[実証実験]観光客が年間約680万人訪れる別府市で、観光業界の人手不足を解消するための新たな試み、AIアバター技術を活用した「AI観光ガイド」の実証実験を実施

株式会社アーネット

2024年12月2日 12時00分

　ソフトウェア開発企業の株式会社アーネット（本社：大分県大分市、代表取締役：佐田孝博）は、この度、観光業の人手不足を解消すべく、株式会社ACCESS（本社：東京都千代田区、代表取締役社長執行役員：大石清恭）とJR別府駅で観光案内所を運営する一般社団法人別府市産業連携・協働プラットフォーム B-biz LINK（所在地：大分県別府市、代表理事：堀景）と連携し、株式会社ACCESSの生成AIプラットフォーム「FrascoAI™」を活用したAIアバター対応「AI観光ガイド」システムを構築し、本サービスの実証実験を別府市のJR別府駅観光案内所「ワンダーコンパス別府」にて実施することを発表いたします。

実証実験の背景

　コロナ禍後、国内外からの観光客急増による、観光業界での人手不足が深刻化しており、観光案内所において接客数の増加に伴い、本来の案内サービスが提供できなかったり、お客様をお待たせする状況が今後も続くことが課題として顕著化して来ました。

　この課題に対して、近年目覚ましい成長を遂げているAI技術と観光案内人を掛け合わせ、デジタル上での「AI観光ガイド」で解決ができるのではないかと考え、実証実験を行う運びとなりました。

　実証実験では、「AI観光ガイド」を活用し、今後さらに増加が見込まれる観光客に対して、円滑な案内サービスを提供する為の可能性や、問題点や課題等の確認を行い、全国の同じ課題を有している観光事業者への展開を目指します。

AIアバターとは

　AIアバターとは、3Dキャラクターとして表現される人工知能のデジタルアバターで、観光案内の分野で注目されています。従来は人が行っていた観光客への案内業務の一部をAIアバターが担うことで、ガイドの負担を軽減できる点が大きな利点です。このAIアバターは、自然言語処理技術を活用して観光客とリアルな会話を行い、観光地の魅力や詳細な情報をわかりやすく伝えることができます。また、観光客からの質問にスムーズに応答することで、より快適で魅力的な観光体験を提供します。AIアバターを活用することで、案内サービスの質を維持しながら、対応可能な観光客数を増やすことも可能です。

実証実験の目的と期待される効果

　本実証実験では、観光案内所「ワンダーコンパス別府」において、AIアバターによる観光案内を実施します。具体的には、観光案内所を訪れた観光客に、AIアバターが観光地情報や施設案内などを提供します。これにより、スタッフの負担軽減と、観光客への対応速度の向上が期待されます。

　また、AIアバターは多言語対応が可能であり、国内外からの多様な観光客に対してもスムーズなコミュニケーションが可能です。さらに、AI技術とアバター技術によって、観光案内所の運営効率を高め、観光地の魅力をより多くの人々に伝えることができます。

各事業者の役割について

株式会社アーネット

株式会社ACCESS

一般社団法人B-biz LINK

株式会社アーネット	「 FrascoAI™ 」を用いたシステムの構築・調整、並びに今後の活用方法の調査の実施。
株式会社ACCESS	「 FrascoAI™ 」(AIアバターエンジン) の提供。
一般社団法人B-biz LINK	別府観光に関する各機関との調整、並びに実証実験場所を提供。