画像診断分野で世界をリードするブラッコ・グループ 大阪・関西万博「健康とウェルビーイングウィーク」にて大活躍
ーー日伊の共同課題 健康と長寿社会への取り組みーー
画像診断分野で世界をリードするイタリア企業ブラッコ・グループ(The Bracco Group)と該当社のヘルスケア部門のCDI(Centro Diagnostico Italiano)は、大阪・関西万博で開催されたテーマウィーク「健康とウェルビーイング ウィーク」において、長寿社会における主要な関係者同士とともに、建設的なコミュニケーションを推進しました。
ブラッコ・グループは「AGEVITY JAPAN」という、健康・持続可能性・長寿をテーマとしたフォーラムに、戦略的なパートナーとして参加しました。また、大阪および東京の駐日イタリア大使館で、イタリア技術研究所(IIT)によって開催されたヘルステクノロジー関連のワークショップを二回参加しました。最後に、ブラッコ・グループは大阪・関西万博のイタリア館でイベントを挙げ、現地のヘルスケア業界に向け、新たに独立で立ち上げた会社「ブラッコ・ジャパン」についても発信しました。

ブラッコ・グループは大阪・関西万博にて重要な役割を担っています。イタリア館のゴールド・スポンサーとして、世界的な診断分野のリーダー企業でもある同社は、6月20日から7月1日まで開催される「健康とウェルビーイング ウィーク」で複数のイベントに積極的に関与しています。
「大阪万博は、今の複雑な時代において非常に貴重なプラットフォームだと見られます。ここで、61カ国・地域が共になって、健康・長寿・ヘルスケアに関わる技術的なイノベーションといった人類にとって戦略的な課題について議論を交わすことができます」と、ブラッコ・グループの会長兼CEOであるディアナ・ブラッコ氏は語りました。「イタリア館で長い列ができるほど、イタリアが日本にて高い人気を示しています。これはメイド・イン・イタリーのブランド力の魅力と、数多くの芸術的な傑作の展示によるものです。その中、1585年にドメニコ・ティントレットによって描かれた世界的に有名な『伊東マンショの肖像』を、ブラッコ財団は詳細な画像診断を実施し、来場者向けに生き生きと展示しています。ヨーロッパに派遣された日本初の外交使節団の団長伊藤マンショを描いているこの作品は、芸術的のみならず、日伊関係における文化的・象徴的な意味でも極めて重要な作品です。」
ブラッコグループは戦略的なパートナーとして、「健康とウェルビーイング ウィーク」の1つ目のイベントである「Agevity Forum」に参加しました。このフォーラムはアッソロンバルダ(Assolombarda)とシルバー・エコノミー・ネットワーク(Silver Economy Network)によってイタリア館にて主催され、「健康・高齢化・持続可能性・長寿」とのテーマについて論議しました。イタリアと日本は世界でも有数の長寿国であり、2050年には両国とも65歳以上の人口が35%に達する見込みです。よって、本フォーラムは、人口年齢層構成の変化をめぐり、日伊両国の研究者、医療従業者、製薬企業、行政関係者らが意見を交わす貴重なプラットフォームとなりました。
このイベントには、大阪万博イタリア総領事マリオ・ヴァッターニ氏、東京の駐日イタリア大使館科学技術専門者ジャンルイジ・セリアンニ氏、大阪商工会議所常務理事・産業部長槇山愛湖氏といった要人に加え、大阪大学大学院医学系研究科の妻木範行教授や、東京科学大学副学長(国際戦略・連携担当)林宣宏教授など国際的に著名な研究者らが参加しました。
「イタリアと日本は多くの課題を共有しており、その中には高齢化に関連する問題も含まれます」とマリオ・ヴァッターニ氏は述べました。「ブラッコ、イタリア診断センター(CDI)、アッソロンバルダ、シルバーエコノミーネットワークといった重要な業界プレイヤーを巻き込み、ライフサイエンス分野におけるイタリアと日本の卓越した知見の間に新たな相乗効果を生み出すことは、『命を再生する芸術』という理念を起点に、私たちの科学技術外交を強化することに他なりません。」
「科学研究の革新により、人々の平均寿命は飛躍的に延びました」と、ブラッコ・グループのイノベーション・ハブ責任者アレッサンドロ・マイオッキ氏は述べています。「他の医療分野と並び、画像診断は医療のあり方を“反応的”から“予防的”へと進化させるための要です。高度なイメージング技術により、体内を非侵襲的に観察し、病気を早期に発見することができ、カスタマイズ治療を実施することもできます。」
さらに、CDI(ブラッコ・グループのヘルスケア部署)のCEOアンドレア・メチェネーロ氏も登壇し、「CDIは、今現在および将来の高齢者に、健康でアクティブなかつハイクォリティの長寿ライフを実現させるという、戦略的な目標を抱いています。」と語り、更に「ここ50年間、当社は予防医療、健康的なライフスタイル、早期診断の三本柱を軸に取り組んでまいり、今年をもってまさに半世紀に渡った重要な節目を迎えることになります。」
また、ブラッコ・グループは、イタリア技術研究所(IIT)が主催したヘルステクノロジーに関する2つのイベントに参加しました。最初のイベントはイタリア館で開催されたワークショップ「Health Technologies: How Science is Transforming Healthcare 」(「ヘルステクノロジー:科学が医療をどう変えるか」)で、同社はIITと共同開発した革新的なデジタルプラットフォーム「IPPOCRATE(*)」を初めて発表しました。このプラットフォームは、臨床データを施設間で転送することなく、共同臨床研究を大いに促進することを実現しました。2つ目のイベントとして、東京にある駐日イタリア大使館で開催されたシンポジウムにも参加しました。CDIの研究開発・イノベーション部門ディレクターであるイザベッラ・カスティリオーニ氏が「健康・高齢化におけるロボティクスとヘルステクノロジー」というパネルディスカッションに登壇しました。
同じ「健康とウェルビーイング ウィーク」にあたる週に、ブラッコ・グループが大阪万博のイタリア館でイベントを開催し、1年前新たに設立されたブラッコ・ジャパンを現地医療業界に紹介しました。旧ジョイント・ベンチャーの運営終了に伴い、代表取締役の坂本哲章氏が率いるブラッコ・ジャパンは造影剤の製造と販売業務に携わり、独立企業として新たなスタートを切りました。
「ブラッコは1992年に合弁会社を経由して日本へ進出し、自社の市場拡大を図るため、2024年4月より独自に新しい会社を創立し、直接的に日本での事業を運営し始めました。日本は、高度に発展した医療制度に支えられ、国レベルで予防医療に対する意識が高く、特に画像診断技術が医療現場で広く活用されております。高齢化が進んでいる中、日本は我々にとって、戦略的な意義を持つ市場の一つと捉えています。」と、ディアナ・ブラッコ氏は述べました。
「ブラッコ・ジャパンを通じて、私たちは日本における存在感をさらに強化し、造影剤、最先端の技術やサービス(ACIST の製品を含むインジェクターやその他の機器)を統合し、より高度な画像診断ソリューションによって、医師と患者のニーズに一層効果的に応えていきたいと考えています」と、ブラッコ・イメージングの副会長兼 CEO、フルヴィオ・レノルディ・ブラッコ氏は述べました。「しかし、私たちの取り組みはそれにとどまりません。これまでの伝統に則り、日本における医療イノベーションへの投資を継続し、現在開発中の多数の新製品を通じてそれを実現していきます。私たちは、現地の放射線医療および科学コミュニティとより積極的な協力関係を築き、その優先事項に耳を傾けながら、未来の医療が直面する大きな課題に共に取り組んでいきたいと考えています。」
*IPPOCRATE(注):イタリア語で「イッポークラテ」。日本語では「ヒポクラテス」で知られる古代ギリシャの医者。
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ブラッコ・グループ(The Bracco Group)について
グループ・ブラッコは、ライフサイエンス分野で世界をリードする診断イメージング技術の企業として、1927年の創業以来、100カ国以上で展開し、総売上高18億ユーロ(内88%が海外市場)、3800名の従業員、2000件以上の特許を有し、毎年売上高の10%以上を研究開発に投資しています。
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