東京の未来の働き方について考える第1回「未来の働き方推進フォーラム」

～モーリー・ロバートソン氏「未来の働き方は変化に適応し、違和感に気づき、そこに価値を見出すこと」と提言！～

東京都

2024年7月11日 14時00分

　東京都は、多様な働き方を推進するとともに、テクノロジーを活用した生産性の高い未来の働き方の機運醸成を図るため、「東京の未来の働き方推進事業」を今年度から新たに実施しております。　この度、その取り組みの一環として、多様で柔軟な未来の働き方や取り組む意義、企業のメリットなどについて考える「未来の働き方推進フォーラム」を2024年7月10日（水）に開催しました。

　タレント・国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソン氏による基調講演、株式会社働きかた研究所代表取締役　平田未緒氏による一般公演、フリーアナウンサーの魚住りえがファシリテーターを務め、エコアティア株式会社、社会福祉法人げんき、多摩冶金株式会社の3社によるパネルディスカッションが行われ、未来の働き方の実現に取り組む企業の重要性について語りました。

東京都が進める未来の働き方を推進する最前線を紹介したフォーラムのレポートをお届けします。

＜開催概要＞

名称：第1回「未来の働き方推進フォーラム」

日時：2024年７月10日（水）13時30分～16時30分

会場：ベルサール九段（東京都千代田区九段北1-8-10住友不動産九段ビル3F）

内容：

●基調講演　

登壇：モーリー・ロバートソン氏（タレント・国際ジャーナリスト）

●一般講演

登壇：平田未緒氏（株式会社働きかた研究所代表取締役）

●パネルディスカッション未来の働き方の実現に取り組む企業事例の発表

登壇：エコアティア株式会社　代表取締役　多澤信城氏

　　　社会福祉法人げんき　業務執行理事　伊藤美佐氏

　　　多摩冶金株式会社　代表取締役副社長　山田　真輔氏

ファシリテーター：魚住りえ（フリーアナウンサー）

基調講演　モーリー・ロバートソン氏（タレント・国際ジャーナリスト）

「未来が凄まじい速さで押し寄せ、これから多様な働き方が求められる時代が来ます。(中略)これからは同一の社会の中で定年まで働いて、何もないというリスクフリーな環境はないと思います。若いうちに早めに冒険を重ねて、失敗する回数を増やしておくことが大切です。“私は、どうしたいのか？”　これを改めて自問自答していくことで、自分の生き方や働き方に変革をもたらすことが出来るのです。それはチャンスでもあると思います。」と変わりゆく社会と働きかたについて、講演いただきました。

一般公演　平田未緒氏（株式会社働きかた研究所代表取締役）

一般講演では、企業の働きかたをマネジメントする人事コンサルティング会社の代表として、「”相手の話をよく聞く”と同時に、一人ひとりが“考えて伝える”という相思相愛な対話の風土を作ることが重要です。(中略)これまではお互いに人として関係が薄く、信頼がないためちょっとしたことに反応的になりやすかった傾向にあります。しかし人としてフラットで互いを尊重し、人として認識することが、会社の利益を生み出す土台となり、働き方改革において大切な考え方です。特に“人間関係”と“何を目指す”のか。この2つが最も大事なことだと思っています。」と未来の働き方について、講演いただきました。

パネルディスカッション

ファシリテーター：魚住りえ（フリーアナウンサー）

パネラー　　　　：エコアティア株式会社　代表取締役　多澤信城氏

　　　　　　　　　社会福祉法人げんき　業務執行理事　伊藤美佐氏

　　　　　　　　　多摩冶金株式会社　代表取締役副社長　山田　真輔氏

未来の働き方の実現に取り組む企業に事例の発表後、フリーアナウンサーの魚住りえがファシリテーターを務めました。

エコアティア株式会社　代表取締役　多澤信城氏　コメント

「全員参加の月1回の定例会議をオンラインで実施。　ほぼ全ての案件の進捗を全員で共有して“見える化。　ミーティングの最後にどんなことでも構わないので一言話ができる機会を設けています。　目の前に思いつくものでトライ＆エラーを繰り返す、行き当たりばったり方式で働き方改革を進めた結果、全員経営という理念が生まれ、気づけばDX化に結び付く事ができました。」

社会福祉法人げんき　業務執行理事　伊藤美佐氏　コメント

「多様な働き方、自分らしい働き方の推進するため、取得時間の制限がない短時間正職員制度を導入したり、ICT化の推進により合理化・効率化を積極的に推進しました。タブレットや社用スマホ、アプリの導入など、働き方の工夫を取り入れて、心身ともに健康と安心して働き続けられる現場環境を整えたことで、数々の賞を受賞させて頂き、業務効率も改善しました。」

多摩冶金株式会社　代表取締役副社長　山田　真輔氏　コメント

「100年企業をマイルストーンに置いた事業構想を行っております。　企業理念が5つあるのですが、社員へ浸透しにくい課題が残りました。　そこで企業理念を“我らの木”としてビジュアル化し、また、ロゴや社内を新しくブランディングを行い、採用も独自の“価値観採用”という1日一緒に過ごす体験方式をするなど、人材集めも工夫しています。」