【筑波大学】エビデンスに基づく健康経営の新戦略「Active Workplace」プロジェクト始まる

オフィスワーカーの「座りすぎ」を改善する低コストで多要素の介入プログラムへの参加企業を全国から公募

筑波大学体育系中田研究室

 筑波大学体育系中田研究室では、低コストで多要素の職場介入を通じて、オフィスワーカーの身体活動を促進するプログラムを開発し、その効果を検証する新たな研究プロジェクトを開始しました。本研究では現在、日本全国の企業および事業所を対象に、参加企業・事業所を募集しています。

 研究の目的

 オフィス勤務やハイブリッド勤務が広がる中、多くの労働者が勤務時間中の長時間を座って過ごしています。長時間の座位行動と身体活動不足は、労働者の心身の健康だけでなく、組織の健全性にとっても大きな懸念事項となっています。多額の費用や大きな業務負担を必要とせず、能動的な行動を支援できる実践的な職場での取り組みを確立することは、極めて重要です。

 本研究は、実際のオフィス環境において、低コストで多要素の職場介入によって、身体活動の促進効果を検証することを目的とします。専門的な機器や特別な職場内の運動プログラムに頼るのではなく、日常の業務に大きな支障をきたさずに組み込める戦略に焦点を当てています。

 本研究は、さまざまな組織で実施可能かつ拡大しやすい形を保ちながら、職場の健康増進プログラムがオフィスワーカーのより健康的な身体活動行動をどのように支援できるかについて、実践的なエビデンスを提供することを目指しています。

 研究デザインとアプローチ

 本研究はクラスターランダム化比較試験として設計されています。企業または事業所が「クラスター」と呼ばれる参加単位になります。このクラスターを対照群と介入群に割り付けて比較することで、本プログラムの効果を検証します。介入期間は3ヵ月間です。対照群に割り付けられた場合は、3ヵ月間の観察期間後に、3ヵ月間の介入プログラムを提供します。介入プログラムは、主にオンライン教材を通じて提供されます。このプログラムは、就業時間中および就業時間外の身体活動を促進し、労働者の行動変容を実践的な形で支援することを目的として設計されています。

本介入の主な特徴は次のとおりです。

・低コストでの実施

・特別な機器は不要

・いつでもアクセスできるオンライン教材(ポスター、動画など)

・日常の業務への支障が最小限

 参加できる企業・事業所

 本研究では現在、日本全国の企業および事業所を対象に、研究参加を呼びかけています。企業の所在地、規模、業種、組織形態についての制限はありません。オフィス勤務、ハイブリッド勤務、テレワーク環境のいずれでも参加対象となります。参加は、企業または事業所単位で登録されます。企業・事業所の担当者が本研究に参加登録した後、個々の従業員がプログラムに参加するかどうかを判断することになります。可能であれば、職場全体で参加したほうが、高い効果が期待できます。

 協力いただく内容

 参加企業・事業所の従業員には、次のことをお願いする予定です。

・介入期間中に提供される身体活動促進のための資料に基づき、身体活動促進に取り組むこと

・身体活動および関連指標(心理・社会的な指標)への効果を検証するために、ベースライン、3ヵ月後、および6ヵ月後の3回、オンライン質問票への回答と活動量計を2週間装着すること

・介入終了後、一部の参加者には、本プロジェクトに関する感想や意見を聴取するため、グループインタビューへの参加をお願いします。

 すべての手続きは負担を最小限に抑えるよう設計されており、通常の業務と並行して実施することが可能です。

 期待される効果

 本研究プロジェクトチームは、筑波大学を代表機関としていますが、複数の大学・研究所の研究者で構成されており、豊富な研究知見と経験に基づく、実践的な職場介入プログラムが提供されます。本研究に参加することにより、個人レベルおよび組織レベルの両方で効果が認められることを期待しています。従業員にとっては、本プロジェクトへの参加により、身体活動への意識が高まり、心身の健康を支援し、より活動的に日常生活を送れるようになることが期待されます。組織にとっては、本プロジェクトへの参加により、従業員の健康増進に対して、科学的根拠に基づく支援が可能となり、職場の健康づくりの機運の高まりが期待できます。

 研究参加申込

 本研究に参加いただける場合は、下記の申込フォームから登録してください。

 参加申込締め切り:2026年6月30日

 https://forms.gle/KjuxdRdrGLrYL97q8

 申込いただけましたら、研究実施内容の詳細について説明の機会を設定し、そこで改めて参加可否を判断いただきます。

 お問い合わせ先

 本研究について、確認事項等がありましたら、研究責任者までお問い合わせください。

 筑波大学体育系教授 中田由夫

 nakata.yoshio.gn@u.tsukuba.ac.jp

 関連情報

 オフィス労働者の身体活動量を高めるための包括的・多要素プログラムの提案
 2022.02.18 プレスリリース(筑波大学)

 オフィス労働者の身体活動を促進する 包括的・多要素プログラムの実施可能性

 2022.12.23 プレスリリース(筑波大学)

 多要素プログラムによりリモート労働者の身体活動が促進される

 2024.09.17 プレスリリース(筑波大学)

 Active Workplace 研究チーム

研究責任者

 筑波大学体育系教授 中田由夫

共同研究者

 筑波大学医学医療系教授 五所正彦

 筑波大学医学医療系教授 小林裕幸

 筑波大学体育系研究員 KIM JIHOON

 筑波大学体育系研究員 SHI YUTONG

 筑波大学3年制博士課程 ZOU CHANG

 慶應義塾大学総合政策学部教授 島津明人

 中京大学スポーツ科学部教授 重松良祐

 東京科学大学公衆衛生看護学分野教授 月野木ルミ

 東洋大学経済学部准教授 上村一樹

 昭和医科大学医学部准教授 吉本隆彦

 帝京大学大学院公衆衛生学研究科准教授 金森悟

 東京都健康長寿医療センター研究所研究副部長 笹井浩行

 明治安田厚生事業団体力医学研究所副所長 甲斐裕子

 明治安田厚生事業団体力医学研究所研究技術員 吉岡菜津美

※本研究はJSPS科研費23K27851の助成を受けて実施しています。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

筑波大学体育系中田研究室

0フォロワー

RSS
URL
https://sportsmed.taiiku.tsukuba.ac.jp/nakata-yoshio/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
茨城県つくば市天王台1-1-1 筑波大学総合研究棟D606
電話番号
029-853-3957
代表者名
中田由夫
上場
未上場
資本金
-
設立
-