国の伝統的工芸品「彦根仏壇」（滋賀県）を製造する井上仏壇は、伝統技術を生かした五月人形の「兜」を製造。販売不振にあえぐ伝統産業の新たな取り組み

節句「兜」で新たな需要創出にチャレンジ！伝統技術を絶やさない！！

兜を収納する兜櫃（かぶとびつ）が、兜の飾り台となります。

井上仏壇（株式会社井上　滋賀県彦根市、代表取締役：井上昌一）は、彦根仏壇の伝統技術を活用した五月人形の「兜」を製造しました。需要が低迷する伝統産業の大きな課題である伝統技術の伝承や後継者育成の一翼を担うことができることを期待しています。

この新たな製品詳細と問い合わせは、INOUE工芸のホームページ　https://www.crafts-inoue.com/ja/works/p.php?id=22 をご覧ください。

鍬形の図柄は、彦根藩井伊家伝来の軍配に由来

商品概要

彦根仏壇には、大きく7つの製造工程（木工［木地・宮殿・彫刻］3職、金工［錺金具］1職、漆工［漆塗り・金箔押し・蒔絵］3種）があり、今回の「兜」にはその中の６職（木地・彫刻・錺金具・漆塗り・金箔押し・蒔絵）の技法を活用しました。

商品詳細

【兜の仕様】桧製木地・代用漆塗装・本金粉手描き蒔絵・本金箔押し・銅製手打ち金具金めっき仕上げ・正絹房

【兜櫃の仕様】木地：桐・桧葉　代用漆塗装

鍬形の図柄は、ご当地彦根藩井伊家伝来の軍配に描かれていた図柄をアレンジしています。

商品背景

きっかけは、知り合いの顧客から「仏壇の技術で兜を作ってほしい」と要望からでした。

ご依頼から試行錯誤を経て約10か月で完成しました。

井上仏壇は、ライフスタイルの変化などで、金仏壇の需要が低迷し出した約15年前から、高度な仏壇の伝統技術を活用した新商品（コーヒーカップ・時計ケース・アートパネルなど）に挑戦してきた経緯があり、仏壇技術を他の商品に転用するノウハウを蓄積してきました。

兜というアイディアをいただき、新たにチャレンジしようということになり、今回ついに完成しました。

価格

製造直売価格：550,000円（税込）　兜櫃・正絹織物付

【新発売記念特典】

先着10頭（かしら）限定　定価の10%オフ　名入れ立札をサービス

納期　2026年2月頃（受注生産）

特別受注受付期間　2025年5月末まで

問い合わせ先：☎０７４９－２２－１５８７

　　　　　　　✉[e-mail]

販売方法：上記の電話・メールで受け付けます。

多少の意匠変更の可能性があります。

担当者コメント

[株式会社井上　代表取締役　井上昌一]

節句「兜」という初めてチャレンジする商材に、当初は戸惑いましたが、製造期間をたっぷりいただいたおかげで、満足のいく商品となりました。

ご注文のお客様には、仕上がり具合にご満足いただき、大変喜んでいただきました。

今後の反応を見ながらとはなりますが、井上仏壇の大きな主力商品に成長すればと期待しています。今後も、伝統技術の伝承のため、それを活用した新商品開発に取り組んでまいります。