【神奈川・武蔵小杉で2会場同時開催】世界の貧困地域に暮らすアーティストたちが描く「モノクロから彩りある世界へ」BackArt. 展覧会を10月6日より開催
アフリカ・ルワンダや南米・ボリビアの若手アーティスト4名の作品を、レストラン「NATURA MARKET」と商業施設「GRANDTREE 武蔵小杉」で「白黒からカラーへ」体験できる展覧会を開催します。

経済的に困難な環境にある世界中のアーティストに作品発表の場と収益機会を提供し、正当な評価を得られる環境を整備するソーシャルアートプロジェクト「BackArt. 」(代表:藤井健人)は、2025年10月6日(月)より神奈川県川崎市・武蔵小杉にて2会場同時展覧会を開催いたします。
アフリカ・ルワンダや南米・ボリビアの貧困地域で生まれ育ち、それぞれ異なる問題を抱えている4名のアーティストの作品を、レストラン「NATURA MARKET」では白黒プリント作品による展示、商業施設「GRANDTREE 武蔵小杉」では原画のフルカラー展示を行います。
「予告編はモノクロで、本編はカラーで。」という演出を通して、世界の片隅で描かれた作品と、都市の日常をつなぎます。
■ 展示概要
第一章「Monochrome Prelude – モノクロの序章」

会場:NATURA MARKET
〒211-0005 神奈川県川崎市中原区新丸子町964−7
期間:2025年10月6日(月)〜10月31日(金)
営業時間:11:30〜15:00, 17:00〜23:00(店舗営業時間に準ずる)
内容:入口入って右手にあるテーブルスペースを中心に、白黒プリント作品を約20点展示
NATURA MARKETでの予告編では、4名のアーティストの作品をモノクロポスターとして約20点を展示します。色彩を排した形で作品に触れることで、鑑賞者は構図や筆致、造形的な特徴により意識を向けることとなります。これは、後に原画に出会う際の体験を一層際立たせる「序章」として位置付けられています。日常的な空間の中にさりげなく置かれたモノクロ作品は、やがて訪れる「色彩の本編」への期待を高めていたけたらと思います。素敵な食体験とともに、お楽しみください。
第二章「Color Unveiled – 色彩の解放」

会場:GRANDTREE 武蔵小杉 2F特設スペース
〒211-0004 神奈川県川崎市中原区新丸子東3丁目1135−1
期間:2025年10月13日(月)〜10月18日(土)
営業時間:10:00〜21:00(最終日のみ18:00まで)
内容:GRANDTREE 武蔵小杉の大型モニター裏に位置する特設スペースにて、原画作品約20点を展示販売
GRANDTREE 武蔵小杉での本編では、アーティストの原画作品を本来の色彩を伴って展示します。
モノクロによる事前体験を経た鑑賞者は、ここで初めて色彩の持つ豊かさや力強さに出会うこととなります。遠い地域の厳しい環境で生み出された作品が、商業施設という公共的な空間に並ぶことで、アートが持つ社会的・文化的意義を再認識させる展示となります。本編としての「色彩の解放」は、単なる視覚体験を超え、アーティストの存在や背景に思いを巡らせる契機を提供します。
■ プロジェクト背景
BackArt.(バックアート)は「道なき場所に、色彩を」を理念に、アフリカ・ルワンダや南米・ボリビアといった貧困地域に暮らす若手アーティストらとともに活動しています。
このプロジェクトは、代表・藤井健人が学生時代に1人のルワンダ人の青年と出会ったことから始まりました。困難な環境にありながら絵を描き続ける彼の姿は、アートが単なる表現を超え、生きる力そのものであることを示しているように感じました。

その経験をきっかけに活動は広がり、現在は南米・ボリビアの貧困街エルアルトに暮らす若手アーティストとも協働しています。そこには、豊かな才能を持ちながらも経済的・社会的な制約によって作品を見てもらう機会や正当な評価を得られない人々が数多く存在します。

BackArt.は、そうしたアーティストに光をあて、展示・販売・企業コラボレーションなどを通じて、持続可能な収益と発表の場をつくる活動を続けています。
今回の展覧会は、その理念を象徴するものです。モノクロから原画の鮮やかな色彩へと移る演出は、制限された状況と本来の表現の豊かさを対比させ、アートが持つ生命力を体感させる仕掛けです。遠い世界の片隅で生まれた作品が、武蔵小杉という日常の街に届くこと。その出会いが、アートの価値を再認識させ、国際協力や多文化共生の新しい可能性につながることを願っています。

■ 本展の特徴
本展では、商業施設とレストランという日常の生活空間を舞台にしています。
NATURA MARKET では、食事を楽しむ時間の中で「モノクロポスター作品」が自然に視界に入り、これから広がる物語の「序章」として体験していただきます。

GRANDTREE 武蔵小杉 では、モノクロから解き放たれた「原画の色彩」を体感していただきます。
「予告編はモノクロで、本編はカラーで。」
モノクロとカラーの対比を通じて、作品が持つ生命力と表現の豊かさを強く感じてもらえるはずです。
また、展示期間中(10/6〜10/18)までにNATURA MARKETにてお食事いただいた方で、GRANDTREE 武蔵小杉にご来場の方には、その場でノベルティとしてオリジナルハンドタオルをお渡しします。
■ アーティスト紹介

Bizimungu Olivier
1999年生まれ、ルワンダ, キガリ市出身。
幼い頃に実父が居なくなり、首都キガリにあるスラムの困難な環境の中で生きてきたが、絵を描くことを支えに独学で表現を磨いてきた。作品は、ルワンダの風景や人々の姿を題材に、強烈な色彩と生命力あふれる筆致で「希望と再生」を描き出している。

Judith Mamani Poma
2002年生まれ、ボリビア, エル・アルト市出身。
生まれつき耳が聞こえず、言葉を話すことも困難な環境に育ちながら、絵を唯一の表現手段としてきました。差別や孤立を経験しつつも描き続ける彼女の作品には、「いつか聴こえるようになるのではないか」という希望と、音のない世界を生き抜く強さ、信念が込められています。その静けさと力強さを併せ持つ作品は、鑑賞者に深い感情の余韻を残します。

Alexander Aguirre Mamani
2000年生まれ、ボリビア, エル・アルト市出身。
家族の反対を押し切り芸術を学んだ若手画家。母の失明と腎疾患、父の心臓病により一家を支えるため週7日働きながらも創作を続け、現在は市立芸術学校で講師も務めています。限られた時間で描かれる作品には、家族への想いやアイデンティティーへの誇り、街に息づく祈りが繊細で重層的に表現され、静かな強さと深い人間性を映し出しています。

Richard Gulierrez Luque
1997年生まれ、ボリビア, エル・アルト市出身。
厳しい家庭環境の中でアルコール中毒の父の反対を受けながらも、兄の支えを得て密かに創作を続けるアーティスト。彼の作品に繰り返し登場する崩れかけた岩のモチーフは、人の心の脆さを象徴すると同時に、「それでも強くあろうとする意志」と「希望を見出そうとする光」を宿しています。静かな筆致の奥に深い人間性と希望を感じさせる作品世界が特徴です。

藤井 健人
2001年生まれ、神奈川県川崎市出身。
BackArt. 創設者。慶應義塾大学法学部法律学科在学中。2023年にソーシャルアートプロジェクト BackArt.(前身Bizzi)を設立。ルワンダやボリビアの若手アーティストと協働し、作品展示・販売、企業とのコラボレーション(ワインラベルやコーヒーパッケージのデザイン提供など)、イベント運営を通じて活動を展開。国内での展覧会開催に加え、地域プラットフォームと連携し、アーティストが正当に評価される仕組みづくりに取り組んでいる。
■ BackArt. 団体概要

団体名:BackArt.(バックアート)
代表者:藤井 健人
設立年:2023年
理念:「道なき場所に、色彩を」
事業内容:
・貧困地域に暮らすアーティストの作品展示・販売
・企業・ブランドとのコラボレーション(ワイン、コーヒー、アパレルなど)
・展覧会・イベントの企画運営
所在地:神奈川県川崎市中原区
公式サイト:https://www.backart.jp/
公式instagram:https://www.instagram.com/backart_jp/
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