ギリシャのアーティストが藍染で未来の海を描く Tokyo Tokyo Festival『現象の色』 開催
ジョージ・スタマタキス新作 すみだ北斎美術館 12月18日(金)〜26日(土)
来日中の現代美術家ジョージ・スタマタキスが世界初公開の新作インスタレーション『現象の色』を発表します。
100年後、海の色は何色だろうかー。
近年の研究によると、地球温暖化の影響で海はより濃い青色に変化していくと言われている。ジョージ・スタマタキスはこの科学的予言を出発点に、自身が撮影した海中写真を絹に転写し、日本の藍で染め上げた。延期されたオリンピック、それ以上に世界中が混沌と化した2020年、その先を見つめ、まだ記憶の中にない未来の風景を描き出す。
- 開催概要
Tokyo Tokyo Festival「現象の色 The Color of Phenomenon」
ジョージ・スタマタキス個展
会場:すみだ北斎美術館(MARUGEN100)
日時:2020年12月18日(金)〜26日(土)
*21日(月)は休館日
open 平日11:00 / 土日9:30
close 17:30(最終日は16:00)
主催:合同会社UPN
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
後援:墨田区、駐日ギリシャ大使館
すみゆめネットワーク企画
- 見どころ
ジョージはギリシャ西部の「7つの島」と呼ばれるエリアのうち、コルフ島、ケファロニア島、イタカ島、パクソス島、アンティパクソス島周辺で近年6000枚以上の海中写真を撮り溜めてきました。さらに今夏、ふたたびパクソス島を訪れて撮影したものを新たに加え、その中からインスタレーションに採用する62枚のイメージを厳選しました。その後、それらをトルコ国境付近のアレクサンドロポリにある印刷工房で絹に転写し、日本から空輸した徳島産の藍で染めました。
10月の規制緩和とともに滞在ビザを取得し、念願の来日が叶ったジョージは、自らの手で新作インスタレーション『現象の色』を完成させ、発表します。会場には、制作プロセスを記録したドキュメンタリー映像(監督:ゾーイ・マンタ)、美術史家デニス・ザカロポロスの寄稿文も展示され、この2020年にしか辿り得なかった奇妙な旅の軌跡を、作品とともに振り返ります。
- アーティストプロフィール
ジョージ・スタマタキス
ビジュアルアーティスト/画家
1979年ギリシャ・クレタ島生まれ、アテネ在住。イレアナ・トゥンタ現代美術センター所属。空間を超越し、風景の概念を拡張する芸術体験を志向。政治的立場として自然と対話し、さまざまな文化の歴史的刻印を取り入れながら、徹底性と独特の表現法を追求する。アテネ美術学校在学中に東京藝術大学彫刻科へ留学。経済学とジャーナリズム/メディアの学位も持ち、2016年よりアテネ産業経済大学「芸術と教育」プログラムの研究員を務める。2019年2月、銀座のギャラリィKにて日本初個展『木の庭』を開催した。
https://georgestamatakis.com
- パフォーマンス
19日(土)、20日(日)、26日(土)12:00 / 13:00 / 14:00 各3回
●予約不要・先着順に入場制限を行う場合があります。
演出:坂田 ゆかり
出演:阿部 崇子(全日)/ ヤマトヤスオ(19日・20日)/ 田中 教順(26日)
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感染対策について
会場入口での手指消毒、検温、記帳にご協力をお願いします。
発熱、また、体調の優れない方はご来場をお控えください。
緊急事態には、展覧会を中止する可能性があります。最新情報はFacebookイベントページをご確認ください。
https://www.facebook.com/events/228948738318903
■本件に関するお問い合わせ
合同会社UPN y.upn@pm.me
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※作家本人への取材も可能です。
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