【賃貸居住者限定 Z世代調査】全国41都市の賃貸住宅に居住するZ世代1,500人を対象にアンケート調査を実施。賃貸住宅での住生活の実態、住まいへの意識・要望などの基本ポイントをQ&A方式で解説。

住宅改良開発公社、若者世代向けの賃貸住宅を検討しているオーナーに向けてガイドブックを無料公開。

一般財団法人住宅改良開発公社

2025年3月24日 15時00分

一般財団法人住宅改良開発公社（東京都千代田区、理事長：稗田昭人）は、千葉大学大学院国際学術研究院鈴木雅之教授に調査研究を委託し、全国41市の賃貸住宅に入居しているZ世代1,500人に、住生活の実態、意識、要望などをたずねるアンケートを実施しました。その調査結果をとりまとめたガイドブック『賃貸経営者に知ってほしいZ世代が求める賃貸住宅とは？』を無料公開します。

▶　調査の詳しい結果については、こちらからご覧ください。

【調査結果抜粋】

１　住宅に対する不満点ベスト5は、「冬寒い」（約3人に1人）、「隣の音が聞こえる」「収納が狭い」「料理がしにくい」「家賃が高い」（約4人に1人）。学生・社会人別でみると、学生の不満点は「冬寒い」・「家賃が高い」よりも、「料理がしにくい」のほうが高くなっている。

２　所有している家電や家具、インテリアについては、女性のほうが男性よりも持っている家電・家具が多く、また、女性のほうが、カーペットを敷いたり、推し活・オタ活のためのグッズを飾ったりする傾向がある。

３　賃貸住宅での生活の様子としては、35%が「毎日料理をしている」と答え、同時に「料理がしにくい」という不満が23.7%となっている。賃貸住宅居住で求めるサービスとして「食事サービス｣が最も高く（12.9%）、共用部分に求める施設5位に「カフェ」（25.1%）が挙げられるなど、住生活における「食」に関する要望が上がっている。

４　今後の住まいと暮らしについての質問では、2人に1人が「賃貸は仮の住まいで、いつかは住宅を所有したい」と考えている。希望する住まいの形態は「戸建て」が37.5%と最も高く、希望する住まいの面積は、「30平米～60平米未満」が34.4%で最も高い。また、住宅戸数規模については、4割強が「10世帯未満」の小規模な賃貸住宅を希望し、約半数が「将来的に『一人暮らし』が理想」と答えている。

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住宅改良開発公社『賃貸経営者に知ってほしいZ世代が求める賃貸住宅とは？』ガイドブック内容抜粋

１　Z世代の賃貸住宅への不満点　

Z世代の賃貸住宅への不満点は、3人に1人が「冬寒い」と答え4人に1人が、「隣の音が聞こえる」「収納が狭い」｢料理がしにくい」をあげています。「家賃が高い」よりも、「冬寒い」の不満が高く、賃貸住宅での寒さが身にしみているようです。断熱性能の確保が求められています。

不満点を学生・社会人別でみると、学生の不満点は「冬寒い」・「家賃が高い」よりも、「料理がしにくい」が高くなっています。

２　Z世代が所有している家電や家具、インテリア

「冷蔵庫」「洗濯機」「電子レンジ」といった基本的な家電は9割程度が所有しているものの、掃除機やテレビは4人に1人は持っていないという結果が出ています。また、女性のほうが男性よりも持っている家電・家具が多く、女性のほうが、カーペットを敷いたり、推し活・オタ活のためのグッズを飾ったりする傾向があります。

３　Z世代の賃貸住宅での生活の様子と賃貸住宅居住に求めるサービス

Z世代は、賃貸住宅内で料理を「毎日している」が34.5％、「週2～3回」を含めると約6割が料理をしています。不満点で「料理しにくい」が挙がっていたのは、料理頻度が高いことと関係するかもしれません。湯船に「毎日つかる」が18.2％、「週2～3回」を含めると3人に1人が湯船派となっており、また、4人に1人がゲームを「毎日している」となっています。

賃貸住宅居住で求めるサービスとしては、「食事サービス」（12.9%）、「シェアサイクル」（11.6%）が高くなっており、サービス全項目において、女性よりも男性が希望する割合が高くなっています。

４　Z世代の今後の住まいと暮らしについての意識

「賃貸は仮の住まいでいつかは住宅を所有したい」という設問に「かなり当てはまる」21.1％、「ある程度当てはまる」26.4％で、約5割が持ち家派となっています。また、住宅戸数規模については、4割強が「10世帯未満」の小規模な住宅を希望し、約半数が「将来的に『一人暮らし』が理想」と答えています。Z世代に選ばれる賃貸住宅の魅力づくりはこれからのようです。