日本初となるニューロモフィックセンシング・コンピューティングの社会実装へ 次世代IoTソリューション 「EdgeSmart Technology®」年内にサービス開始
高効率で人や車の動きをいつでも・どこでもリアルタイムにスマート解析
ニューロモフィックセンシング・コンピューティングの社会実装を目指すTwinSense株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役:岡村一久 以下TwinSense社)は、このたび株式会社センチュリーアークスと連携し、人や車の動きをリアルタイムで高効率にスマート解析する次世代IoTソリューション「EdgeSmart Technology®」を開発し、2025年内のサービス提供開始予定であることをお知らせします。
本サービスは、日本では初*となるニューロモフィックセッシング・コンピューティング技術の社会実装を実現するもので、従来の監視システムでは困難だった低消費電力での精緻なリアルタイム解析を実現します。エッジ機器の試験機とソリューションは、6月11日(水)よりパシフィコ横浜で開催される「画像センシング展2025」のセンチュリーアーク社ブースにて展示いたします。
*当社調べによる
開発背景:
「ニューロモフィックセンシング・コンピューティング」とは、生物の脳の神経細胞の働きに着想を得たコンピューティング技術です。次世代AI技術として世界的に注目され、データ処理の高速化と大幅な省電力化が期待されるこの分野にいち早く着手すべく、2023年12月にTwinSense社を設立しました。
設立以来、世界でも未だにニューロモフィック技術を使ってのソリューション化が進んでいない状況下で、技術の社会実装に向けての取り組みを進め、「ニューロモフィック・プロセッシング」の開発と「統合開発環境プラットフォーム」の整備を完了し、2024年の1億円の資金調達により「エッジ・クラウドサービスプラットフォーム事業の展開」を加速してまいりました。
今回、そこからさらに進み、統合開発環境プラットフォームによって開発された様々なアプリケーションが実際に稼働するエッジ・クラウドサービスプラットフォーム提供の事業を対企業向けに展開可能な状況となりました。
「EdgeSmart Technology®」概要:
本サービスは、光のコントラスト変化(動き)を捉えるイベントセンサー及び低価格CPUのRaspberry Pi 5を集積したエッジIoT機器「EdgeBX®」(エッジボックス)内でAIを含む高度な処理を行い、クラウド連携でサービスとして運用するIoTサービスプラットフォームソリューションです。設置場所でリアルタイムにAI解析を行い、その結果をクラウド上のサービスと連携させることで、総合的なIoTソリューションを実現します。従来のエッジ処理型エリア監視IoTソリューションと比較し、消費電力や通信コスト及び必要ストレージ量は大幅に低減可能となります。
これにより、既存サービスが抱える消費電力の高さや、ネットワークカメラとクラウド処理の組み合せでの通信帯域の圧迫、リアルタイム性の問題、ストレージの増大、さらにプライバシーへの懸念といった課題を大幅に軽減します。また、リアルタイムで処理、解析、通知、動的データ収集・記録を、少消費電力かつ高速に実現し、人、車、河川流れの動きを軽く・速く・正確に捉え、その特徴を把握することができます。

なお、エッジ機器(EdgeBX®)の開発をセンチュリーアークス社が、組み込みソフトウエアとクラウド構築をTwinSense社が担当し、各分野の主要サービスサプライヤーと連携してサービス提供を行う予定です。最初のサービスは2025年内に開始を予定しており、事業拡大のために各分野のサービスサプライヤーとの連携を計画しています。
試験機は、6月11日よりパシフィコ横浜で開催される「画像センシング展2025」のセンチュリーアークス社のブース(AS-9)にて参考展示し、ご体験いただける機会を提供する予定です。エッジ機器の試作機と応用ソリューションは、以前よりご要望の多かった人流や人の行動分析や商業施設での混雑検知・事故防止での展示を予定しております。
画像センシング展2025について:https://www.adcom-media.co.jp/iss/
「EdgeSmart Technology®」の特徴:
1. インテリジェントで高効率のエッジIoT機器
• EdgeBX®は、イベントカメラとRaspberry Pi 5を内蔵しAIを含む高度なエッジ処理を低消費電力で実現。最大8W未満という超低消費電力での動作を可能とし、各種通信接続をサポートします。
2. 過酷な光源でも機能
• 昼夜(低照度)を問わず、逆光下でも機能し、優れた耐候性を備えています。これにより、従来のカメラベースのソリューションでは困難とされた環境での監視が可能となります。
3. クラウドも準備、提供
• AWS*1、MQTTサーバ*2など構築済みのクラウドインフラを提供し、移植も可能です。また、顧客のデバイスでの表示やアラート方法などのカスタム対応も行います。
4.導入・設置・運営が容易、クラウドと通信コストの低減も期待
• 太陽の位置や影などを気にせず設置可能で、リモートでの調整も容易です。
• OTA(Over-The-Air)*3技術により、エッジ機器設置後の機能向上が可能となります。
• エッジ処理後の小容量データをクラウド側に送信、保持することで、通信コストの削減も実現。
• 防水・耐熱・耐寒対応により設置の自由度が高い設計となっており、想定外形サイズは(W)150 x (D)150 x (D) 60mmとコンパクトです。
*1 Amazon Web Servicesの略。Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービス
*2 IoT機器とのデータ通信に用いられる軽量な通信プロトコル「MQTT」において、デバイス間のメッセージの中継を担うサーバ
*3 無線通信を通じてソフトウエアやファームウエアを遠隔で更新・配信する技術
■想定される活用シーンと展開分野のイメージ

・家畜や虫の動きを検知するなど農畜産作業の効率化
画像ではとらえ切れない小さな飛来物(虫)もカウント可能。農業において虫のカウントによる受粉の進行や、農薬の散布管理に活用を想定。漁業では、稚魚のカウントや、弱っている魚の発見に活用。

・河川・ダム等の増水、越水、冠水の監視
画像では処理不可能な水の動きを可視化。増水、越水、波浪をリアルタイムで把握し、分析、警告する。災害予兆のリアルタイム把握で、いち早く避難準備に活用。

・人や車の通行、交通の混雑検知
屋内外、逆光や、日向と日影シーンでもリルタイム混雑表示。スタジアムなどの混雑把握し、通路の誘導など、事故の未然防止に活用。

・人の動線、動き、行動分析
人同士の交差が発生しても高い精度で出入り人数をカウント。会議室などの出入り管理に活用。

・病院・介護施設での見守り・セキュリティ・異常行動検出
昼でも夜でも逆光でも人の動きをリアルタイムで分析。介護の現場での転倒検知や、不審者の分析に活用できる。

【TwinSense株式会社】
ニューロモフィックセンシングとプロセッシングのアプローチでEdgeSmart Technology®を提唱し、パートナー企業と共に革新的なソリューションを提供、社会課題を解決していきます。
【株式会社センチュリーアークス】
光学技術で社会に貢献する会社です。「モノづくり」への情熱と新・旧光学技術に通じたエンジニア集団が最先端技術の開発・商品企画を進めています。蓄積してきた知見を基に、グローバルにお客様のもとめる幅広いビジネスニーズに対応し、さまざまな課題に対してソリューションを提供しています。
【問い合わせ先】
TwinSense株式会社
E-mail:contact@twinsense.ai
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像