北海道ドローン実装促進事業委託業務における平時と災害時をまたぐドローン活用に向けた飛行実証を開始 ~水産業を基幹産業とする地域でのドローンを活用した地域課題解決への挑戦~
1. 取り組み背景と体制
ドローンは様々な分野で活用が進み、制度の整備も進んでおり、自治体の大きな役割である災害対策においてもドローンの活用は有効ですが、いざという時に有効に活用するためには、平時からの利活用により、ハード・ソフト面から運用体制を整備しておくことが重要です。
東日本大震災以降、災害対策におけるドローン活用を目指し日常業務からのドローンの利活用を実施してきたNTT東日本グループ、ドローンにて取得したデータ活用の知見を有する北海道大学、災害時のドローン活用および地域教育の知見を有する筑波大学、ドローン運用の実績が豊富な北日本スカイテック、情報発信に知見を有するオーテックの総合力を駆使し、福島町とも連携して社会課題の解決に資する本実証に取り組んでまいります。
2. 実証概要(第1回目の飛行実証)
水産業を基幹産業とする地域にとって、新たな収益となる可能性を秘めたブルーカーボンクレジットの認証に向けたコンブ養殖場および藻場の計測、赤潮の判定等の地域課題等に関して、ドローンを活用した実証を実施します。さらに、このドローンを災害時にも活用する方策も模索します。
(1) 実証日時:2024年7月30日(火)~8月1日(木)
(2) 実証公開日時:2024年7月31日(水)13時00分~15時00分
※荒天の場合、中止となる可能性がございます
(3) 実証公開場所;北海道松前郡福島町白符565−1付近
(位置座標:41.46334615300126, 140.24745554873712)
① 実証内容:
・実証① Jブルークレジットの認証・発行に向けたコンブ養殖の数量把握
・実証② スペクトル分析による赤潮判定
※北海道大学の学生が実施
・実証③ ブルーカーボン生態系の活用に向けた陸上・水中の3次元モデル化
・実証④ オルソ化×GIS連携による土砂災害等の被災状況把握
(4) 参加方法:以下のURLより、7/26(金)12時までにお申し込みください
※当日のご参加も可能です
※天候等の状況により、開催状況に関する情報を発信いたします
https://forms.office.com/r/diCGNZecrR
3. 今後の取り組み
今回の飛行実証に加え、今秋には第2回目の飛行実証を実施し、平時と災害時をまたぐドローンの活用方法、また、ドローンで収集された情報をデータ化し、そのデータ活用による課題解決を行うユースケースの創出を図るとともに、将来の担い手育成として、NTT東日本グループが提供するDX体験授業の一環でドローンへの積極的な取り組みを行っている福島商業高校の学生に対するワークショップを開催するなど、社会実装に向けたモデル創出にも取り組みます。
また、北海道が国との共催で行う「ドローンサミット」においても、本実証に関する取組み、ドローンによる社会課題を解決するユースケースを発信し、ドローンに拓けた「ドローンフィールド北海道」としての可能性を全国に発信する支援を行ってまいります。
<参考>
●福島商業高校について
福島商業高校の令和5年4月の新入生は9人。2年連続で10人を下回ると募集停止の対象となるとされ、廃校の危機に瀕していましたが、ドローンを活用した授業や、資格取得の支援など独自の特色あるカリキュラムで全国から生徒を集め、令和6年4月の新入生は29人に上りました。
●ドローンサミットについて
ドローンの社会実装を目指して国(経済産業省、国土交通省)と自治体が共同で開催する全国イベントで、本年度は北海道で開催されます(10月1~2日、札幌コンベンションセンター)。
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/dtf/drone/drone_summit.html
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