飛騨高山で「飛騨春慶ネイルコレクション2024」を初開催！【伝統工芸×ネイル】新たな伝統の可能性を見せ100人以上の来場者を魅了
400年続く伝統を守るため、飛騨から世界に「飛騨春慶塗」の価値を発信
伝統的な飛騨春慶の技術をネイルに施した「飛騨春慶ネイル」
飛騨春慶ネイルは飛騨高山の伝統工芸「飛騨春慶塗（ひだしゅんけいぬり）」から生まれたネイルアートです。
地域伝統の存続の危機に直面し、新たな形で飛騨春慶塗の価値を再発信するため、ネイリストと塗師(ぬし)が二人三脚でこの活動を開始。
通常のネイルチップは合成樹脂で作られていますが、飛騨春慶ネイルは木材を使用します。ネイリストの佐藤が岐阜県産の檜(ヒノキ)、栃(トチ)、栗(クリ)を彫刻刀で削り、塗師の川原が漆を塗って完成させます。
「飛騨春慶ネイルコレクション2024」を地元飛騨高山で初開催！
飛騨春慶ネイルの魅力を発信するために、4月13日(土)に飛騨高山まちの博物館（岐阜・高山市）にランウェイを設け、「飛騨春慶ネイルコレクション2024」と称したランウェイショーを開催。
地元飛騨出身のクリエイターたちによって作り上げられ、多くの支援者の協力のもと、成功裏に終了いたしました。
会場は飛騨高山まちの博物館の酒蔵ホール。高山の伝統的な土蔵を生かした空間にランウェイを設置しました。観覧チケットは完売し、立ち見の人も含めて100人以上が来場。
コレクションは飛騨春慶ネイルのプロモーション動画、飛騨春慶弦楽器の生演奏から始まります。
その後、それぞれのネイルをつけたモデルがランウェイに登場。
コンセプトやデザインの異なる20作品のネイルアートが10名のモデルによって華々しく披露されました。
2023年ニューヨークコレクションに出展した飛騨春慶ネイル初作品。緑漆のグラデーションデザイン
20作品の内、飛騨春慶塗の技法を使った作品は8種類、そのうち3種類が今回のコレクションで初披露する新作でした。
飛騨の工芸品である「くみひも」からインスピレーションを得たデザイン。ネイルとヘアメイクにくみひもを使用
職人の熟練技「曲げ」の技術で作られた飛騨春慶塗のリボンをパーツに使用。コレクションのフィナーレにふさわしい「結」を表現した作品
各モデルはネイルのコンセプトを織り込んだ独自の歩き方や表現方法でランウェイを歩み、普通のファッションショーとは一線を画したネイルアートに焦点を当てたショーを展開。
衣装、映像、音響、そしてモデル1人1人がネイルを最大限に美しく表現するために細部にまでこだわり、その美しさを際立たせる演出に尽力しました。
来場者からは「本気で飛騨春慶ネイルで世界に挑戦しようとしているのが伝わった」「こんなすごいコレクションを飛騨で見れるとは思わなかった」「伝統工芸の新境地を見させてもらった」「飛騨春慶塗がこんなに美しくて新しいアート作品になるなんてイメージががらっと変わった」など、驚きと称賛の声を各所よりいただきました。
地元を巻き込み、支えられて開催できた今回のコレクション
今回のコレクションでは、音響、照明、映像クリエイター、演出家、デザイナー、ヘアメイクアーティストなど、飛騨出身のメンバーが一丸となって挑んだことも、私たちにとって大きな意味があることでした。
また、モデルが着用した衣装（20着の内5着）は、飛騨高山高校生活デザイン科の生徒たちが制作したものであったり、ショーの合間にはネイルをまとった地元の中学生ダンサーによるダンスパフォーマンスを演出に加えるなど、地元を巻き込んでコレクションを作り上げることを強く意識していました。
今回のコレクションは今年2月22日より実施していたクラウドファンディングOCOSでの208名様からの支援金と、地元企業などからのスポンサー14社のサポートで開催することができました。
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株式会社鉞組
株式会社 鉞組
ブレーン企画 株式会社
株式会社JYU STYLE建築設計
飛騨亭 花扇
合同会社RAMUNE
Private salon YUFULA
株式会社 建築はしもと
水野ペットクリニック
飛騨高山の組紐 くみひだ
株式会社 長瀬土建
加藤土木 株式会社
喫茶BEGIN株式会社
sucre nail.
後援
高山市
高山市教育委員会
【コレクションがゴールではなく、ここからがスタートライン】
多くの方の応援、ご支援のおかげで成功を納めた今回のコレクション。
しかしこれはゴールではなく、スタートラインです。
飛騨春慶ネイルの活動を通して今後実現したいことは
・飛騨春慶を地域の伝統工芸から、日本を代表する伝統工芸にすること
・飛騨春慶ネイルをきっかけに日本の伝統工芸の素晴らしさを世界に届けること
そうすることで、存続の危機にある400年の歴史がある伝統を次世代に繋いでいくことを目標に掲げています。
そのためには仕組みづくりから行わなければなりません。
どこもかしこも人材不足の中、地元市民だけで解決できる課題でもなく、2〜3年で解決できる課題でもありません。
置かれている状況は厳しいですが、今回地元開催したコレクションを通じて「飛騨春慶ネイル」は確実に飛騨春慶の魅力を世界に知ってもらうための打開策になると感じています。
「飛騨春慶ネイル」をきっかけに認知拡大を狙い、飛騨春慶そのものの価値発信・価値向上へと繋げ、売れる仕組みや後継者を育てられる環境作りを実現していきます。
日本の伝統工芸の技術、そして日本のネイリストの技術はどちらも世界最高峰レベルです。
その2つを掛け合わせた「飛騨春慶ネイル」は世界に誇れる日本の次世代アートになる。
飛騨から世界に向けて飛騨春慶ネイル、飛騨春慶の価値を発信し、【伝統工芸×ディスラプション】ブランドとして領域を拡大、存続の危機にある伝統技術の課題を自治体と共に地域を巻き込んで解決してまいりますので、メディア皆様並び、ご興味を持ってくださった関連企業様には、継続して取材や協業いただけますと幸いです。
また、今後の継続した活動のためのクラウドファンディングをCAMPFIREにて現在実施中です。
飛騨春慶塗についてや、抱えている課題など詳しく記載してありますので、ぜひご覧ください。
【当日の様子】
【飛騨春慶ネイル倶楽部とは】
2020年より、高山出身のネイリスト佐藤直子と飛騨春慶塗の伝統工芸士である川原俊彦が中心となり「飛騨春慶ネイル」の創作活動を開始。
昨年にはニューヨークのファッションウィークで飛騨春慶ネイルを発表。「存続の危機にある地域の伝統技術を守り、400年続いた飛騨春慶の文化をこの先も引き継いでいきたい」という思いの元、飛騨から全国・全世界に飛騨春慶の魅力を発信するために活動中。
■公式SNS
Instagram：https://www.instagram.com/hidashunkei_nail/
X：https://twitter.com/hidashunkeinail
■本件の担当・お問い合わせ先
飛騨春慶ネイル倶楽部
担当者名：飛騨春慶ネイル倶楽部 運営事務局 村井 育恵（むらい いくえ）
TEL：080-5298-6537 Mail：hida.shunkeinail@gmail.com
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