NPO法人だっぴ「中学生・高校生だっぴ」が経済産業省「第14回キャリア教育アワード」コーディネーターの部で優秀賞を受賞

第14回キャリア教育アワード：産業界による優れた教育支援活動の取り組みを讃えるアワード

NPO法人だっぴ

2024年12月16日 18時13分

NPO法人だっぴ（本社：岡山県岡山市北区表町1-4-64、代表理事：森分志学）は、「第14回キャリア教育アワード」の授与を発表します。表彰されるのは、キャリア教育の分野で顕著な成果を挙げた企業や経済団体による教育支援活動で、令和7年2月6日(木)に授与式が行われます。

キャリア教育アワードとは

経済産業省が創設した「キャリア教育アワード」は、産業界による優れた教育支援活動の取り組みとその効果を広く社会で共有し、こうした活動を奨励・普及・促進することを目的に、企業や経済団体による教育支援の取り組みについて優秀な事例を表彰するものです。

経済産業省が2010年度より実施しており、今年で14回目となります。「第14回キャリア教育アワード」及び受賞者については経済産業省のプレスリリースをご覧ください。

https://www.meti.go.jp/press/2024/12/20241216001/20241216001.html

受賞したNPO法人だっぴの取り組み概要

中学生・高校生だっぴ

中学生又は高校生・大学生・大人が少人数のグループで、テーマに対する自分の回答を共有する対話活動です。対話を通して、中高生の自己効力感や将来への期待、地域社会への帰属意識を醸成します。テーマは、参加者の経験や価値観に触れることのできる内容で、様々な価値観や物語に触れて、キャリア形成に関する視野を広げることを目指します。

中学生・高校生だっぴ動画

生き方百科

岡山の様々な大人の生き方や企業の活動、社員さんの働き方を大学生が取材。アーカイブされた取材記事は県内中高生・大学生に配信しています。中学生・高校生だっぴの事後学習として「生き方百科」を用いたワークを行い、様々な大人をロールモデルにして、中高生が自分のつくりたい未来を考えます。

生き方百科

放課後キャリア探究

月1回、放課後の空き教室をフリースペースとして生徒に開放。行動変容を促す機会として、高校生と大学生・社会人スタッフがコミュニケーションを取り、企業訪問やインタビュー活動、創作活動などを行います。

本取組に関する審査コメント

市民協働型のプログラムを効果的にコーディネートとしつつ、着実に生徒の行動変容につなげてきた点を評価する。
教育委員会・学校との情報交換を密に行い、中学生白書などの日頃の取組が信頼関係の土台となっていること、年月を重ねるごとに関わるステークホルダーが増え授業ツールも増えていること、校種を超えた中高大・企業人との対話は生徒・学生の内発的動機づけには大きい。
他の地域にも転用していける汎用性の高い内容。
事前事後の数値変化を測定している点、学校と地域のニーズ（問題意識）を踏まえたコーディネートである点を評価。
自治体、学校、企業の連携のもと、生徒に対し、大人との対話や進路情報を活用したワークを通じて生き方について考える機会を提供している。その際、対話によって視野を広げた上で、情報を用いたワークで収束をねらうという流れをつくる工夫をしているとともに、「放課後キャリア探求」で実際の活動に結びつけることも実施している点も評価できる。
対話を通してキャリア形成に関する視野を広げられる。意識変容から行動変容まで促す機会が設定されている。
グループでテーマを設定して、生徒・学生・大人の対話を重視して地域の輪をひろげながら、市民の力も活用して広げるという手法は、とても実効性ある取組である。行政機関との信頼関係もあり、産学公がしっかりと連携したプログラムになっているのは、地域でのキャリア教育実施における模範的展開といえる。中学生白書のアウトプットという点でも、行政との連携の色が濃く現れているもので、そういった連携も他の地域の参考となるものと考えられる。

今後の展望・取り組み

受賞を機に、NPO法人だっぴは今後もミッションである「若者の可能性と実現力の開拓」を続け、未来をつくる人材の育成を目指します。また、市民の力で地域の教育力を底上げする取り組みを通じて、さらなる成長と社会への貢献を目指していきます。

受賞プロジェクト代表者コメント

[NPO法人だっぴ／代表理事森分志学]

この度のキャリア教育アワード受賞は、私たちの努力と成果が認められたことを意味します。「中学生・高校生だっぴ」をはじめ、各種プログラムの実施にあたりご協力を賜りました学校・行政関係者、企業関係者、市民の皆様にはこの場を借りて、厚く御礼申し上げます。

教育の世界は、どこまでいっても物理的障壁を乗り越えられない側面もあると思っています。その前提において、周りにどんな大人がいるかはとても重要な要素です。学校とともに教育活動を発展させていきながら、それだけにとどまらず、市民の力で地域の教育力を底上げすることで、地域社会の発展に貢献していきたいと思います。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。