8月6日、広島から始まるイラン映画のオンラインシアター「Shireen Box」来日するイラン映画関係者とともに、グランドオープンを祝う
イラン映画関係者も来日。広島で映画を通じた平和と文化交流をともに祝う
一般社団法人オミード(所在地:広島県広島市、代表:津谷静子)は、イラン映画を中心に配信するオンラインシアター「Shireen Box(シーリーン・ボックス)」を、2026年8月6日にグランドオープンします。グランドオープンにあわせ、イランから映画関係者らが来日し、平和記念式典への参加、広島平和記念資料館の見学、学生との交流、市長表敬などを予定しています。Shireen Boxは、広島を拠点にイランとの医療支援、平和交流、文化交流を続けてきた一般社団法人オミードが、その活動の延長として立ち上げる文化発信プロジェクトです。映画を通じて、ニュースだけでは見えにくい人々の暮らし、家族、祈り、ユーモア、希望に出会う入口を届けます。

【Shireen Boxとは】
8月6日、広島から始まるイラン映画のオンラインシアター
Shireen Boxは、日本では紹介される機会の少ないイラン映画を、オリジナル日本語字幕付きで届けるオンラインシアターです。配信作品には、戦争と平和、家族の日常、女性の生き方、子どもたちの視点、医療やケア、地域文化、ユーモアなど、さまざまなテーマを扱った作品が並びます。グランドオープンの日付である8月6日は、広島にとって特別な意味を持つ日です。一般社団法人オミードは、長年にわたり広島とイランをつなぐ医療支援・平和交流・文化交流に取り組んできました。その活動の原点には、被爆直後の広島で救護にあたったスイス人医師マルセル・ジュノー博士の精神があります。
遠く離れた誰かの痛みに想像力を持ち、行動すること。Shireen Boxは、その想いを映画という形で未来へつないでいくための新たな発信拠点です。
イラン映画関係者が来日。映画祭・平和記念式典・学生交流を通じて、広島で交流
Shireen Boxのグランドオープンにあわせ、イランから映画監督をはじめとする映画関係者が来日し、広島での映画祭や平和交流に参加しました。8月6日には広島平和記念式典に参加し、広島平和記念資料館の見学、学生との交流、市長表敬、灯籠流しなどを行いました。被爆地・広島で、戦争の記憶と平和への願いを共有する時間となりました。
Shireen Boxは、こうした映画祭や来日交流で生まれた対話を、一度きりで終わらせず、オンライン上でも継続して届けるための場としてグランドオープンします。映画を通じて、ニュースだけでは伝わりにくい人々の暮らしや感情に触れ、相互理解を深める入口を広島から発信していきます。

イラン映画監督 ハビブ アーマザデ(HABIB AHMADZADEH ) コメント
「本日、8月6日に広島の地に立ち、平和記念式典に参加できたことは、私の人生において忘れられない経験となりました。資料館で見た81年前の記憶と、今もなお世界で起きている悲劇の傷痕は深く重なります。 私たちが作る映画もまた、戦争の悲劇を伝え、人々の心をつなぐためのものです。Shireen Boxを通じてイランの人々の素顔や祈りが日本の皆様に届き、広島から始まるこの文化交流が、平和な未来を築く一助となることを願っています。」
主な配信作品
Shireen Boxでは、イラン映画を中心に、約15作品を順次公開しています。
主なラインナップには、化学兵器被害を題材にした実話ベースの作品『クルミの木<サルダシュト>』、広島の被爆者を救ったスイス人医師マルセル・ジュノー博士の生涯を描く『アニメ・ジュノー』、家族の愛を静かに描く『絵の中の池』、イランの家族と日常を描く『角砂糖と花嫁』、女性の生き方を描く『キツツキ』、イラン国内でも話題となったコメディ映画『リザード』などがあります。
重厚な社会派作品だけでなく、家族の物語、医療やケアをテーマにした作品、ユーモアあふれるコメディ作品まで、多様なイラン映画の魅力を届けていきます。
【代表(津谷静子)コメント】
「今このタイミングで、傷を抱えた遺族や映画関係者の皆さんを広島にお迎えするにあたり、大きな葛藤もありました。しかし、今朝の式典や市長との対話を通じて、お互いに笑顔を取り戻し、『来てよかった、受け入れてくれてありがとう』と言い合えたことに大きな意味を感じています。 なぜ破壊されたのか分からぬまま悲しみに暮れる人々に寄り添い、乗り越えていく力を与えることこそが、民間交流の役割です。Shireen Boxは単なる映画配信ではなく、映画を通じてニュースの奥にある人々の温かな暮らしや命の尊さに触れるための窓口です。8月6日という特別な日に、広島から世界へ向けてこの箱を開きます。」
【サービス概要】
サービス名:Shireen Box(シーリーン・ボックス)
※「Shireen」はペルシャ語圏で親しまれる女性名で、「甘い・愛らしい」意味を持つ言葉)
内容:イラン映画を中心としたオンラインシアター
公開作品数:約15作品(2026年7月現在)毎月2本ずつ映画公開予定
特徴:オリジナル日本語字幕付きでイラン映画を配信。日本初公開作品も多数あり。
グランドオープン:2026年8月6日
視聴方法:会員登録後、対象作品をオンラインで視聴可能(月額1000円/年額10,000円)

←shireen box公式サイト https://shireenbox.com/
参考:Shireen Boxで公開中の主な作品10選
1. クルミの木<サルダシュト>(https://shireenbox.com/walnut-tree/)
テーマ:平和・共生/戦争/家族/化学兵器被害
イラン・イラク戦争下の1987年、国境近くの町サルダシュトに投下されたマスタードガス爆弾。その被害を、クルミの木の下で日常を過ごしていた家族の視点から描く実話ベースの作品です。化学兵器の恐ろしさだけでなく、突然奪われた暮らし、家族の記憶、町に残された傷を静かに伝えます。サルダシュトには、広島のNPOとの交流から「HIROSHIMA通り」と名付けられた道路もあり、Shireen Boxが広島から発信する意味を象徴する作品のひとつです。
2. アニメ・ジュノー(https://shireenbox.com/junod/)
テーマ:平和・共生/広島/医療支援/無償の愛
被爆直後の広島で、医薬品15トンを届け、多くの被災者の命を救ったスイス人医師マルセル・ジュノー博士の生涯を描くアニメ作品です。広島だけでなく、世界各地の戦地で人道支援にあたったジュノー博士の姿を通じて、「遠くの誰かのために動く」精神を伝えます。
Shireen Boxの背景にある、医療支援・平和交流・国際文化交流の原点を伝えるうえで、必ず紹介したい作品です。作品リストでは、津谷静子氏が制作統括として記載されています。
3. 絵の中の池 / The Painting Pool(https://shireenbox.com/the-painting-pool/)
テーマ:医療・ケア/家族/障がい/日常の愛
軽度の知的障がいを抱える両親と、そのもとで育つ息子を描いた、静かで温かな家族の物語です。裕福ではないけれど、笑顔の絶えない家庭。しかし、成長する子どもと両親の関係には、少しずつ揺らぎが生まれていきます。
この作品の魅力は、障がいや貧しさを「かわいそうな物語」として描くのではなく、まずそこにある愛情と日常を見つめている点です。作品リストでは「障がい・貧しさ・制度よりも、まず『愛がある日常』が立ち上がる物語」と紹介されています。
受賞歴・上映歴
アジアフォーカス・福岡国際映画祭 2014 上映作品
4. 角砂糖と花嫁(https://shireenbox.com/a-cube-of-sugar/)
テーマ:家族/日常/女性/イラン文化
イランの古都を舞台に、末娘の結婚準備をめぐって親戚や家族が集まり、にぎやかな時間が始まります。ところが、祝福に包まれた日常の中で、予想外の出来事が起こり、家族の空気は大きく変わっていきます。イランの家庭、結婚、親戚づきあい、食卓、会話の豊かさが伝わる作品で、社会派作品だけではないイラン映画の魅力を紹介するのに向いています。Shireen Boxの中では、イランの暮らしや文化を知る入口として紹介しやすい一本です。作品リストにも、結婚準備で家族が集まり、日常と非日常が展開していく作品として記載されています。
受賞歴・上映歴
2011年 釜山国際映画祭 アジアの窓部門 出品
2012年 マイアミ国際映画祭 出品
5. マザーレシャリフ/Mazar-e sharif(https://shireenbox.com/mazar-e-sharif/)
テーマ:平和・共生/実話/外交官/戦争
アメリカ同時多発テロの3年前、アフガニスタンのマザーレシャリーフで起きたイラン領事館襲撃事件を題材にした実話ベースの作品です。タリバンによって外交官たちが殺害される中、ひとりの外交官が生き残り、アフガン人に助けられながら国境を目指します。
戦争や国際情勢を、ニュースではなく「生き延びた人の視点」から見つめる作品です。Shireen Boxの平和・共生ラインナップの中でも、国境、外交、真実を語ることの意味を伝えられる一本です。作品リストにも、実話に基づいた作品として記載されています。
6. ボナさん伝説 魔法のランプの魔神(https://shireenbox.com/the_miracle_of_bonasan/)
テーマ:希望/国際交流/広島/音楽/子どもたち
魔法のランプの魔神「ボナさん」が、地球に戻るために授かったミッション。それは、イラン、日本、オーストリアの人々の願いを「希望」という曲に託すことでした。イランの俳優パルウィズ・パラステュイ、広島の薬剤師・津谷静子氏、オーストリアの医師ゲハルト・フライリンガー氏、作曲家の朝倉紀行氏らが関わる、国境を越えた物語です。戦争と平和、そして子どもたちの未来を、ファンタジーと音楽を通じて描く作品。Shireen Boxの背景にある広島とイランの交流を、やさしく伝えられる作品です。作品リストでは「国を越えて『希望』をつなぐ物語」と紹介されています。
7. キツツキ / Woodpecker(https://shireenbox.com/woodpecker/)
テーマ:女性/社会問題/母娘/再生
薬物依存を抱える女性マーサは、死んだと思っていた娘が生きており、元夫のもとで暮らしていることを知ります。彼女は娘を取り戻そうと決意し、元夫とその新しい妻と向き合うことになります。
母であること、過去の過ち、社会の中で生き直す難しさを描く作品です。女性の生き方や家族の再生、依存症をめぐる社会的なテーマを扱っており、Shireen Boxの「女性・希望」系の作品として紹介しやすい一本です。作品リストには、2018年制作・イラン・95分、監督はベウルズ・ショーエイビ、主演はサラ・バハラミ。
8. リザード / Lizard(https://shireenbox.com/lizard/)
テーマ:地域と伝統/宗教風刺/ユーモア/コメディ
泥棒のレザは、僧侶に変装して脱獄に成功します。国外逃亡を企てるものの、国境近くの街で本物の僧侶と勘違いされ、モスクの僧侶として人々と向き合うことになります。
イラン国内で上映禁止となった一方、公開時には大きな反響を呼んだコメディ映画です。Shireen Boxに「重い社会派作品」だけではなく、ユーモアや風刺、笑いを通じて社会を見る作品もあることを伝えるうえで重要な一本です。国内上映禁止となりながら公開時に大喝采を受けたコメディ映画
9. 黄金の血(https://shireenbox.com/amenehs-golden-blood/)
テーマ:医療・ケア/命/国境を越える支援/家族
イラン南部ブーシェフルに暮らす23歳の女子大生アーメネ。貧血と診断されたことをきっかけに、命の危機へと陥っていきます。彼女を救うために必要だったのは、世界でもごく少数しか保有者がいないとされる「黄金の血液」でした。家族と医師たちが国境を越えて奔走する13日間を描く作品で、Shireen Boxの背景にある医療支援や人道的なつながりとも相性のよい一本です。2025年制作・イラン・54分、監督はハビブ・アーマザデー
10. 沼地の涙(https://shireenbox.com/tear-of-the-reedbed/)
テーマ:平和・共生/戦争/母の祈り/記憶
アリー・ハーシェミは、イラン・イラク戦争の指揮官の一人。戦争の終盤に行方不明となり、戦死したと考える者もいれば、敵に投降したのではないかと疑う者もいました。しかし、母だけは20年間、息子の帰還を信じ続けます。
戦争が終わったあとも、家族の中に残り続ける時間、待ち続けることの重さ、母の祈りを描く作品です。派手な戦争描写よりも、失われた人を待ち続ける家族の感情に焦点を当てられるため、8月6日に向けた広報でも紹介しやすい作品です。2025年制作・イラン・82分、監督はメディ・ジャファリ
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