Z世代の介護職に対する意識調査を発表【ケアワークス】
〜介護職への興味関心は低く、「給与・待遇」「働きやすい職場」への対応が必要との声〜

シックスワン株式会社(本社:東京都、代表取締役:福田智洋)が運営するケアワークス(https://care-works.info/ )は、2025年6月に「Z世代の介護職に対する意識」についてアンケート調査を実施しました。
本調査は、Z世代(18歳〜28歳)を対象に、介護職に対するイメージや意識についてアンケートを行ったものです。
調査の結果、介護職に従事するには、給与や待遇面での改善の必要性が高いという課題が浮き彫りになりました。
【調査概要】
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調査対象:Z世代(18歳〜28歳)の過去・現在含め介護職未経験の方
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調査方法:選択式および自由記述形式のアンケート
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調査期間:2025年6月2日~6月3日
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有効回答数:200件
【結果概要】
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介護職に「興味あり」と回答したのは14.0%にとどまり、「興味なし」が59.0%と過半数を占めた。就業関心は低い傾向が見られた。
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介護職への興味・関心を高めるために必要なこととして、最多は「給与・待遇の改善」が55.5%で、次点は「働きやすい職場環境の整備」が44.5%という回答。
【回答者属性】
■年齢

■現在の職業

【調査結果詳細】
■介護職への印象

介護の仕事についての印象として最も多かったのは「体力的・精神的にハードそう」(47.5%)で、次いで「給与や待遇があまり良くなさそう」(33.5%)といった回答となりました。
■介護職への興味・関心

「介護職に少しでも興味を持ったことはありますか?」という質問に対しては、「あまり興味がない」(17.0%)・「全く興味がない」(42.0%)と、消極的な回答が59.0%と過半数を占めました。
前向きな回答は「とても興味がある」(3.0%)・「やや興味がある」(11.0%)と14.0%にとどまる結果となりました。
■興味・関心度合いの選択理由
「介護職に興味なし」

「介護職に興味なし」と回答した理由として最も多かったのは、「体力的にきつそうなイメージがあるから」で、全体の51.7%を占めました。次いで多かったのは「特に関心を持てなかったから」(41.5%)という回答でした。
「介護職に興味あり」

「介護職に興味あり」と回答した理由として最も多かったのは、「家族の介護を身近に感じたことがあるから」で、42.9%と半数近くにのぼりました。次いで多かったのは、「将来どこかで役に立ちそうなスキルだと思ったから」(39.3%)という回答となりました。
■介護職を体験することへの意欲

「もし、条件が整えば介護の仕事を一度体験してみたいと思いますか?」という質問に対しては、「あまり体験したくない」(17.0%)、「全く体験したくない」(36.0%)と、半数を超える53.0%の人が体験に消極的である結果でした。
「ぜひ体験してみたい」(4.0%)、「やや体験してみたい」(14.5%)と、体験に前向きな回答は18.5%にとどまりました。
■介護職への興味・関心を高めるために必要なこと

「介護の仕事が、より多くの人に『やってみたい』と思われるようになるには、どのようなことが必要だと思いますか?」という質問に対しては、「給与や待遇がもっと良くなること」と回答した人が55.5%と最も多く、次いで「働きやすい職場(人間関係や職場環境)が整っていること」が44.5%となりました。
介護職の魅力を高めるためには、賃金面の向上とともに、職場の人間関係や環境整備といった働きやすさの向上が重要な要素と捉えられていることがうかがえます。
■自由回記述回答
「介護職に対して持っている印象」についての自由記述回答では、主に以下のような意見が多く寄せられました。
1.「身体的・精神的負担に関する声」
最も多かったのは、「体力的・精神的にきつそう」「人間関係が難しそう」といった、ハードワークの印象と、そこからくる職場の人間関係の悪化の懸念に関する声でした。
実際の声
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「サービス残業が多く体力的にも精神的にも大変そう」(27歳・社会人)
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「心の余裕が無くなっていって、同僚や先輩後輩にもキツく当たるような性格になってしまいそう」(28歳・社会人)
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「セクハラとかパワハラにあいそう」(29歳・社会人)
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「罵詈雑言などを浴びるつらい仕事、ミスをしたら患者と同僚に責められ、ストレスをかかえまたミスをする悪循環」(27歳・社会人)
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「一日の仕事を通して気を遣うイメージが強く、少しでも忍耐力が重要になると感じます」(26歳・社会人)
2.「給与・待遇への懸念や改善要望」
次に多かったのは、仕事内容に対して賃金や社会保障、福利厚生が見合っていない、改善してほしいという声です。「給料が安いのに重労働」という声や、「もっと給料と国の援助があればいい」といった改善を求める声もありました。
実際の声
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「仕事内容に対して給与や社会保障等の面での待遇が悪いイメージがある」(28歳・社会人)
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「低賃金で、残業時間も多そう。離職率も高そう」(19歳・学生)
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「とにかくまずは待遇が良くなることが第一だと思います」(25歳・社会人)
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「頑張っている方たちの待遇が良くなって欲しい」(24歳・社会人)
3.「社会的意義とやりがいへの評価」
否定的な意見だけではなく、「立派な仕事」「大変そうだけど、やりがいのある仕事」といった、前向きな意見も一定数見られました。
実際の声
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「介護職は高齢化社会ではとても重要な仕事だと思う」(23歳・無職)
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「これからますます高齢化が進みもっと必要となるので介護職の方の負担が軽減されることを期待します」(25歳・社会人)
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「高齢社会を支える仕事」(25歳・社会人)
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「精神的にも体力的にも大変だが、ないとこまる仕事」(25歳・社会人)
自由回答では、「介護職の社会的意義」や「やりがい」を評価する声がある一方で、「身体的・精神的な負担感」や、「待遇面への不安」を抱えている人が多いことが浮き彫りとなりました。現場への理解促進とあわせて、働く環境や待遇面の改善が、関心を高めるうえで重要な要素であると考えられます。
【調査結果を受けて】
〜介護職への興味関心は低く、「給与・待遇」「働きやすい職場」への対応が必要との声〜
本調査を通じて、Z世代の多くが介護職に対する関心が低いことが伺えました。
その要因は、「身体的・精神的な負担への不安」や、「待遇面への懸念」が高いスコアとなっていました。若い世代に介護職に興味・関心をもってもらうためには、こうした職場環境や待遇の改善が特に必要だと考えられます。
ケアワークスでは引き続き、介護職の魅力向上・理解促進に向けた取り組みを進めてまいります。
【ケアワークスとは?】
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