東京大学大学院医学系研究科と共同し、社会連携講座「デジタルメンタルヘルス講座」を設置

株式会社ジャパンEAPシステムズ(本社:東京都新宿区、代表取締役:榎本正己)は、2022年6月1日から東京大学大学院医学系研究科と共同で社会連携講座「デジタルメンタルヘルス講座」(英文名:Department of Digital Mental Health)を設置しました。本講座にはジャパンEAPシステムズ以外にも14社の企業が参加しており、研究成果を労働者の心の健康増進につなげていきます。
1.講座概要
 東京大学大学院医学系研究科と株式会社ジャパンEAPシステムズ(本社:東京都新宿区、代表取締役:榎本正己)他14社は、共同で社会連携講座「デジタルメンタルヘルス講座」(英文名Department of Digital Mental Health)を設置しました。
 設置期間は2022年6月1日~2025年5月31日(3年間)です。本講座は東京大学大学院医学系研究科に設置され、川上憲人特任教授、今村幸太郎特任准教授を含む3名体制で実施されます。インターネットなどのデジタル技術を応用して精神健康を測定し、その保持・増進を支援する介入プログラムを提供する「デジタルメンタルヘルス」技術とこれを用いたサービスについて基礎および応用研究を実施し、人々の精神健康の向上に役立つ研究成果を発信することを通じて社会に貢献します。また研究成果をもとに、医学教育にも貢献します。
本社会連携講座では特に職場のメンタルヘルス対策や健康経営における心の健康づくりにデジタル技術を応用するための研究を行います。労働者の心の健康に関してデジタルメンタルヘルスを専門に研究する大学内の研究室の設置は世界ではじめてです。

2.本講座の研究内容
 心の健康は、個々人および企業・組織、社会にとって重要な課題です。特に新型コロナウイルス感染症の世界的な流行下(コロナ禍)では、心の健康問題が大きな公衆衛生上の課題となりました。ポストコロナ社会においては、労働者や地域住民の心の健康をインターネットなどのデジタルツールで支えてゆくための「デジタルメンタルヘルス」の技術の開発が重要になります。
 本講座の主な研究内容は以下の通りです。
①AIやシミュレーション等のデジタル技術を応用したデジタルメンタルヘルスの手法を研究する。例えば、精神健康の測定や将来予測の方法論を開発する、またAIが支援し、個人の属性に合わせて完全自動化されたテイラード・ストレスマネジメント介入プログラムを開発する。
②デジタルメンタルヘルスによる精神健康の測定方法の精度管理や介入プログラムの効果の科学的な評価のための研究を行う。精神健康の測定方法の開発手順、精度管理を世界標準の基準に基づいて検証する手順を確立し、これを実際の測定方法に応用する。介入プログラムの効果をランダム化比較試験などにより検証する。
③デジタルメンタルヘルスの測定や介入プログラムを、個人、企業・組織、自治体などで普及・実装するための効果的な戦略を調査研究により明らかにする。またデジタルメンタルヘルスのサービスの品質保証の枠組みを研究する。
 これ以外にもデジタル社会、「Society5.0」社会における心の健康について幅広く研究します。

3.今後の展望
 講座を設置することにより期待される成果として以下があげられます。
①AIやシミュレーションを応用した革新的なデジタルメンタルヘルスの手法が開発され、個人や企業・組織で広く利用されることで、人々の心の健康の増進につながる。
②デジタルメンタルヘルスの測定方法や介入プログラムの効果について科学的なエビデンスが蓄積され、根拠や効果のあるサービスが確立できる。
③デジタルメンタルヘルス測定や介入プログラムの普及・実装の戦略が明かになり、またその品質保証の枠組みを社会に提案することができる。

4.講座設置記念オンラインイベントの開催
 以下の要領で、「デジタルメンタルヘルス講座」の設置を記念してオンラインイベントを開催します。
日時:2022年7月5日(火)13:00-14:45
場所:オンライン(ZOOMによるウェビナー、参加定員300名)
参加者:デジタルメンタルヘルスに関心のある企業の人事労務担当者、産業保健スタッフ、研究者、学生など。どなたでも参加いただけます。
参加費:無料
プログラムおよび参加方法はデジタルメンタルヘルス講座ウェブサイトをご覧ください。
  https://dmh.m.u-tokyo.ac.jp/

5.問い合わせ先
東京大学大学院医学系研究科社会連携講座「デジタルメンタルヘルス講座」
特任教授 川上 憲人(かわかみ のりと)
E-MAIL: kawakami@m.u-tokyo.ac.jp

特任准教授 今村 幸太郎(いまむら こうたろう)
E-MAIL: kouima@m.u-tokyo.ac.jp

■株式会社ジャパンEAPシステムズについて
 ジャパンEAPシステムズは、専門医療機関で臨床に携わる医師・臨床心理士・精神保健福祉士・看護師等によって1993年に創設され、EAPプロバイダーの草分けとして活動して参りました。
 働く人が健康で自分らしさが発揮できるよう、法人契約によりメンタルヘルス問題、キャリア関連問題、家族問題、ハラスメントなどの相談をお受けすると同時に、職場と連携しながら休職者の職場復帰支援やストレスチェック、各種研修プログラムなどを提供しています。

【問い合わせ先】
株式会社ジャパンEAPシステムズ
経営管理本部
TEL: 03-3362-6669
E-MAIL: info@jes.ne.jp

会社概要

URL
https://www.jes.ne.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都新宿区高田馬場2丁目16-11
電話番号
03-5287-6100
代表者名
榎本 正己
上場
未上場
資本金
3150万円
設立
1993年08月