亀井登志夫「夢であいましょう」作詞家：康珍化を歌う

KEYSTONE CLUB TOKYO　1/26/2024

株式会社アルファベッティ

2024年1月13日 21時13分

亀井登志夫は康珍化を「盟友」と呼ぶ。

「夢であいましょう」や「桃色吐息」、「ミ・アモーレ〔Meu amor é･･･〕」など数多くのヒット曲を生み出した作詞家康珍化は、表舞台に出ることは少ないものの知る人ぞ知る稀代のヒットメーカーだ。

学生時代に出会った２人は自然と一緒に音楽を作るようになったが、その後、それぞれプロフェッショナルとして経験を積んだ後、再び、共に音楽に向き合うことになる。そしてCANCAMAYというユニットとしてCDシングルとアルバムをリリースし、世の中に自分たちの理想とするスタイルを示した。

そこからまた歳月を重ねた今回、SINGERとして亀井登志夫は改めて盟友康珍化の作った曲を歌う。

これまで亀井登志夫は、康珍化の作詞に対して作曲家として触れてきた。康珍化の紡ぐ詩に曲をつけるのは、とても楽しい作業なのだと亀井は言う。詩に内包されているメロディを掘り起こすような感覚なのだそうだ。まるで仏師。

今回は歌い手として、詩の持つ世界を表に引っ張り出す。それは亀井にしか歌えない康珍化の世界だろう。

山下久美子のデビューに提供した「バスルームから愛をこめて」ほか、1992年ロンドンでレコーディングしたCANCAMAYのアルバム「ぼくがやさしい気持ちなら」から数曲歌う。さらに、康珍化の代表曲も披露する。長く歌い続けたい名曲の数々を、今の時代に、今のSINGER亀井が表現する。決して古びない名曲の新たな魅力をぜひ聴きに来ていただきたい。

（五十嶋さやか）