モバイルパスポートを基盤とした観光・金融 プラットフォーム‘トリップパス(Trip.PASS)’韓国内の交通、決済が利用可能なTrip.PASSカードを発売“韓国を訪れる旅行客へ‘決済の利便性を提供”
- モバイルパスポートを基盤にプリペイドカードを発行、韓国旅行時に使用する‘トラベルカード’
- 韓国の地下鉄、バス、タクシーなど公共交通機関の利用が可能な交通カードと全国でのカード決済のインフラ
- 海外で発行されたカードによるチャージおよび決済時、利用者の手数料なし、使用額の1%キャッシュバック特典を提供
- 15日よりイースター航空での国際線機内販売を開始、4月より日本の空港での販売を予定
韓国のモバイルパスポートプラットフォーム企業のロードシステム(代表チャン·ヤンホ)が韓国内343万カ所の決済網を持つBCカードと共に外国人観光客対象の金融プラットフォーム‘トリップパス(Trip.PASS) ’と連動して利用できる‘トリップパスカード’を発売、15日からイースター航空の機内での販売を開始した。
トリップパス(Trip.PASS)は、ユーザーのICパスポートをQRコード形態のモバイルパスポートとして生成、ブロックチェーンDID基盤のパスポート真偽確認の手順を経て、チャージが可能なプリペイドカードを発行し、交通、決済、付加価値税還付(Tax refund)などのサービスを提供するプラットフォームだ。 ICパスポート(Passport)と顔認証による身元確認が行われ、韓国を訪問する観光客など短期滞在外国人も利用できる。
トリップパスはアプリ基盤のサービスだが、モバイル交通カード機能の利用が制限されるiOSユーザーとQR決済がサポートされない使用先を考慮し、トリップパスカードを発売した。
トリップパスカードとQR決済は、韓国のBCカードが支給する決済インフラを使用する。 全国のペイブックQR決済加盟店でアプリによるQR決済が可能であり、連動したトリップパスカードは全国343万のBCカード加盟店で韓国人と同じように利用者手数料なしで使用できる。また、トリップパスのモバイルアプリから直接交通カードのチャージが可能で、地下鉄やバス、タクシーなどの公共交通機関を利用することができる。
トリップパスカードは、トリップパスアプリにモバイルパスポートを登録した後、カード裏面のQRコードを認識して連動すれば使用が可能だ。 海外でモバイルパスポートを登録した際、チャージの限度は50万ウォンに制限され、ユーザーが韓国に入国した後、自動的にモバイルパスポートで身元確認がされ、200万ウォン限度の記名プリペイドカードに移行される。
トリップパスは、海外発行のクレジットカードによるチャージ手数料をなくしたことで、韓国において現金を両替した場合や直接クレジットカードで決済した場合よりもはるかに低い手数料での決済が可能である。さらに加えてカード発売を記念して海外からの観光客への実質的な特典として決済額の1%をポイントとして支給する。 また、海外で決済が可能なクレジットカードがない場合や、ウォン(KRW)に両替して入国する観光客のためにコンビニエンスストアでウォン(KRW)によるチャージが可能なサービスを提供する。
トリップパスにチャージされた金額はアプリとカードを通じて使用でき、旅行中の利用履歴をリアルタイムで確認することができる。 また、トリップパス会員間で手数料なしでチャージ金のギフトを送ることやチャージ金を返金してATMで出金することもできる。 旅行中に連動したカードを紛失した時にはアプリとの連動を解約すればカードは自動廃棄されるが残高は保護され、残ったチャージ金額はモバイルアプリで使用できる。
トリップパスカードは3月15日よりイースター航空の機内販売チャンネルを通じて外国人観光客への販売を開始した。 4月中には日本の主要空港で販売予定だ。
トリップパス関係者は「外国人観光客がトリップパスプラットフォームを利用すれば、韓国へ到着後、両替とチャージのための待ち時間なしにすぐに旅を始めることができる」とし、「インバウンド観光客対象のトラベルカードに位置づけられるため海外発行のクレジットカードによるチャージ手数料の免除、ポイント支給など実質的な特典で使用者を確保していく計画」と話した。
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