「大規模修繕工事向け履行（りこう）保証保険」直近半年間における申し込み数・審査済業者数の伸びが堅調。

審査により申し込みが可能となった業者は32社に。今後業者名の公開を予定しています。

マンションあんしんセンター

2023年11月7日 10時00分

一般社団法人マンションあんしんセンター（東京都渋谷区、代表理事：渋谷貴博、以下「MAC」）が、日新火災海上保険株式会社（社長：織山晋、以下「日新火災」）と共同開発した「分譲マンション大規模修繕工事向け履行保証保険（以下「履行保証保険」）」※は、2023年4月から2023年10月までの半年間における申し込み数・審査済業者数の伸びが堅調であったことをお知らせします。

※本保険は工事ごとに工事会社が任意加入する保険です。

履行保証保険の申し込みを行ったマンションの棟数は半年で32棟に。

2023年10月時点の直近6ヶ月間において、履行保証保険の申込を行ったマンションの棟数は累計32棟に上ります。工事金額の規模は4,000万円から2億5,000万円で、工事内容としては一般的な大規模修繕工事のほか、排水管更生工事や外構の単独工事を行った事例もございます。

工期は半年以内が約70％、1年以内が約30％となりました。

工事の実施地域については首都圏約70%、関西圏約20%、中部圏約10%といった内訳となっています。

このように様々な工事において履行保証保険をお申込みいただいていることから、今後のさらなる利用拡大が期待されます。

履行保証保険に加入可能な施工業者は32社。該当業者はホームページで公開予定です。

マンション管理組合が履行保証保険のお申込みを希望する際には、あらかじめ日新火災が行う所定の審査を受けている施工業者を選定する必要があります。2023年10月時点で、審査済の施工業者は32社になりました。

MACは現在、履行保証保険に加入可能な工事会社の一覧をWEB上で公開できるよう準備中です。

ページの公開により、管理組合は審査済の施工業者の確認が容易になり、大規模修繕工事の施工業者の選定に役立つことが期待されます。

履行保証保険とは

「大規模修繕工事向け履行保証保険」は、保険契約者である修繕工事会社が、倒産によって工事請負契約を履行できない場合に、被保険者であるマンション管理組合が被る損害に対して、事前に工事請負契約で定められた損害賠償の予定額を保険金として定額で支払う保険制度です。

公共工事においてはこうした保険に加入することが一般的ですが、民間工事ではこれまで同様の保険制度が広く提供されてこなかったのが実状でした。こうした背景から、MACは日新火災と共同で大規模修繕工事向けの履行保証保険を開発し、2022年10月に販売開始しました。

大規模修繕工事中に施工業者が倒産した場合、管理組合には以下のような費用負担が生じます。

・倒産した施工業者に対する法的対応に要する弁護士費用

・工事の出来高査定費用

・工事中断期間中の現場管理費用

・工事の代替履行業者の選定費用

・工事のアフター保証費用（瑕疵保険への加入費用含む）

・その他

本保険は、こうした管理組合の各種金銭負担を軽減するため、事前に工事請負契約で定めた損害賠償額に対して定額で保険金をお支払いするものです。

保険料は施工業者の経営状況や工期、請負金額で変動します。

（例）請負額5,000万円（税込）・工期6ヶ月以内の場合の保険料：30万円（非課税）

地域や団体加盟の有無などの条件はございません。

そのため今後、管理組合が選定できる施工業者の幅が広がるものと期待されます。

「保証内容に関する確認事項」無料ダウンロードサービスを開始

このたびMACでは、主要事業である「業者倒産や瑕疵･欠陥工事の管理組合サポート事業」の取り組みの一環として、「保証内容に関する確認事項」の資料をMACホームページで無料ダウンロードができるサービスを開始いたしました。この資料を活用いただくことで、施工業者が自社の倒産等に備えて加入・手配している保証制度等の内容について、確認・比較することができます。

工事では、管理組合が保証の内容を十分に確認する機会がないまま工事請負契約の締結を進めてしまうケースが少なからず生じており、MACへの保証内容の確認方法に関するお問い合わせも多かったことから本サービスの開始を決定しました。

これにより、業者選定の入札時や工事請負契約締結前に保証内容をご確認いただくことで、管理組合や設計事務所、マンション管理士の方が万全の体制で工事に臨めるようになることが期待されます。

無料資料ダウンロードページURL：https://mansion-anshin.com/download/

※同ページの最下部「工事完成保証等・保証内容の確認事項」となります。