共通の悩みや生きづらさがある当事者が運営する「セルフヘルプグループ」 認知度は15.4%

セルフヘルプグループの認知度に関する調査を実施

一般社団法人wreath

「セルフヘルプグループのプラットフォーム wreath(リース)」を運営する一般社団法人wreath(所在地:兵庫県神戸市、代表理事:下村真代)は、セルフヘルプグループ(※1)の認知度に関する調査を実施いたしましたのでご報告いたします。


※1:セルフヘルプグループとは「共通の悩みや生きづらさがある当事者が運営しているグループ」のことをいいます。病気や障害、依存症、不登校、引きこもり、子育て、介護、性的マイノリティなど、本人や家族を対象にしたさまざまな領域のグループがあります。

■結果サマリー

・「セルフヘルプグループ」の認知度は、15.4%

・「自助グループ」の認知度は、21.5%

・セルフヘルプグループまたは自助グループへの参加率は、5.5%

・参加したことがあるセルフヘルプグループまたは自助グループを知ったきっかけのトップは「インターネットでの検索」、次いで「病院やクリニックに配布または掲示している広報物」

■調査概要

・調査タイトル:セルフヘルプグループの認知度に関する調査

・調査期間:2024年11月11日~2024年11月13日

・回答者:20~69歳の男女 2202人

・調査方法:インターネット調査

・エリア:全国

■調査結果

①「セルフヘルプグループ」の認知度は、15.4%

​セルフヘルプグループの認知度について質問したところ(2202人)、「内容をよく知っている」(2.9%)、「内容をある程度知っている」(3.8%)、「内容はわからないが言葉は知っている」(8.7%)という結果となり、セルフヘルプグループの認知度は15.4%でした。

②「自助グループ」の認知度は、21.5%

セルフヘルプグループは自助グループといわれることがあります。自助グループの認知度について質問したところ(2202人)、「内容をよく知っている」(2.0%)、「内容をある程度知っている」(6.6%)、「内容はわからないが言葉は知っている」(12.9%)という結果となり、自助グループの認知度は21.5%とセルフヘルプグループよりも認知度が高いことがわかりました。

③セルフヘルプグループまたは自助グループへの参加率は、5.5%

セルフヘルプグループまたは自助グループは「共通の悩みや生きづらさがある当事者が運営しているグループ」であることを説明またグループの例示をしたうえで、セルフヘルプグループまたは自助グループの参加経験について質問しました(2202人)。「セルフヘルプグループまたは自助グループという言葉を知っていて参加したことがある」(3.1%)、「セルフヘルプグループまたは自助グループという言葉は知らなかったけど参加したことがある」(2.4%)という結果となり、セルフヘルプグループまたは自助グループへの参加率は5.5%でした。

④参加したことがあるセルフヘルプグループまたは自助グループを知ったきっかけのトップは「インターネットでの検索」、次いで「病院やクリニックに配布または掲示している広報物」

前問においてセルフヘルプグループまたは自助グループに参加したことがあると回答した人を対象に(121人)、参加したことがあるグループを知ったきっかけについて質問したところ(複数回答)、トップが「インターネットでの検索」(27.3%)、次いで「病院やクリニックに配布または掲示している広報物」(26.4%)という結果でした。

【大阪公立大学  松田博幸 准教授 コメント】

かつて、「セルフヘルプ・グループは人類の文化遺産である」と言った人がいましたが、セルフヘルプ・グループ(以下、SHG)は人びとが生きていくうえで非常に重要なものであり、SHGが活動しやすい社会的環境があるということは、その社会が豊かであることの一つの条件だと考えます。しかし、現在の日本の社会においてSHGがどの程度どのように浸透しているのかは、かならずしも明らかにされてこなかったように思います。そのようななか、今回の調査には大きな意義があると思います。いずれもシンプルな質問ですが、結果は非常に興味深いものです。認知度、参加率、参加のきっかけが示されたことの意義は大きく、加えて、「内容はわからないが言葉は知っている」人たちや「言葉を知っていたが参加したことはない」人たちが一定数存在することが示されたこと、そして、「言葉は知らなかったけど参加したことがある」人たちが少数ながら存在することが示されたことは、今後、どのような資源や活動があればSHGが社会に浸透していくのかを考えるうえで貴重な手がかりになると考えます。


■調査背景

一般社団法人wreathでは、どのような悩みや生きづらさを抱えたとしても支えあえる社会の実現を目指してセルフヘルプグループのプラットフォームの運営を中心に活動しています。

日常を過ごしているなかで、自分や大切な人が病気や障害をもったり、事件や事故の被害者や加害者になったりする可能性は、誰しもがもっているものだと思っています。そうしたときに、セルフヘルプグループが力になれることがあるかもしれません。

悩みや生きづらさを抱えたときの選択肢の一つとしてセルフヘルプグループの社会的認知が広がる必要があると考え、本調査はセルフヘルプグループの認知度の現状を把握するために実施いたしました。本調査により得られた結果から、悩みや生きづらさを抱えたときの選択肢の一つとしてセルフヘルプグループがあがるように、セルフヘルプグループの社会的認知を向上する取り組みを進めてまいりたいと考えております。

なお、「セルフヘルプグループのプラットフォーム wreath(リース)」は現在β版を提供中です。

こちらよりアクセスしていただけますので、ぜひご覧ください。

https://www.wreath.or.jp/

※画像はイメージです。


お問い合わせ先

本リリースに関してお問い合わせのある方は、以下のお問い合わせフォームよりお願いいたします。

https://forms.gle/RkrcuJkmV2sG2YEp7

団体概要

名称:一般社団法人wreath

代表理事:下村真代

所在地:兵庫県神戸市中央区磯辺通1丁目1番18号カサベラ国際プラザビル707号室

事業内容:セルフヘルプグループのプラットフォームの運営など

設立:2024年4月

URL:https://wreath.page/

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業種
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本社所在地
兵庫県神戸市中央区磯辺通1丁目1番18号 カサベラ国際プラザビル707号室
電話番号
-
代表者名
下村真代
上場
未上場
資本金
-
設立
2024年04月