地質学の知見と地域経営の実践をつなぐ、新たな連携体制を始動。ジオリブ研究所・株式会社土と風・NPO法人地域文化資本ラボが連携
巽好幸氏が土と風、地域文化資本ラボのアカデミックアドバイザーに、飯塚洋史がジオリブ研究所主任研究員に就任
株式会社土と風(所在地:富山県氷見市、代表取締役:飯塚洋史)と、特定非営利活動法人地域文化資本ラボ(所在地:東京都品川区、理事:飯塚洋史)は、ジオリブ研究所合同会社(所在地:大阪市北区、所長:巽好幸)との連携を開始します。
今回の連携に伴い、マグマ学者であり、美食地質学の創始者でもあるジオリブ研究所所長・巽好幸氏が、株式会社土と風及びNPO法人地域文化資本ラボのアカデミックアドバイザーに就任。また、株式会社土と風代表取締役であり、地域文化資本ラボを主宰する飯塚洋史が、ジオリブ研究所の主任研究員(エリアマネジメント分野)に就任します。
地質学の視点から、大地の成り立ちとそこに暮らす人々の営みを読み解くジオリブ研究所。地域に息づく自然や文化を「地域文化資本」として捉え直し、事業や地域経営へとつなげる株式会社土と風、そして地域文化資本ラボ。
それぞれが培ってきた「研究」と「実践」双方の知見を掛け合わせ、日本各地の自然、歴史、文化、産業を長期的な地域の資本として読み解き、新たな事業や地域の未来へつなげることを目指します。

また、このたび、これまで地域文化資本ラボが実施してきた「オンラインゼミ」を、学びにとどまらず、地域での事業構想と実現までを目指す「地域文化資本ラボ 事業構想プログラム」へ刷新。今後、第3期生の募集を開始します。
さらに、連携開始を記念し、2026年7月27日には、地域文化資本ラボのオンラインゼミの第0期・第1期・第2期生および株式会社土と風の関係者、及びジオリブ研究所の会員を対象に、巽好幸氏による記念講座を開催しました。
【連携の背景】
地質学と地域文化資本。異なる領域から「地域とは何か」を読み解く
日本各地には、それぞれの土地で長い年月をかけて育まれてきた、固有の自然、歴史、文化、産業があります。
地域文化資本ラボでは、地域の自然とそこに住む人々がせめぎ合いながら生み出してきた風土や、言語、食、祭り、行事、芸術、建築などの伝統や習慣を「地域文化」と捉えています。
それらは単に「守るべきもの」ではありません。
次世代の事業や暮らしを支える土台であり、未来に新たな価値を生み出す「文化資本」になり得るものです。
一方、ジオリブ研究所では、大地の成り立ちや変動と、それを受け入れて暮らしてきた人々の営みを結びつけ、それぞれの地域固有の発見・編集する活動を通じて、変動帯に生きる我々日本人とは何かを考え続けています。
なぜ、この土地では、このような食文化が生まれたのか。
なぜ、この場所に、この産業や集落が生まれたのか。
なぜ、日本人は、自然災害と共存しながら独自の文化や精神性を育んできたのか。
地域の文化や産業は、人間の営みだけで独立して生まれたものではありません。その背景には、数百年、数千年、時には数百万年、数千万年という時間をかけて形成されてきた大地があります。
今回の連携によって、地域文化の背景にあるその土地の風土を、大地の成り立ちから、より深くより長い時間軸で読み解いていきます。そして、より多くの人々にとって共感・参画できる形で、地域文化資本を形にして、次代へと繋いでいくことを目指します。
【連携体制】
双方向の人材交流により、「研究」と「地域での実践」をつなぐ
今回の連携に伴い、ジオリブ研究所所長の巽好幸氏が、株式会社土と風及びNPO法人地域文化資本ラボのアカデミックアドバイザーに就任します。
巽氏は、京都大学理学部、東京大学海洋研究所、神戸大学などで研究・教育に携わり、水惑星地球の進化や超巨大噴火のメカニズムを「マグマ学」の視点から研究してきました。
また近年では、地質学と食文化の関係を読み解く「美食地質学」や地質学の視点から社会や文化、宗教などを読み解く「人文地質学」を提唱するほか、日本各地で地域の魅力づくりや観光誘客プロジェクトに参画しています。
今後、地域文化資本ラボでは、巽氏の地球科学・地質学に関する専門的な知見を取り入れながら、地域文化資本をより長期的かつ多角的な視点から読み解き、研究・発信・事業化を進めていきます。
同時に、株式会社土と風代表取締役であり、地域文化資本ラボを主宰する飯塚洋史が、ジオリブ研究所の主任研究員(エリアマネジメント分野)に就任します。
飯塚は、東京大学大学院で都市工学を学び、日本政策投資銀行での勤務を経て、全国各地で地域文化資本を活用した物件開発、事業開発、地域経営に取り組んできました。
今後は、ジオリブ研究所が持つ地球科学の専門知と、土と風が各地域の現場で蓄積してきた事業開発・物件開発・地域経営の実践知をつなぎ、共同研究、情報発信、講座、フィールドワーク、地域プロジェクトなど、さまざまな形での連携を検討していきます。
◆巽好幸氏コメント
日本列島は地球で最も大地の動きが激しい「変動帯」です。私たちはこんな日本列島から、食をはじめとする多くの恩恵を受けてきました。しかし同時に、地震や噴火などの試練にも見舞われてきました。今回の連携を通じて、「変動帯の民」として日本列島に暮らすことの意味を考えていきたいと思っています。
◆飯塚洋史コメント
巽先生たちと地質学によって大地の成り立ちからその土地を読み解くと、いつもその土地への理解に一本しっかりと筋が通っていくことを感じます。そして、その中で地球と人類のロマンを感じることが多く、個人的にもいつもワクワクさせられております。今後より多くの地域で一緒にその土地を読み解き、地域文化資本を形にしていけることが大変楽しみです。
【プログラム刷新】
「オンラインゼミ」から「事業構想プログラム」へ
地域文化を「学ぶ」だけでなく、地域で事業を「構想し、実現する」プログラムに
NPO法人地域文化資本ラボでは、これまで実施してきた「地域文化資本ラボ オンラインゼミ」を、このたび「地域文化資本ラボ 事業構想プログラム」へと刷新しました。
これまでのオンラインゼミでは、「地域文化資本」という考え方を起点に、地域経営、物件開発・事業開発、ファイナンス、エリアブランディングなどを学び、参加者同士で議論を重ねてきました。また、地域文化資本ラボでは、各地の実践の場を訪ねるフィールドツアーも実施してきました。
一方、活動を続ける中で、単に知識を学ぶだけではなく、
「自分が関わる地域で、実際に何を始めるのか」
「地域にある文化や資源を、どのように持続可能な事業へ変えていくのか」
「構想を実現するために、誰と、どのような仕組みをつくるのか」
という、より実践的なテーマに向き合う必要性が高まってきました。
そこで新たな「事業構想プログラム」では、約3カ月間のゼミを入口として、その後もコミュニティ、個別相談、フィールドツアーなどを通じ、地域に実践の場を持つ、あるいはこれから持とうとする人々が継続的につながり、学び合いながら、事業の構想から実現までを目指すプログラムへと発展させます。
◆地域文化資本ラボ 事業構想プログラムの主な内容
1|約3カ月間・全6回のプログラム
オンラインを中心に、講義と受講生同士のディスカッションを実施します。
主な講義テーマは下記を予定しています。
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地域文化資本を活用した実践事例
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エリアリサーチの考え方
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地域経営の仕組みづくり・法人
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地域文化資本を活用した物件開発・事業開発
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地域文化資本を活用するためのファイナンス
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エリアブランディング・エリアコミュニケーション
2|継続的に学び合うコミュニティ
プログラム修了後も、他地域の事例や実践者との対話を通じて、継続的に学びを深めます。
参加者同士の交流会、限定コンテンツの共有、飯塚への個別相談などを通じ、「理論」と「実践」を往復しながら各地での挑戦を支えます。
3|地域文化資本の現場を訪ねるフィールドツアー
地域の風景、人の営み、産業、建築、食、歴史などに実際に触れながら、それらがどのように事業やプロジェクトへ展開されているのかを体感します。これまでにも、富山や西播磨などを舞台に、地域文化資本を読み解くフィールドツアーを実施してきました。
【連携記念講座】
巽好幸氏による記念講座を開催しました
大地の成り立ちから「日本人とは何か」を考える


今回の連携開始を記念し、2026年7月27日、地域文化資本ラボ第0期・第1期・第2期生および関係者、及びジオリブ研究所の会員を対象に、巽好幸氏による記念講座を開催しました。
本講座では、地質学的な背景から日本列島の成り立ちを読み解き、そこに暮らす人々が自然とどのように向き合い、どのような文化、価値観、精神性を育んできたのかを考えました。
なお、本講座はクローズド形式での開催となりましたが、内容の一部を紹介させていただきます。
<講座内容>
日本列島に暮らすということ。4つのプレートが交錯する日本列島は、地震や噴火という試練を与える一方、軟水による出汁文化や米、酒、新鮮な魚介といった豊かな食文化をもたらしてきた。また、自然災害の試練は自然への畏敬と感謝という独特の精神性を育み、神仏融合や無常観といった日本独自の価値観を生んだ。
現代ではそうした感性が薄れ、災害への諦念が生じつつある。巽はいま一度変動帯の恵みに感謝しつつ、災禍を「正しく畏怖」して自ら備える感性を取り戻すことが、必要ではないかと投げかける。
<講座に参加した地文化資本ラボ卒業生および関係者のコメント(一部)>
・大変興味深い話をお聞きすることができて、大満足の講演でした。自分のフィールドをイメージしながら拝聴ました。地元の人も興味あるテーマですし、地域の今後の大事なピースになりそうな気がしますので、ぜひ巽先生を自身が取り組む地域にお招きできればと真剣に考えています!あっという間の2時間半でした。
・ジオから食やお酒、信仰や精神性など、日本人がその土地でどう生きてきたかを考える大きな流れに圧倒されました。
・「変動帯に生きる日本人とは何者か」――この本質的な問いが深く心に響きました。この地において育まれた精神性や文化の文脈について、じっくりと思索を深めてみたいと思います。
また、今後「地域文化資本ラボ 事業構想プログラム」で学ぶ受講生、卒業生、ジオリブ研究所の会員はアーカイブ動画として視聴が可能です。
今回の記念講座で得られた視点や知見は、今後の「地域文化資本ラボ 事業構想プログラム」にも活かしていきます。地域の歴史や文化だけでなく、その背景にある大地や自然環境までを読み解きながら、その土地ならではの価値を新たな事業や地域の未来へとつなげていく。地域文化資本ラボでは、これからも研究と実践を往復しながら、各地で挑戦する人々とともに学びを深めていきます。
【第3期生募集】
「地域文化資本ラボ 事業構想プログラム」第3期生を募集
今回のプログラム刷新に伴い、「地域文化資本ラボ 事業構想プログラム」第3期生の募集を開始します。本プログラムでは、少人数制での講義とディスカッションを通じ、自らの地域や事業に向き合いながら、それぞれの構想を深めます。
◆このような方を対象としています
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観光・まちづくりの実務を志す実践者・リーダー
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行政・DMO・観光協会などで地域の仕組みづくりに携わる方
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地域をフィールドに活動するデザイナー、建築家などの専門職
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空き家、古民家、遊休不動産を活用した地域事業を考えている方
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地域文化を活かした宿泊、体験、物販などの事業を考えている方
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地域での活動を、単発の企画ではなく持続可能な事業へ発展させたい方
◆第3期募集概要
募集期間: 2026年7月30日(木)~8月31日(月)
プログラム開始: 2026年9月予定
プログラム期間: 約3カ月間・全6回
形式: オンライン中心 ※一部オフラインプログラムあり
定員: 6名まで
詳細・申込方法: 地域文化資本ラボ 公式サイトおよび公式LINEにて案内
LINE公式アカウント:https://lin.ee/Ouka4ah(または、LINEアプリで「@805urjca」をID検索)
【プロフィール】
巽 好幸(たつみ・よしゆき)
美食地質学創始者/ジオリブ研究所所長/神戸大学名誉教授

美食地質学創始者/ジオリブ研究所所長/神戸大学名誉教授
1954年大阪生まれ。京都大学理学部、東京大学海洋研究所、神戸大学海洋底探査センターなどで教授を歴任。水惑星地球の進化や超巨大噴火のメカニズムを「マグマ学」の視点で研究する。
日本地質学会賞、米国地球物理学連合ボーエン賞、井植文化賞などを受賞。「美食地質学」の創始者でもあり、著書に『「美食地質学」入門ー和食と日本列島の素敵な関係』『神と仏の人文地質学ー地殻変動で解き明かす日本古代史』などがある。NHKスペシャル『列島誕生 ジオ・ジャパン』、TBS『情熱大陸』などに出演。
2021年にジオリブ研究所を設立。現在は数々の地域の魅力づくりや観光誘客プロジェクトにも参画している。
飯塚 洋史(いいづか・ひろし)
株式会社土と風代表取締役/NPO法人地域文化資本ラボ主宰/地域経営ディレクター/文化資本研究家

株式会社土と風代表取締役/NPO法人地域文化資本ラボ主宰/地域経営ディレクター/文化資本研究家
神奈川県横浜市生まれ。東京大学大学院都市工学専攻にて、創造都市論、Creative Class、third placeについて研究。2008年から株式会社日本政策投資銀行に勤務。2017年、「ローカルプレイスブランディング」を推進するquodを共同創業。株式会社土と風にて、地域文化資本を活かした物件開発、事業開発、地域経営に取り組む。2020年から富山と東京の二拠点生活を開始。日本各地に息づく自然や文化を「地域文化資本」として捉え、その価値を新たな事業や地域経営へつなげる活動を行っている。
◆NPO法人地域文化資本ラボについて
地域の自然とそこに住む人々が育んできた風土、言語、食、祭り、行事、芸術、建築などを「地域文化資本」として捉え、その価値を研究・実践するNPO法人。日本各地に息づく地域文化を読み解き、新たな価値を提案・実装することで、100年先も地域が豊かであり続けるための土壌を耕すことを目指しています。
事業構想プログラム、コミュニティ、フィールドツアー、情報発信などを通じ、各地の実践者とともに地域文化資本を活かした持続可能な事業や地域のあり方を探究しています。
団体名称: 特定非営利活動法人地域文化資本ラボ
所在地: 東京都品川区北品川一丁目22番16号
代表理事:飯塚洋史
公式サイト: https://lcc-lab.jp/
◆株式会社土と風について

地域に息づく自然・文化を「地域文化資本」として見つめ直し、「場づくり」を起点にプロジェクトを企画。地域文化資本を次代につなぐための地域経営に取り組んでいます。各地域の自然、歴史、文化、産業を読み解きながら、物件開発、事業開発、地域経営など、構想から実践までを一貫して行っています。
会社名: 株式会社土と風
所在地: 富山県氷見市南大町27番17号
代表取締役: 飯塚洋史
公式サイト: https://tsuchitokaze.co.jp/

◆ジオリブ研究所について
大地の成り立ちや変動と、それを受け入れて暮らしてきた人々の営みという視点から、各地固有の「ジオストーリー」を発見・編集する研究所。
地球科学・地質学の知見を活かし、それぞれの地域が持つ唯一無二の価値を読み解き、地域の魅力づくりや観光誘客、社会実装につなげる活動を行っています。
会社名: ジオリブ研究所合同会社
所在地: 大阪市北区中津1-17-26 中津グランドビル7F
代表者: 巽好幸(所長/ジオ・アクティビスト)
公式サイト: https://geo-live.jp/

【本件に関するお問い合わせ】
株式会社土と風/NPO法人地域文化資本ラボ
担当:山本
e-mail:bunkashihon@cfquod.jp
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