Braskem Siam、タイのバイオエチレンプラントの基本設計業務に東洋エンジニアリングを選定
東南アジア初となる本プラントにおいてバイオベースポリエチレンを生産し、同地域および世界中の需要の高まりに対応
ブラジルを拠点とする世界有数のバイオポリマーメーカーであるBraskem(ブラスケム)と、アジア最大の石油化学企業であるSCGケミカルズ社との合弁企業であるBraskem Siam(ブラスケム・サイアム)は、タイのプラントのFEED(Front End Engineering and Design、基本設計業務)契約を東洋エンジニアリング株式会社と締結したことを発表しました。1961年に設立された東洋エンジニアリングは、東南アジアにおけるプラント設計に関する専門知識をプロジェクトにもたらします。
このプラントでは、Lummus社とBraskem B.V.からライセンス供与されたEtE Evergreen™プロセス技術を用いて、サトウキビ由来のエタノールからバイオエチレンを生産します。生産されたバイオエチレンは、I’m green™バイオベースポリエチレンに変換されます。
カーボンフットプリントがゼロのバイオエチレンは、大気中のCO2から生成されます(光合成)。この植物由来のソリューションは、化石原料の代替と気候変動対策の重要な手段であり、食品包装、安全装置、履物など、幅広い用途に活用できます。
FEEDは、タイにおけるプロジェクトの最終投資決定(FID: final investment decision)を支援するための実行可能性調査の重要なステップの1つであり、資本支出と実行スケジュールが定義されます。東洋エンジニアリングは、エチレンプラントの建設経験に加え、タイでの長年にわたる実績を生かし、持続可能なプラスチック市場の拡大に向けた取り組みに参画します。
Braskemの欧州・アジア担当バイスプレジデント 兼 I’m green™バイオポリエチレン(PE)事業グローバルリーダーのWalmir Sollerは、本パートナーシップの重要性を強調し、次のように述べています。「タイのバイオエチレンプラントのプロジェクトに東洋エンジニアリングの深い知見と実績がもたらされることを喜ばしく思います。このプロジェクトは、スケーラビリティと信頼性の高いソリューションを求めるブランドオーナーや小売業者にとって、持続可能な代替品としてのバイオポリエチレンの成長のマイルストーンとなるでしょう」
東洋エンジニアリング株式会社の取締役社長 細井栄治氏は、持続可能性の目標を推進する上で、このプロジェクトの重要性を強調し、次のように述べています。
「当社は、この画期的な取り組みの一翼を担うことを光栄に思います。この取り組みは、当社のミッションである“Engineering for Sustainable Growth of the Global Community(エンジニアリングで地球と社会のサステナビリティに貢献する)”と完全に一致するものです。プラントエンジニアリングにおける当社の専門知識を活用し、ブラスケム・サイアムと協力することで、バイオエチレン生産におけるイノベーションを推進し、二酸化炭素排出量の削減だけでなく、循環型経済の実現にも貢献することを目指します。このプロジェクトは、カーボンニュートラルな社会の実現と、東南アジアを含むあらゆる地域における持続可能な開発を支援するという当社の取り組みを強調するものです」
東洋エンジニアリングについて
https://www.toyo-eng.com/jp/ja/
Braskem(ブラスケム)について
石油化学メーカーのBraskemは、人とサステナビリティによって実現するグローバルなビジョンを掲げ、バリューチェーンへの貢献を通じて循環型経済の強化に取り組んでいます。約9,000人の従業員を擁し、化学とプラスチックにおけるサステナブルソリューションを通じて、人々の生活を向上させるため日々尽力しています。イノベーションに息づく企業DNAを持つBraskemは、食品包装、建設、製造、自動車、農業、保健衛生など、さまざまな産業向けにプラスチック樹脂や化学製品の一貫したポートフォリオを提供しています。ブラジル、米国、メキシコ、ドイツを含む40の拠点から、70カ国以上のお客様に製品を提供しています。
Braskem公式サイト: www.braskem.com
Braskem LinkedInアカウント: www.linkedin.com/company/braskem
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