【セゾン・アーティスト・イン・レジデンス】トーク「空想上の生き物辞典」12/18(月)開催
パリとブリュッセルを拠点とする振付家でパフォーマーのキム・キドが新作『HIGH GEAR』の構想とそのための滞在中のリサーチを紹介します。
『Cutting mushrooms』Photo: JonasVerbeke
セゾン文化財団では、アーティスト・イン・レジデンス事業の一環として、パリとブリュッセルを拠点とする振付家でパフォーマーのキム・キドを招へいし、トークを開催します。
本トークでは、キム・キドのパフォーマティブな作品群で構成する長期プロジェクト「空想上の生き物辞典」のコンセプトとともに、その第3章となる新作『HIGH GEAR』の構想とそのための滞在中のリサーチを概説します。同時滞在アーティストとして、キム・キドのフィールド・リサーチを伴走する振付家でダンサーの藤田一樹とともに登壇する予定です。
「空想上の生き物辞典」 パフォーマティブな作品群で構成する長期プロジェクト「空想上の生き物辞典」を通して、個人的な宇宙観を発展させる私のアプローチを共有する。空想上の生き物という言葉のもと、私は規範に疑問を投げかけ、集合的無意識の支配的な観念を解体することで、そこに現れる怪物性を探求している。私の作品では、見慣れたものを歪め、平凡なものの中に隠された奇妙さを引き出そうとしている。個人的、社会的、政治的な経験から、具象と抽象の間をさまよう有機的で曖昧なパフォーマティブな形式を掘り起こす方法を発展させている。 これまでに「空想上の生き物辞典」の最初の2つの章、『FUNKESTEIN』と『CUTTING MUSHROOMS』を発表した。滞在中、第3章『HIGH GEAR』のページを開く。権力、規範、支配との関係を想起させるマンガのイメージを探し、振付における言語を創造したい。(キム・キド) |
トーク概要
タイトル:「空想上の生き物辞典」
日時:2023年12月18日(月)19:00-20:30
会場:森下スタジオ(江東区森下3-5-6)
登壇者:キム・キド、藤田一樹
定員:15名(後日、アーカイブ配信予定)
申込方法:以下のフォームからお申し込みください。
Microsoft Form: https://forms.office.com/r/BcTz47uycz
主催:公益財団法人セゾン文化財団
助成:令和5年度文化庁「アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業」
キム・キド/Kim Kidows
韓国出身、現在、パリとブリュッセルを拠点とする。グラフィックデザインとパントマイムを学んだ後、アンジェ国立現代舞踊センター(CNDC)を経て、モンペリエ国立振付センター(ICI-CCN)でChristian Rizzoの指導のもとMaster Exerceで研究を行う。これまでに「空想上の生き物辞典」という考えから、2021年に第1章『FUNKENSTEIN』 、2023年に第2章『CUTTING MUSHROOMS』を発表。『CUTTING MUSHROOMS』のクリエーションを2022年に城崎国際アートセンターで実施した。
Photo: Hubert Crbières
滞在概要
・招へい者:キム・キド
・滞在期間:2023年12月13日―2024年1月3日
・滞在場所:森下スタジオ(江東区森下3-5-6)
・リサーチタイトル:HIGH GEAR
・概要:長期プロジェクト「空想上の生き物辞典」の第3章『HIGH GEAR』の創作のために日本のマンガ文化のフィールドリサーチを行う。
セゾン・アーティスト・イン・レジデンス
― 新しい出会いや対話、ネットワークの機会を創出する ー
公益財団法人セゾン文化財団は、堤清二氏(1927-2013)の私財によって設立された助成型財団です。1987年より日本の現代演劇・舞踊の振興、およびその国際交流の促進に寄与するため、助成活動を行っています。
セゾン・アーティスト・イン・レジデンス
セゾン・アーティスト・イン・レジデンスは2011年からセゾン文化財団が東京・江東区の森下スタジオを拠点に展開しているアーティスト・イン・レジデンス事業で、海外の芸術家や芸術団体等との双方向の国際文化交流の活性化を目的に実施しています。
これまでに海外から約70名のアーティストやアーツ・マネジャーを招へいし、国内のアーティストや関係者との新しい出会いや対話、ネットワークの機会を創出しています。滞在後に創作され作品はフェスティバル・ドートンヌ・ア・パリ(フランス)やクンステン・フェスティバル・デザール(ベルギー)などの海外有数のフェスティバルで発表されています。また、過去の滞在アーティストには2022年度の国際芸術祭「あいち2022」で作品を発表したトラジャル・ハレル(米国/ギリシャ)や横浜国際舞台芸術ミーティング2022で作品を発表したヤン・ジェン(中国)などがいます。
本事業に関してまして、貴誌・貴媒体にてご紹介いただきますと幸いです。
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