三重県尾鷲農林水産事務所にて、チームで使う共有地図 LivMap が導入されました

株式会社はんぽさき

2024年8月30日 16時49分

株式会社はんぽさき (本社：東京都港区、代表取締役：小林俊仁、以下「当社」) が提供する、チームで使う共有地図「LivMap（リブマップ）」が、三重県尾鷲農林水産事務所でR6年度事業として導入されました。

LivMap は、森林計画資料等を背景地図として、写真・現地メモ・現在位置・軌跡などの情報をチーム内で共有化することで、林業の施業適地探索・現地調査業務を効率化できるアプリです。三重県では、林業担当部局と連携の上、森林計画図、立体地形表現図、保安林の地図などを掲載しています。

LivMap は、林業分野において、市町村など基礎自治体や森林管理署などで導入が進んでいますが、都道府県で導入されるのは今回が初となります。

導入の背景と目的

三重県の出先機関である尾鷲農林水産事務所では、森林保全・林業振興の業務を行っています。

その際に必要となる現地確認作業は、施行地を示した紙地図などを使って行っていましたが、

① 現地作業の準備に時間がかかること
② 現場での位置特定にも経験を要すること
③ 事務所に帰った後のとりまとめ作業にも多くの時間を割く必要があること

などが課題になっていました。

また、県の職員は一定期間毎に異動になりますが、④ 紙・ PDF・ GIS ツールを使った情報共有では、引き継ぎにかかる労力が大きいという点も課題でした。特に、保安林内での伐採跡地の植栽状況の確認は数年単位での業務となるので、引継ぎ業務に多大な労力を要していました。

このような課題解決に LivMap が役立つ可能性を感じて頂き、導入に至りました。

LivMap の導入により、以下のような効果を期待して頂いております。

三重県の森林計画図、立体地形表現図、保安林の地図などを、常に担当職員のスマホに入っている状態にすることで、現場作業の準備を簡素化し、現地での林班界・小班界・保安林界の特定を容易にできるようにすること。
職員間の地理情報を伴う情報伝達を簡素化し、かつ容易にすること。
現地調査で撮影した写真を一括で自動取り込む機能により、事務所での情報集約化作業を削減すること。
今後担当職員の配置換えがあった際にも、調査履歴を承継し、情報やノウハウの承継にかかるコスト削減すること。
災害発生時に、山林や林道の被災状況の集約を容易にし、判断を迅速化すること。

＜サービス概要＞

LivMap は、「汎用・格安」を軸として開発されている共有地図アプリです。林業以外にも、現地調査・設備管理・集荷配送・災害対応などの分野で利用実績も多数あります。対象業種が広いからこそ、1ユーザーあたり月額680円（税込）からという圧倒的な低コストを実現しており、このアプローチは、業界規模の小ささが故に DX が進みづらいという林業の構造的な問題を解決し得ると考えています。

LivMap の機能：