自然栽培の秘密、微生物の世界をバーチャルで探検

桧山農場が農業メタバースワールドをOPEN～土壌1グラムに10億個の微生物、次世代農業の可能性を体感～

農業従事者の高齢化が進む中、若者の新しい農業への関心が高まっています。この潮流を捉え、メタバースの実証実験17Campusを運営するOH26株式会社(代表：小野晴世、所在地：東京都小平市)は、北海道で自然栽培によるお米作りを行う桧山農場(代表：桧山雅一、所在地：北海道石狩郡)を中心とする「メタバース×農業プロジェクト」と共同で、自然栽培と微生物の世界を紹介する新しいバーチャルワールド「桧山農場 自然栽培と微生物の楽園」をオープンすることをお知らせします。

おいしいお米を支える、目に見えない小さな職人たち 

自然栽培によるお米作りでは、化学肥料や農薬、有機肥料や堆肥をも使用せず、土壌中の微生物の力を最大限に活用します。健康な土壌1グラム当たりに含まれる微生物の数は約10億個にも達し、これらの微生物が土壌の健康を維持し、作物の成長を促進する重要な役割を果たしています。

例えば、菌根菌のような共生菌は植物の根の範囲を2倍にも拡大し、リン酸吸収量を2～４倍に増加させる働きもあります。また、窒素固定細菌は大気中の窒素を植物が吸収できる形に変え、稲の生育に必要な栄養素を供給します。これらの微生物の働きにより、持続可能な稲作が可能となっています。

メタバースで体験する、自然栽培の世界 

この度オープンする「桧山農場 自然栽培と微生物の楽園」では、最新のバーチャル技術を駆使し、通常では目にすることのできない土壌微生物の世界を体験型ゲームにしました。来場者は、バーチャル空間内で微生物たちを紹介するギャラリーで学んだり、体験型ゲームで微生物を身近に感じることができ、自然栽培への理解を促進します。

微生物ギャラリーイメージ

微生物ワールドミニゲームイメージ

オープニングイベントの開催 

ワールドのオープンを記念して、以下の通りオープニングイベントを開催いたします。

日時： 2024年9月28日(土) 20:00～21:30

場所： メタバースプラットフォームSpatial.io および YouTube LIVE同時配信

内容：

1. 桧山由美による特別講演「自然栽培が紡ぐ、おいしいお米の物語」

2. バーチャルギャラリーツアー

3. 微生物ワールドアドベンチャー体験会

4. 質疑応答セッション & プレゼント企画

イベント紹介URL：https://digima-campus.com/240928-2/

参加申し込みフォーム：https://forms.gle/T1a2scnjYN6typhZ9

新しい農業体験で、食育と環境意識の向上を 

本ワールドは、楽しみながら学べる新しい形の食育ツールとしての活用を目指しています。消費者の皆様に自然栽培の価値を理解していただくとともに、持続可能な農業と食の未来について考えるきっかけを提供します。

現在、日本の有機農業の実施面積は全耕地面積の約0.5%に留まっており、さらに厳格な基準を持つ自然栽培の割合はそれ以下と推測されます。しかし、若年層の間では有機農業への関心が高まっており、農林水産省の調査によると、就農希望者の約3割が有機農業による就農を希望しているとされています。

桧山由美は次のようにコメントしています。「私たちの目には見えない小さな生き物たちが、実はおいしいお米づくりの主役なのです。このメタバースワールドを通じて、多くの方々に自然栽培の素晴らしさを体感していただき、食と農業、そして環境について、新たな視点を持っていただけることを願っています。」

参加方法 

イベントへの参加は無料です。以下のウェブサイトからお申し込みください。 

https://forms.gle/T1a2scnjYN6typhZ9

17Campus メタバース×農業プロジェクト

「桧山農場 自然栽培と微生物の楽園」は、メタバースの実証実験を行うコミュニティ17Campusの「メタバース×農業プロジェクト」メンバーが企画・製作しています。8名のメンバーが半年にわたって農業課題について多様な視点で議論し、イベントとしてアウトプットいたします。

本プロジェクトは、国連の持続可能な開発目標（SDGs）の「2.飢餓をゼロに」「12.つくる責任 つかう責任」「15.陸の豊かさも守ろう」に貢献することを目指しています。