テキサス州アボット知事、名古屋でトヨタ自動車の幹部と会談。名古屋のトヨタ産業技術記念館も見学
テキサス州アボット知事、名古屋でトヨタ自動車の幹部と会談
名古屋のトヨタ産業技術記念館も見学
アメリカ合衆国・テキサス州グレッグ・アボット知事は、台湾、韓国、日本の3カ国を訪問する経済開発ミッションの4日目となる昨日、トヨタ自動車の幹部およびサプライヤー企業の代表者と会談し、名古屋のトヨタ産業技術記念館を見学しました。
「テキサス州は、20年以上におよびトヨタの北米における生産拠点であることを誇りに思っています。世界的な大企業であるトヨタ自動車とのパートナーシップは、州の経済を更に強化し、勤勉なテキサス市民に高賃金の雇用をもたらす上で重要な役割を果たしてきました。トヨタ産業技術記念館で同社の歴史と遺産について学ぶことができ、大変光栄に思います。テキサス州と日本、双方にとってより革新的な未来を築くため、今後もトヨタ自動車との協力を深めていきたいと思います。」(アボット知事のコメント)
アボット知事とテキサス州施設団の来日写真と映像および、ミッションに同行しているダラス・モーニング・ニュースのグロマー・ジェファーズ記者による取材記事(英文)はこちら
アボット知事はトヨタ産業技術記念館で一日をスタートし、トヨタ自動車幹部と共に館内を見学しました。
トヨタ・グループ発祥の地で、大正時代の工場を産業遺産として保存しつつ、近代日本の発展を支えた繊維機械と現代を開拓し続ける自動車技術の変遷を紹介する記念館では、トヨタの歴代自動車ショールームや歴史的・近代的な製造設備を見学しました。ツアー終了後には、トヨタ幹部や主要サプライヤー達との昼食会に参加しました。
トヨタ自動車は多国籍自動車メーカーであり、世界最大級の企業です。北米本社はテキサス州プレイノに位置し、10億ドル(約1,600億円)を投じた最新鋭の施設では、マーケティング、セールス、エンジニアリング、製造などの分野で計6,600人が従事しています。トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・テキサスはサンアントニオにあるトヨタのトラック組立工場では、250万平方フィートの面積を誇る31億ドル(約4,920億円)の施設で、2023年に181,872台が製造されました。この施設の従業員数は2,600人以上におよびます。さらに、トヨタ自動車は2023年、サンアントニオの製造施設の拡張のために新たに5億3100万ドル(約828億円)を投資する計画を発表しました。
その後、アボット知事は吉田守孝取締役社長を含む株式会社アイシンの幹部と会談し、テキサス州シボロ市における新製造設備への投資に対する感謝の意を表明しました。知事と吉田氏はさらに、自動車部品の開発・生産におけるテキサス州と日本の関係を強化するための具体的な方法についても話し合いました。
経済開発ミッションの4日目には、セシリア・アボット大統領夫人、テキサス州務長官、テキサス州経済開発・観光局のエグゼクティブ・ディレクターのアドリアナ・クルーズ氏、テキサス経済開発公社の理事会事務局長のエイドリアン・カナディ氏、テキサス経済開発公社のプレジデント兼CEOのアーロン・デマーソン氏をはじめ、州内の経済・政治リーダーから成る使節団のメンバーが同行しました。今回のミッションの目的は、既存の強固な経済的・文化的パートナーシップを深化させ、重要産業における貿易拡大を促進し、テキサス州への新たなビジネス投資を誘致することです。
経済開発ミッションの5日目の予定は以下のとおりです。
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日本貿易振興機構(ジェトロ)との昼食会
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林芳正内閣官房長官との会談
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上川陽子外務大臣との会談
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在日米国大使館でのレセプション
日本は過去10 年間、テキサス州への外国直接投資プロジェクトによって創出された雇用の数で、国別のトップとなっています。2023 年までの過去10 年間で、日本企業はテキサス州内で2万人以上の雇用を創出した計129件のプロジェクトに108億7千万ドル( 約1兆7,300億円)を投資しています。2024 年の最初の5 ヶ月間で、日本企業はテキサスで520 以上の新規雇用が予想される6 件の新規プロジェクトに14.7 億ドル(約2,261 億円)を投資しています。2023年の対日貿易総額は312 億ドル(約4 兆8,900 億円)に達し、テキサス州にとって日本は第5 位の貿易対象国となっています。
今回の使節団は、テキサス州を一流のビジネス拠点と位置付けるべくマーケティングとプロモーション活動を担う、独立資金で運営されている非営利組織のテキサス州経済開発公社が主催し、その費用を負担するものです。同団体とテキサス州経済開発・観光局は、より大きく、より良いテキサスを築くというアボット知事の経済開発アジェンダの重要な役割を担っています。
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