海外は木材を見る目が違う。日本産木材は、最後の品質管理で損をしていないだろうか。
~「現し」の時代だからこそ問われる、木材を届ける品質とは~
ランバーラップジャパン合同会社(本社:東京都世田谷区、代表:瓦谷知則)は、日本産木材の品質とブランド価値を守る木材専用包装材「ランバーラップ」の普及を通じ、日本の木材産業の競争力向上に取り組んでいます。
日本産木材は、高い加工技術、優れた乾燥技術、そして寸法精度の高さから、海外市場でも高い評価を受けています。
しかし、海外市場では、木材そのものだけでなく、「どのような状態で届けられたか」まで含めて品質として評価される傾向があります。
私たちが海外の木材流通関係者と意見交換を行う中でも、
「日本の木材品質は素晴らしい。しかし、梱包状態まで含めると、海外メーカーの方が品質管理されているように見える。」
という趣旨の声を耳にすることがあります。
これは、日本産木材の品質が劣っているという意味ではありません。
世界トップレベルの品質を持つ木材だからこそ、その価値を最後まで維持して届ける仕組みが求められているということです。

木材は「見せる建材」へ変わった
近年、日本国内はもちろん、北米やヨーロッパ、オセアニアなどでも、木材をそのまま見せる「現し(あらわし)」の建築が増えています。
CLT、集成材、LVL、製材品は、柱や梁だけでなく、天井や壁にも使用され、木目や色合いそのものが建築デザインの一部として評価されています。
また、木造建築だけでなく、ピケットフェンス、パーゴラ、デッキ、外装ルーバー、ガーデンファニチャーなど、木材本来の表情を生かしたエクステリア製品も世界中で広く利用されています。

つまり現在の木材は、「構造材」であるだけではなく、「見られる商品」でもあるのです。
海外では「天然の表情」は歓迎される。しかし「人工的な跡」は歓迎されない。
海外市場では、天然木ならではの自然な風合いが高く評価される傾向があります。
木目や節は、自然素材ならではの個性として受け入れられ、むしろ魅力として評価されることも少なくありません。
一方で、輸送や保管の過程で生じた人工的な跡は、木材本来の美しさを損なうものとして受け止められる場合があります。
その代表例が、梱包バンドによる日焼け跡です。
屋外保管中に紫外線を受けると、梱包バンドで覆われた部分だけ色が残り、その周囲との色の違いが木材表面に現れることがあります。
この色ムラは、構造性能に影響するものではありません。
しかし、木材が見えるまま使用される製品では、見た目そのものが商品価値になります。
海外の取引先との意見交換では、
「節や木目は天然木だから歓迎する。しかし、梱包バンドによる日焼け跡は、品質管理や保管管理の印象に影響することがある。」
という趣旨の意見も聞かれました。
天然木らしさは歓迎される。
しかし、人為的に生じた色ムラは歓迎されにくい。
この価値観の違いを理解することは、日本産木材の輸出拡大を考える上で重要な視点ではないでしょうか。
「UVカット」と書かれていれば安心なのか
国内でも、紫外線対策をうたった梱包シートは広く利用されています。
しかし、「UVカット」という表示だけで、木材を必要な期間にわたって十分に保護できるとは限りません。
木材を守る性能は、
・シートの材質
・遮光性能
・耐久性
・破れにくさ
・施工方法
・保管環境
など、多くの要素によって左右されます。
ランバーラップジャパンが確認した使用事例では、薄手の梱包シートを使用した木材において、約1か月程度の屋外保管で表面の色の変化が見られたケースや、荷役や輸送時にシートが損傷し、そこから紫外線や雨の影響を受けたケースも確認しています。
これは特定の製品を評価するものではありません。
重要なのは、「UVカット」という表示だけで判断するのではなく、木材の用途や保管期間に応じた適切な包装材を選ぶことです。

海外ではランバーラップが「品質管理」の一部になっている
北米やヨーロッパでは、製材品をランバーラップで包装して出荷することが一般的です。
そのため、海外では包装は単なる梱包作業ではなく、「品質管理の一部」として位置付けられています。
一方、日本でも輸入材を扱う企業にとってランバーラップは珍しい存在ではありませんが、国産材ではまだ十分に普及しているとは言えません。
品質にこだわる日本だからこそ、「最後の品質管理」である包装にも、これまで以上に目を向ける時期に来ているのではないでしょうか。
木材品質では勝っている。届け方でも勝てる日本へ。
日本産木材は、世界に誇れる品質を持っています。
製材技術、乾燥技術、加工技術、そのどれをとっても高い評価を受けています。
だからこそ、その品質を輸送・保管・納品まで維持することが、日本産木材のブランド価値をさらに高めることにつながります。
包装は単なるコストではありません。
製材会社の品質へのこだわりを伝え、納品先との信頼を築き、日本産木材の価値を守るための重要な工程です。
ランバーラップジャパンが目指すもの
私たちが守りたいのは、木材そのものだけではありません。
日本の製材会社が積み重ねてきた技術。
品質への誇り。
企業ブランド。
そして、日本産木材の価値です。
ランバーラップジャパンは、木材を包む会社ではありません。
日本産木材の価値を、世界へ届ける会社です。
今後も、日本産木材が世界でより高く評価されるために、包装という新しい視点から木材産業の競争力向上に貢献してまいります。

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