ブロックチェーン分析のマッチシステムズ、盗難された暗号資産の追跡・回収サービスを日本で提供開始

Match Systems Solutions Pte Ltd

2025年12月1日 11時30分

これまでに100億円相当以上の不正流出した暗号資産を回収した実績を持つ「Match Systems Solutions Pte Ltd（読み：マッチシステムズ）」（本社：アラブ首長国連邦ドバイ首長国、代表：アンドレイ・クーチン、以下マッチシステムズ）は、サイバー攻撃などにより盗難被害に遭った暗号資産の追跡および資産回収支援のサービスを日本で提供開始します。

ブロックチェーンセキュリティ市場について

TechSci Researchの調査¹⁾によると、ブロックチェーンセキュリティ市場は、2024年時点で44.5億ドル（約7,000億円）と評価され、さらに2030年までには、1002億ドル（約15兆円）に大幅成長することが予測されています。この急成長する市場においてマッチシステムズは、ブロックチェーンデータ分析を用いて違法取引を調査し、詐欺や盗難などの犯罪に対抗する「ブロックチェーンフォレンジック」に特化しています。

クリプトフォレンジックの需要増加

暗号資産のハッキング被害は、世界的に年々増加傾向にあります。Chainalysisのレポート²⁾ によると、2024年には22億ドル（約3,400億円）であった被害額が、2025年には40億ドル（約6,300億円）を超えることが予測されています。今後さらなる被害額の増加が予測されており、より高度なブロックチェーンフォレンジックが求められています。

日本においては、北朝鮮を背景とするサイバー攻撃グループ「ラザルス」の下部組織によるDMM Bitcoinの約482億円相当のビットコインの不正流出が2024年に起こりました。この事例は国内で過去最大規模のハッキングとなり、日本のブロックチェーン業界に大きな衝撃を与えました。そして2025年には、SBI Cryptoが31.5億円相当の大規模なハッキング被害を受けています。

マッチシステムズのサービス概要

マッチシステムズは、これまでに世界で累計100億円超の不正流出暗号資産の回収に成功しています。弊社には、技術者・リサーチャー・元警察官僚など、暗号資産領域の専門家が50名以上在籍しています。そして10年以上にわたる業界経験を通して、世界各国の法執行機関や警察組織、大学、サイバーセキュリティ企業との強固なネットワークを構築してきました。これらの専門性とネットワークを活用して、各ケースに最適なチームを編成し、国内外の関連機関と連携しながら、最も効果的な対応を実施します。

1. サイバー犯罪調査・デジタル資産回収支援

ハッキング、フィッシング、不正送金・詐欺などにより喪失したデジタル資産の事案について、ブロックチェーンを横断した詳細なフォレンジック調査を実施します。
独自のブロックチェーン分析ツールを用いて、盗難資金の追跡、関連アドレスや関与主体の特定、資産凍結・回収に向けたエビデンス構築を行います。
世界各国の法執行機関や暗号資産取引所と連携し、実際の資産回収につながる実務支援まで一貫して対応します。

2. トランザクションモニタリング・AML/CTF コンプライアンス支援

取引所、ウォレット事業者、金融機関、フィンテック企業などに対して、ウォレット監査やリスク評価（スクリーニング）を実施し、AML（マネーロンダリング対策）および CTF（テロ資金供与対策）に関する各国規制への対応を支援します。
ブロックチェーン取引を常時モニタリングし、不審トランザクション・高リスクアドレスを検知します。
独自データベースと分析エンジンにより、違法取引の可能性があるフローを早期に把握し、金融犯罪の未然防止に貢献します。

3. 国外の法執行機関・規制当局との連携支援