Another Star合同会社、GENIAC-PRIZE みらいビジョン賞(特別賞)受賞のお知らせ
〜設立8ヶ月で生成AI安全性領域の特別賞を獲得。急成長するAIエージェントセキュリティ市場に国産OSSで挑む〜

AIエージェント連携のセキュリティ基盤を開発するAnother Star合同会社(本社:東京都港区、代表社員:安田 直也、以下「当社」)は、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主催する「NEDO懸賞金活用型プログラム GENIAC-PRIZE」の領域03「生成AIの安全性確保に向けたリスク探索及びリスク低減技術の開発」において、特別賞「みらいビジョン賞」(懸賞金1,000万円)を受賞いたしましたので、お知らせします。みらいビジョン賞は、提案の新規性・将来性を評価する特別賞であり、受賞は当社を含む3社のみです。
GENIAC-PRIZEは、経済産業省・NEDOが推進する生成AI社会実装支援プロジェクト「GENIAC」の一環として設立された懸賞金型研究開発コンテストです。生成AIサービスによる社会課題の解決に向けたアプリケーションを広く募集し、成果に応じた懸賞金(総額約8億円)を授与するプログラムで、今回の表彰式は2026年3月24日、神田明神ホール(東京都千代田区)にて開催されました。
■受賞までの経緯と背景
AIエージェントは、単体のAIではなく外部の複数のAIと自律的に連携してタスクを遂行する存在へと急速に進化しています。Googleが提唱するA2Aプロトコル(Agent-to-Agent Protocol)の標準化が進む中、AIエージェント同士が人間の確認を介さずに直接通信する時代が現実味を帯びつつあります。
AIエージェント向けサイバーセキュリティ市場は、2024年の約226億ドル(約3.4兆円)から2033年には約3,224億ドル(約48.4兆円)へと年平均34.4%で成長すると予測されています(Grand View Research調べ)。しかしこの急成長市場において、既存のセキュリティソリューションの多くはエンドポイントやネットワーク層の防御を対象としており、AIエージェント間通信そのものの信頼性を担保する「プロトコルレベルのセキュリティ基盤」は国内外ともに十分に確立されていない状況にあります。
この構造変化に伴い、従来のセキュリティでは対処できない新たなリスクが生じています。当社はこの空白領域に着目し、①外部AIエージェントの真正性・信頼性の不確かさと、②間接的プロンプトインジェクション(悪意あるデータが命令として実行される)によるAIエージェントの乗っ取りという2つのリスクを特定。これらを踏まえ、「AIエージェント同士が通信する時代に求められる信頼レイヤー」という概念を提案しました。
審査においては、AIエージェント間通信を監視して異常を検知・遮断するだけでなく、検知した異常をエージェントストア上の信頼スコアへフィードバックし、エージェント連携の安全性を継続的に向上させる自己改善ループの構想が、新規性・将来性の観点から評価されました。また、サンプルエージェントを用いた検証および対面デモを通じて、異常の検知・遮断から信頼スコアへの反映までの一連の動作を確認しています。
■開発したプラットフォーム「国産OSSセキュアAIエージェント連携基盤」
当社が開発したプラットフォームは、AIエージェント間の連携に信頼レイヤーを提供する、国内外でも類を見ない基盤です。「エージェントストア」と「仲介エージェント」の2つのコアコンポーネントによる多層防御構造で構成されています。

【エージェントストア】
事前審査と信頼スコアの可視化を担うコンポーネントです。AIセーフティ・インスティテュート(AISI)提供の評価データセットや敵対的プロンプトを活用した審査パイプラインに加え、エージェントが公開する自己紹介情報(Agent Card)に記載された機能と実際の動作の一致についても検証します。これらの結果を、複数のLLMによる陪審員・裁判官エージェントのマルチエージェント合議制によって総合的に評価し、信頼スコアとして可視化します。
【仲介エージェント】
ユーザーの要望に応じて、エージェントストアから適切なAIエージェントの組み合わせを選定し、計画立案から実行までを一貫して担います。計画生成と実行の分離、検知エージェントの組み込みにより、計画外の行動や、外部データを経由して生じるエージェントの乗っ取り(間接的プロンプトインジェクション)をリアルタイムに検知・遮断します。検知結果はエージェントストアの信頼スコアへフィードバックし、エージェント連携の安全性を継続的に向上させます。
本プラットフォームはOSSとして全ソースコードをGitHub上(https://github.com/another-star-llc/secure-ai-agent-matching-platform)で公開しており、全評価プロセスのログも透明性高く共有しています。
■今後の展望
当社は本受賞を一つの節目とし、今後は公的機関を含む関係者との対話を進めながら、エージェントストアへの登録事業者の拡大を進めてまいります。安全性が検証されたAIエージェントのエコシステムを構築し、産官学の協業を通じてAIエージェント連携のセキュリティ標準の確立を目指します。
また、評価・導入・運用の各段階で事業者を支援できる体制を整え、AIエージェント連携の安全な社会実装を後押ししてまいります。
■受賞チームコメント
「AIエージェント同士が自律的に連携する社会は、想像以上に早く到来しつつあります。その社会において「信頼できる相手と、信頼できる内容で通信できること」は、AIの恩恵を安全に享受するための重要な前提条件です。今回のみらいビジョン賞は、私たちのアプローチが、将来の安全なAI社会に貢献しうるものとして評価いただいたものと受け止めています。
従来の認証技術では対処しきれないAI特有のリスクに向き合うこの領域では、大手プラットフォーマーによる囲い込みが進む前に、オープンなグローバルセキュリティ標準を確立することが重要な課題だと考えています。当社は2025年7月の設立からわずか8カ月でこの賞をいただきましたが、これはチームの技術力と、この課題の緊急性をご評価いただけた結果だと受け止めています。引き続きOSSとして広くコミュニティに開き、産官学と連携しながら、AIエージェント連携のグローバルセキュリティ標準の確立に向けて取り組んでまいります。」
Another Star合同会社 代表社員兼CEO 安田 直也
■受賞チームメンバー

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共同創業者 / 代表社員 安田 直也 |
複数のSIerを経てフリーランスのFDEとして活動。並行して公正取引委員会にてデジタルアナリストを兼務。 |
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共同創業者 / 業務執行社員 齊藤 慎之介 |
大手SIerにて全社の技術戦略や先端技術を推進。現在はデータ基盤構築やAIを活用した商用アプリ開発に従事。 |
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開発メンバー / テックリード 広松 太一 |
本構想の発案メンバー。大手SIerのR&D部門で総合商社向けAI・DXプロジェクトを推進。企画から設計・開発まで担当。 |
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開発メンバー / 戦略担当 佐藤 幸治 |
複数の外資系コンサルを経て公正取引委員会のデジタルアナリストを務める。事業戦略・市場展開を担当。 |
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アドバイザー 菅野 哲 |
公正取引委員会デジタルアナリスト兼GMOコネクト執行役員CTO。第三者レビュー・技術監修・意思決定支援担当。 |
■GENIAC-PRIZEについて

GENIAC-PRIZEは、経済産業省とNEDOが2024年2月に打ち出した「GENIAC」プロジェクトの一環として設立された懸賞金型研究開発プログラムです。生成AIサービスによる解決が望まれるテーマに基づき開発・実証した生成AIアプリケーションを広く募集し、成果に応じた懸賞金(総額約8億円)を授与します。アカデミアから民間企業まで幅広い参加者を集め、生成AIの社会実装を加速させることを目的としています。
■会社概要

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会社名 |
Another Star合同会社 |
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代表者 |
代表社員兼CEO 安田 直也 |
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設立 |
2025年7月22日 |
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所在地 |
〒107-0062 東京都港区南青山3丁目1番36号 青山丸竹ビル6F |
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事業内容 |
AIエージェント向けセキュリティプラットフォームの開発・運営、AIソリューション開発 |
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URL |
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お問い合わせ |
contact@another-star.jp |
本プレスリリースに関するお問い合わせ
Another Star合同会社 担当:安田
メール:contact@another-star.jp URL:https://www.another-star.jp/
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