塚の説明】

北黄金貝塚は、約7000年から4500年前の縄文前期・中期の集落遺跡です。
復元された貝塚や竪穴住居や水場遺構からは、当時の人々が環境変化に適応した様子と高い精神性がうかがい知れます。

併設する北黄金貝塚情報センターでは「縄文体感施設」をコンセプトに、出土品や貝塚の断面を展示しています。

北黄金貝塚（北海道伊達市）

【WA!motoについて】
1981年北海道伊達市出身。都市空間と人間の関係性に興味を持ち、人々が精神的に都市空間とつながる手助けとなるよう、公共空間での彫刻作品を制作・設置する取り組みをおこなっている。
主な作品に銀座4丁目宝童稲荷神社参道 “猿結参道”（2016年、銀座）、MIYASHITA PARK SHIBUYAのボルダリングウォールのシンボルアート”YOUwe.”（2020年、渋谷）。高さ5.7mの大型彫刻 ”Find Our Happiness”（2021年、中国中山市）がある。
WA!moto.の過去のパブリックアートはこちらからご覧になれます。
LINK: https://wacoltd.com/artwork/list/public-space/

“猿結参道”（2016年、銀座）