BANKEY、2.7億円の資金調達を実施　銀行口座間決済で“現金レス回収“を推進

PoC完了とともに「Pay By Bank」サービスサイトを公開

株式会社BANKEY

2025年5月30日 16時00分

株式会社BANKEY（本社：東京都千代田区、代表取締役：阪本善彦、以下「BANKEY」）は、企業の代金回収をより手間なく・低コストで実現する銀行口座間のデジタル決済サービスを開発しています。

このたび、新たに5社を引受先とするシードラウンドをクローズし、銀行借入を含めた累計調達額は2.7億円に到達しました。あわせて、デジタル決済サービス「Pay By Bank」のPoC（Proof of Concept/実証実験）を完了し、サービスサイトを公開しました。

”銀行を使いやすくする”という挑戦

背景と社会的意義

キャッシュレスが進む一方、企業による個人からの代金回収では、依然として年間50兆円を超える取引が現金や銀行振込で行われています。入金確認・督促・消込といった業務は、今なお人手と時間を要するアナログな対応が中心です。

BANKEYは、こうした「使いづらい銀行」のイメージを刷新し、企業と消費者の間にある決済の摩擦をなくすことを目指しています。消費者が日常的に使う銀行口座と、企業の業務システムを直接つなぐことで、誰にとっても身近で、シームレスな代金回収手段を実現します。

PoC完了とサービスサイトの公開

実証実験を通じて「Pay By Bank」の有用性を確認し、プロダクトローンチに向けた準備を進めています。あわせて、サービスの全体像や活用シーン、課題解決の具体例を紹介する公式サイトを公開しました。

▶︎ サイトURL：https://bankey.jp/pay-by-bank

資金調達額は銀行借入を含めて累計2.7億円に到達

プロダクトローンチを控える中で、今回新たに以下のベンチャーキャピタル5社を株主に迎え、銀行借入を含めた累計資金調達額は2.7億円に到達しています。

QXLV（クオンタムリープベンチャーズ）
GxPartners（九州オープンイノベーション2号投資事業有限責任組合）
Headline Asia（LAUNCHPAD FUND2号投資事業有限責任組合）
Co-Founder Fund（株式会社プライムパートナーズ）
東大創業者の会ファンド（UT創業者の会投資事業有限責任組合）

今回参画頂いた投資家からのコメントをご紹介します。

成熟しているように見える決済市場も、企業の代金回収プロセスに目を向けると、依然として驚くほどアナログなまま。この領域に真正面から切り込み、資金回収の仕組みを根本からアップデートしようとしているのがBANKEYです。このテーマだけでも大きな可能性と興奮を感じます。ですが、今回ご一緒したいと思った最大の理由は、阪本さんの市場に対する深い洞察力、必要な知識を圧倒的なスピードで吸収する力、そして何よりも、高い要求水準の中で戦い抜く実行力です。 BANKEYがこの領域にどんな変革をもたらしていくのか。これからの展開を、一緒に見届けられることを楽しみにしています。

決済サービスといえば、レッドオーシャンで巨大なプレイヤーが市場を支配しており、今からスタートアップが戦う余地はあるのか？と思われがちです。ですが、阪本さんとの議論を通じて「代金回収」という領域に目を向けると、いまだアナログで非効率な手法が数多く放置されていることを実感しました。この硬直した領域を前進させるには、銀行口座間決済こそが最適なソリューションだと確信しています。BANKEYが近い将来、日本の代金回収に大きなイノベーションをもたらしてくれると強く信じています。

BANKEYの阪本さんとの出会いは、2024年12月に開催した弊社主催のピッチコンテストLAUNCHPAD SEEDでした。弊社パートナーである岡本と阪本さんは銀行時代の同僚であり、阪本さんの仕事ぶりや人柄の良さも耳にしていました。これまで何度も阪本さんと議論を重ねていますが、FinTechに特化した業務経験、スタートアップならではのハードシングス、そして何より阪本さん自身の人間性、全てが本ビジネスに活きるものだと確信しております。グローバルでも急成長している銀行口座間決済領域での躍進をいち応援団として支援したいと思っております。

株式会社プライムパートナーズ　　　Co-Founder Fundゼネラルパートナー　秦野豊氏

「Pay By Bank」という革新的な決済インフラで、日本の金融の常識を変えようとしているBANKEYの挑戦をご支援させていただきます。現金取引を銀行口座から直接、安全かつスムーズに決済できるこの仕組みは、ユーザーにとっての利便性はもちろん、事業者の手数料負担を大幅に削減する点でも、業界にとって大きなインパクトになります。まさに“次世代の決済”を築く大事な一歩だと感じています。代表の阪本さんをはじめ業界プロフェッショナルも揃い、新しい金融の未来を創造出来ると確信しています。

東大創業者の会では東京大学出身の起業家を応援するコミュニティを運営しています。その中で出会った代表・阪本さんは、メガバンクでの経営企画でデジタル戦略を考えるなど多様な経験を経て、スタートアップにも挑戦してきた実績があり、金融領域でのイノベーションに対する解像度がとても高いと感じました。変革が起きにくいイメージのある銀行決済領域においても粘り強く、新しい仕組みの構築を成し遂げてくれるものと期待し、東大創業者の会でも応援したく思います。