会計士のAI格差が深刻化。2025年度版白書で判明

株式会社ピー・シー・ピー

2025年12月2日 14時13分

会計士1,091人の大規模調査で判明。AIを「ほぼ毎日使う」層の約5割が生産性の大幅な向上を実感。

AI時代に会計士が市場価値を高めるための必須スキルとは？株式会社PCPがキャリアの道しるべとなる白書を無料公開。

公認会計士専門の転職エージェントである株式会社PCP（本社：東京都文京区、代表取締役：桑本慎一郎）は、会計士1,091名を対象とした「2025年度版会計士白書」を公開しました。本調査により、会計士の約8割が週1回以上、業務で生成AIを活用している一方、AIを使いこなす層とそうでない層との間で、生産性やスキル習得意欲に関する「AI格差」が既に生まれている実態が明らかになりました。

調査背景：AIは会計士の仕事を奪うのか？

生成AIの台頭により、会計士の業務やキャリアは大きな変革期を迎えています。本調査では、AIが会計士の働き方に与える影響を多角的に分析し、AI時代を生き抜くためのリアルな実態を明らかにしました。

調査結果サマリー：会計士の「AI格差」が浮き彫りに

・約8割が週1回以上AIを活用、35.3%は「ほぼ毎日」：会計士のAI活用は日常業務に浸透。特に事業会社（上場）勤務者では40.4%が「ほぼ毎日」利用しています。

・使う人ほど生産性の向上を実感：「週5日以上」AIを利用する層の50.9%が、生産性が「非常に向上した」と回答。継続的な利用が成果体感の分岐点になっています。

・始まっている「AI格差」：AIを「全く利用していない」層（6.2%）の22.1%が、AI関連の追加スキルを「特に必要ない」と回答。AIを活用しスキルアップを続ける層との二極化が進行しています。

株式会社PCP 代表取締役桑本慎一郎コメント

生成AIの進化は、会計士が担ってきた定型業務の多くを代替しつつあります。これからの会計士には、AIを使いこなすリテラシーと、AIが生成したアウトプットを検証・判断する能力が不可欠です。クライアントが仕事を依頼する基準も、「何を」頼むかではなく「誰に」頼むかという、より人間的な信頼関係を重視する方向へシフトしていくでしょう。誠実な人柄で信頼を勝ち取れる会計士が、ますます選ばれる時代になると考えています。