志太ホールディングス株式会社による、シダックス株式会社(証券コード:4837)のMBOに関するお知らせ
~シダックス、オイシックス・ラ・大地、創業家の3者により社会課題解決を加速~
2023年11月10日
志太ホールディングス株式会社
志太ホールディングス株式会社による、シダックス株式会社(証券コード:4837)の
MBOに関するお知らせ
~シダックス、オイシックス・ラ・大地、創業家の3者により社会課題解決を加速~
シダックス株式会社(以下「シダックス」といいます。)の創業家の資産運用会社である志太ホールディングス株式会社(以下「志太HD」といいます。)は、本日、シダックスの普通株式(以下「シダックス株式」といいます。)に対する公開買付け(以下「本公開買付け」といいます。)及びシダックス株式を非公開化するための一連の取引(以下、本公開買付けを含み「本取引」といいます。)を、オイシックス・ラ・大地株式会社(以下「オイシックス・ラ・大地」といいます。)と共に行うことを決定いたしました。
シダックスは、創業者である志太勤が、1959(昭和34)年1月5日にオープンした富士フイルム現像工場の食堂「富士食堂」(東京都調布市)を開業したことから始まります。
その後、シダックスは、『未来の子供たちのために、より良い社会づくりの視点で人々と共に「安心」「安全」「笑顔」の日々をつくる』というミッションのもと、フードサービス事業、車両運行サービス、社会サービス事業とサービスを拡大してまいりました。この度、64年の時を経て、新しい枠組みのもと、シダックスのミッションをさらに追及していく機会を得ることになりました。
本取引を通じて、シダックス、オイシックス・ラ・大地及び創業家の3者が連携し、「“食事”と“くらし”を豊かにする社会課題解決型サブスクリプション企業」として、より一層、お客様へのサービスを充実させることで社会課題の解決を加速させてまいります。
志太HD取締役(兼シダックス 代表取締役会長兼社長)の志太勤一は、本取引に関して次のように述べています。
「シダックスは、父であり、創業者である志太勤が、社員食堂をオープンし、「食」に対する事業を開始したことから始まりました。これまで、シダックスが日々築いてきた知見・経験に、オイシックス・ラ・大地が有する知見・経験を掛け合わせることで、シダックスを飛躍的に成長させることができると確信しています。この成長を確実にするために、迅速な経営判断を可能とするマネジメント・バイアウト (MBO) (注)が最適だと判断いたしました。シダックスの今後の成長について是非期待をしていただきたい。」
なお、本公開買付けの具体的内容は、本公開買付けに関して志太HDが2023年11月13日に提出する公開買付届出書をご参照ください。
(注)「マネジメント・バイアウト(MBO)」とは、公開買付者が対象者の役員である取引、又は公開買付者が対象者の役員の依頼に基づき公開買付けを行うものであって対象者の役員と利益を共通にする者である取引をいいます。
【本取引の背景】
シダックスとオイシックス・ラ・大地は、2000年8月中旬頃、シダックスからオイシックス・ラ・大地への出資以降、これまで長年にわたり、良好な関係を構築してまいりました。その中で、創業家もまた、オイシックス・ラ・大地との関係性を築いてまいりました。
さらに、2022年10月25日付で成立したオイシックス・ラ・大地によるシダックスの株式に対する公開買付けの成立により、オイシックス・ラ・大地は、同月31日付でシダックス株式を15,582,759株(所有割合:28.44%)所有するに至り、その後、同年11月上旬以降、フード領域における両社のアセットを活用した協業検討を進めてまいりました。
そのような中で2023年6月上旬から、シダックス及びオイシックス・ラ・大地との間で営業情報及びノウハウ、顧客基盤、各種人材等の両者のアセットや経営リソースを相互に活用し、一体感をもって迅速な意思決定を行い両者のシナジーを発揮することが急務であると考え、かかる目的を達成するには、シダックスの非公開化が各施策を機動的に実践するために最も有効な手段であるとの考えに至り、2023年8月29日、志太HDはオイシックス・ラ・大地との連名にてシダックスに対し本公開買付けに係る意向表明書を提出いたしました。
(“食事”と“くらし”を豊かにする社会課題解決型サブスクリプション企業 のイメージ)
【本公開買付けによるシナジー効果】
本取引を通じてシダックス及びオイシックス・ラ・大地が持つ経営資源や事業ノウハウを最大限共有化することや一体感をもった迅速な意思決定が可能となりその結果、以下のようにサービスの付加価値をお客様に提供することが可能になると考えます。
なお、本公開買付け終了後も、シダックスの既存サービスおよび従業員の雇用は継続してまいる所存です。
1. フード事業におけるオイシックス・ラ・大地の知見や経験を活用した、生産性及び付加価値向上
給食業界が直面する人件費高騰を背景とした労働力不足、原料の高騰に対し、オイシックス・ラ・大地が提供するミールキットや完全調理品の導入により現場の献立検討や調理等の負荷を下げ、病院・保育園・企業等、各施設の生産性向上や食育の推進に資する満足度の高い食事提供を目指します。
シダックスの施設給食の知見やアセットと、オイシックス・ラ・大地のミールキットを活用した高品質の食材や多彩なメニューなどのかけあわせにより、社員食堂や高齢者向け施設給食において、協業が既にスタートしております。
2. 社会サービス事業とオイシックス事業の連携による付加価値向上
社会サービス事業が受託する学童や学校給食において、オイシックス・ラ・大地と連携した食事や食育の提供などのシナジー創出を目指してまいります。
具体的には、シダックスが受託する学童施設において、今年の冬休みから昼食の提供を開始する予定をしております。
3. B2B2C領域への展開
シダックス社が強みとする、病院や保育園、学童保育などのB2B(Business to Business)の事業領域と、オイシックス・ラ・大地が強みとするB2C(Business to Consumer)の事業領域、それぞれで培ったノウハウやネットワークを活用することで、B2B2C領域でのさらなる事業拡大を目指してまいります。
【今後の経営体制】
なお、志太HDは、本公開買付けが成立した後、2024年1月5日までに、オイシックス・ラ・大地の志太HDに対する議決権の保有割合(小数点以下第三位を四捨五入。)が66.0%となるように、オイシックス・ラ・大地を割当先として第三者割当増資を実施し、遅くとも3月末までを目途にシダックスの非公開化を完了する予定です。また、今後のシダックスの経営体制については、志太勤一氏を代表取締役会長兼社長とし、髙島宏平(オイシックス・ラ・大地 代表取締役社長)を代表取締役副社長として、志太HDとオイシックス・ラ・大地の両者で協同で経営していく予定です。
以上
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