法改正から半年 —— CBDのサプライチェーンを守る品質基準『VQC』本格運用開始
― カナダ発 CJC Advisory Network が「成分検証・適性製造・トレーサビリティ」の3本柱で日本CBD市場の信頼とコストを最小化―
改正大麻取締法および関係政省令の施行(2024年12月12日)により Δ9-THC の残留限度値が数値基準化される中、CJC Advisory Network(本社:カナダ・サスカチュワン州、代表取締役 CEO 浮田慎士、以下「CJC」)は、日本国内のCBD製品製造・流通・販売事業者を対象に独自のVQC(Vendor Qualification Check)の本格運用を開始したことをお知らせいたします。

VQC は「成分検証・適性製造・トレーサビリティ」を柱として第三者の立場で評価する総合プログラムで、原料受入から最終製品の店頭販売までを一貫して可視化します。Δ9‑THCの法的な遵守状況を確認するだけでなく、SOP(標準作業手順書)運用やロット管理記録の整備状況までチェックし、必要に応じて改善提案と再評価を行うことで、事業者がスムーズに法規適合を維持できる体制づくりを支援します。
また、国内外のラボや物流パートナーとも連携し、評価項目を段階的に導入できるモジュール方式も採用しました。これにより、規模や事業形態の異なる製造者・輸入者・小売事業者でも、自社のリスクプロファイルに合わせて VQC を活用しやすくなります。
VQCの基準を満たした製品を販売する事業者は、自社製品の品質・合法性・透明性を客観的に証明できる状態となり、それぞれの事業戦略に応じて、販路開拓や市場展開の選択肢を広げることが可能になります。
CJCは今後、日本市場におけるカンナビノイド製品の流通品質を底上げし、業界全体の信頼基盤の構築に貢献してまいります。
背景と目的
■規制明確化と“信頼”の可視化需要の高まり
改正大麻取締法および関係政省令の施行で Δ⁹-THC 残留量が数値化され、各メーカーは「THC 不検出」「合法基準順守」を前面に打ち出すようになりました。しかし市場の次の関心は、“法令適合+高品質” へと移行しています。製薬系企業の CBD サプリ参入が報じられる中、消費者・医療従事者・投資家は「本当に安全か」「誰が保証するのか」を見極める指標を求めています。
■ブランド急増に伴う品質ばらつきと流通側の判断困難
日本の CBD 市場は参入障壁が比較的低く、海外ブランドを含め製品数が急増しています。その一方で、成分規格・製造環境・表示方法がまちまち という現状が顕在化。小売各社や EC モールは「どの商品を棚に置くか」「返品リスクをどう抑えるか」を判断する共通の物差しを求めています。
■法令適合=安全保証ではないという課題
改正法は THC 含量を規定しましたが、製造環境管理・ロット追跡・製品ラベル など実務レベルの運用基準は十分に整備されていません。結果として「法令を満たしていても品質トラブルが起こる」ケースが残存しています。
CJC Advisory Network は、カナダで培った品質評価サービスの実績をベースに、日本市場特有の課題に対応する形で VQC(Vendor Qualification Check) を刷新。本格運用に踏み切ったのは、
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取引現場で起きている判断の詰まりを解消し、
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事業者がスムーズに法規適合を維持できる仕組みを提供し、
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消費者が安心して製品を選べる市場環境をつくるためです。
VQC はこの三つのニーズを同時に満たす 「成分検証・適性製造・トレーサビリティ」の三本柱 を核とし、製造から販売までを一気通貫で可視化することで、国内 CBD サプライチェーン全体の信頼基盤を底上げします。
VQC 3 本柱
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成分検証 ― 多層スクリーニング
製造フロー上の最もリスクが顕在化しやすい工程で、 広範な包括分析を必ず組み込み、それ以外の工程ではリスクに応じた絞り込み検証を行う動的設計。
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プロセスの健全性 ― 運用精度の可視化
現場ルーティン・文書体系・人材教育を立体的に点検し、「仕組みが回っているか」ではなく「回った結果が再現性を担保するか」を評価軸に置く。
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ロット一貫性 ― データが製品に寄り添う仕掛け
原料起点から出荷後の市場回収ポートまで、 ロット・文書・試験データを 1 本のストーリーとして束ね、必要時に“遡及可能な証跡”を瞬時に引き出せるよう統合管理。
VQC を経ることで ──
● 検査の「重複」と「抜け」を同時に削減し、イノベーションの阻害要因を最小化
● 不測の事態を“想定内”に落とし込み、サプライチェーン全体の信頼コストを圧縮
● 国際的な次フェーズ規制(医療・機能性表示など)にもスムーズに接続できる土台を構築
※ 詳細なチェックリスト、数値基準等は機密保持のため非公開です。具体的なチェックリストや基準値は守秘契約(NDA)を結んだ企業のみに開示されます。
導入ステップ

STEP 1|お問い合わせ
メールまたは問い合わせフォームからご連絡ください。製品ジャンルや製造拠点など分かる範囲の情報をお聞きします。
STEP 2|NDA締結
秘密保持契約を交わし、安心して詳細情報を共有できる環境を整えます。
STEP 3|キックオフミーティング
オンラインまたは対面で約1時間。
評価の流れ・スケジュールをご説明
収集が必要な資料リストを共有
質問票の記入方法をご案内
STEP 4|資料提出&質問票
原料仕様書、製造フロー図、COA、SOP、各種記録などをご提出いただきます。同時に質問票に現状をご回答いただき、弊社で事前にギャップを把握します。
STEP 5|オンサイト/リモート評価
現場確認は通常1〜2日。完成品サンプル確認、SOP運用確認、ロット追跡テスト、その他の品質管理状況などを実施します(リモートの場合はライブ映像+デジタル文書で確認)。
STEP 6|暫定フィードバック
不適合があれば改善案と推奨タイムラインをセットでご提示。
STEP 7|是正&フォローアップ
是正策を実施し、写真・改訂SOP・再検査結果などのエビデンスを提出。必要に応じ再訪またはオンラインで確認します。
STEP 8|認証発行
三本柱の適合状況をまとめた「VQCコンプライアンスレポート」を発行し、年次モニタリングや更新プランをご提案します。同時に製品や売り場でご使用いただける弊社のVQC認証マークを発行いたします。
標準モデルでおよそ60日。海外拠点を含む場合や評価範囲を拡大・縮小する場合は期間を調整します。
代表コメント|CJC Advisory Network CEO 浮田慎士

「VQC」 は、単に“チェック項目を抑える”審査ではありません。
カンナビノイド製品の製造方法に唯一の正解はなく、設備やブランドポリシーによってプロセスは千差万別です。だからこそ、安全に管理された製品を消費者へ届けるためには、原料抽出、製品製造・流通・小売の皆さまが同じ物差しで品質を共有できるインフラが不可欠だと考えています。
私たちの VQC は、その共通の物差しを提示しながらも、現場ごとの事情に柔軟に寄り添い、必要な改善策をピンポイントで提案できるプログラムです。カナダで培った実務経験と規制知識を基盤に、第三者の立場から厳格でありつつも実践的な評価を丁寧にお届けし、日本のカンナビノイド産業が健全に発展する一助となることを目指します。
Safe, Transparent, Repeatable. ── 安全性・透明性・再現性を核に、この市場の信頼基盤づくりと持続的な成長に貢献していくことが、私たちCJC Advisory Network の目標です。
■CJC Advisory Networkについて

CJC Advisory Network(14946723 Canada Inc.、本社サスカチュワン州サスカトゥーン)は、北米の 大麻、ヘンプ、CBD製品製造に関する知見・ノウハウと日本の法規制実務を橋渡しする目的で、情報プラットフォーム「Cannabis Japan Central」を前身に設立されたカンナビス専門コンサルティング会社です。代表の浮田慎士が大麻合法国のカナダの現場で培った経験と、日本市場でのコンサルティング実績を融合させ、成分検証・運用監査・ロット追跡などを組み込んだ独自プログラム「Vendor Qualification Check(VQC)」を開発。現在は原料サプライヤー、 CBD 製造業者、ディストリビューター、小売事業者を対象に VQC を提供しながら、以下の領域で支援を行っています。
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大麻取締法・食品表示法・薬機法を横断する品質/規制コンサルティング
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海外企業向け日本市場参入サポート、OEM・商品企画開発
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販売員研修や法規アップデートを含む教育プログラム
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業界向け市場調査・レポーティング
国外では、カナダでの大麻事業ライセンス取得支援や医療大麻販売企業のマーケティング支援、euGMP準拠施設で栽培された大麻草を欧州医療市場へ供給するプロジェクトなどにも参画しています。
■お問合せ先
CJC Advisory Network
E-mail:info@cjcadvisorynetwork.com
Web:www.cjcadvisorynetwork.com
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