幼保の新卒求人に特化したバーティカルSaaS『ENMAP COLLEGE』本格稼働1か月で1,600件の求人情報を掲載！

保育士養成校向け求人受付・就職管理サービスを通じ、幼保業界における非接触型の就職活動を促進します。

株式会社かせき

2021年5月27日 11時30分

　国内最大級の幼稚園・保育園・こども園マッピングサービス『ENMAP』を運営する株式会社かせき（本社：東京都文京区、代表取締役：山西恵司、以下「当社」）は、保育士や幼稚園教諭を養成する大学・短大・専門学校（以下「保育士養成校」）向けに、新卒に特化した求人受付・就職管理サービス『ENMAP COLLEGE（https://kaseki.co.jp/enmap_college）』（以下「本サービス」）を3月末にリリースし、5月以降の本格稼働約1か月で約1,600施設の求人情報を学生に対して公開しています。
　初期パートナーとして、国内最大級の保育士養成校である「洗足こども短期大学（https://kodomo.senzoku.ac.jp/）」に導入頂き、同校に対する求人情報を所属学生に対して公開しています。今後、各機能拡張と並行して導入校数を拡大する予定です。

概要

　幼保業界における新卒求人は、国内全施設の80％以上は紙媒体を保育士養成校へ送付する方法で募集しており(※1)、学生の79％が学内に届く新卒求人を就活の主な情報源としています。(※2)。保育士養成校が受け取る新卒求人は年間で数百～数千件にのぼり、データ化や整理に多くの工数を割いています。他方、学生は紙媒体をベースにした検索性の低い状況での就活を余儀なくされています。

　コロナ禍で登校機会が損なわれる中、学生に対する求人情報のデジタル配信が急務となっていますが、事業所単位で情報管理を行う幼保業界にマッチしたサービスがなく、DXの障壁となっていました。

　『ENMAP COLLEGE』は、求人情報を送付する各幼保施設と、学生へ公開する保育士養成校間の紙媒体のやりとりをWEBを通じてシームレスに行うサービスです。保育士養成校の就職関連業務の効率化を実現すると共に、幼保に特化した種別や分類データを付与することで、学生の就活を効率化しミスマッチを減らす事が本サービスの目的です。5月の本格稼働後1か月で約1,600施設の求人情報を学生に公開しています。今後、求人情報の詳細化や、保育士養成校が就職実績や試験報告などの学内情報と施設・学生を紐づけることで独自の就職関連データベースを構築する機能拡張を予定しています。

保育養成校の業務課題

　国内に約550箇所にある保育士養成校では、紙媒体の新卒向け求人情報を地域別・施設形態別に仕分けし、ファイリングした上で就職支援部門にて公開するケースが最も一般的です。
　コロナ禍においてはPDFファイルを共有サーバーや学内ポータルで掲載する等、最低限学生が閲覧できる環境作りを各校がリソースの範囲内で実施していますが、紙媒体がベースになった検索性が低い手法が一般的なため、学生への提供方法を見直す必要性が高まっています。
　本サービスは、これまで紙媒体を送付していた各幼保施設に配信機能を無償開放することで、保育士養成校へ向けた求人情報のデータ送信を実現し、幼保に特化したUIにより学生の検索性・操作性の向上を実現します。また、紙媒体で届く求人票のシステム登録にも対応しており、代行サービスも提供しています。
　今後、求人情報の詳細化や、保育士養成校が就職実績や試験報告などの学内情報と施設・学生を紐づけることで独自の就職関連データベースを構築する機能拡張を予定しています。

就活に関する学生の課題

　幼保施設へ就職する学生は、働き方に大きく影響する設立形態（認可・認可外）や、施設形態（幼稚園・小規模保育など）をある程度決めたのち、「人間関係」・「勤務地」・「方針」・「給与」を重視して具体的に施設の検討を進めます(※3)が、紙媒体をベースにした従来の閲覧方法では十分な検討が困難です。自身の志向性に沿った施設を漏れなく見つけるためには膨大な情報確認が必要なため、多くの学生は本来検討テーブルに乗るべき施設数よりはるかに少ない選択肢の中で就活を行っています。
　本サービスは、複数の設立形態・施設形態を選択することで20パターン以上から絞り込むことが可能で、地元就職の比率が高い業界に合わせて「勤務地」を重視したMAP検索機能を搭載しています。これにより、具体的に検討すべき施設を簡単に洗い出すことが可能です。
　今後の機能拡張では、各幼保施設が自ら情報登録する過程で「給与」はもちろん、これまで見え辛かった各施設の「方針」を分類化し志向性に沿って絞り込むことが可能となります。また、保育士養成校が過去情報を在学生へ公開することも可能で、「人間関係」を含む施設の雰囲気や先輩の就活に関する生の声を垣間見ることも可能となります。

新卒採用に関する幼保施設の課題

　認可施設全体の70％を運営する小規模法人では、広報・採用に関するノウハウ・人的リソースが乏しいこと、民間の新卒求人サービスの学生利用率が低いことから、新卒採用における直接的な手段は保育士養成校への求人送付が主体となっています。
　施設側の新卒採用ニーズは従来から非常に高いものの、施設増加により厳しい採用環境です。公式HPのリニューアルやSNS等による発信を行う施設も増加していますが、保育士養成校内で情報収集する比率が圧倒的に高く、母集団形成に対する効果は限定的です。
　本サービスの利用により、施設の見落としや情報不足を防ぎ、適正なマッチングを促進します。今後の機能拡張では、イベント告知など鮮度の高い情報を速やかに学生に届ける機能等を予定しており、さらに学生募集のルート強化が可能となります。

ENMAP COLLEGEの主な機能（※一部予定含）

＜保育士養成校向け＞
・WEB求人受付※
・紙媒体の求人情報登録機能
・学生情報登録/管理

＜学生向け＞
・施設情報の閲覧（MAP/条件）
・求人情報の閲覧（MAP/条件）
・絞り込み
　└年度求人情報有無
　└過去情報有無
　└私立/公立
　└認可/認可外
　└幼稚園/保育所/小規模etc
・各種報告機能※

＜幼保施設向け＞
・施設概要登録/編集※
・求人登録※
・求人送付先選択※
・各種求人オプション※