地域と観光客の“あいだ”を繋ぐZINE『ナガノグラフィ』を制作
Local Knotが6ヶ月の観察プロジェクトを実施──観光PRではない、参加者のまなざしをそのまま綴った一冊。長野県立図書館展示・3月20日ZINE Fes出店へ
Local Knot株式会社(長野県長野市、代表取締役:藤澤厚太)は、地域と旅人を結ぶ拠点「Local Knot Backpackers」を起点に、6ヶ月間にわたり実施した地域住民および旅人との共同プロジェクト「ナガノグラフィ」の成果として、ZINE(自主制作冊子)を制作いたしました。
本冊子は、いわゆる“県内の魅力を紹介する観光冊子”ではありません。
参加者一人ひとりの言葉や写真、短歌をあえて編集しすぎることなくそのまま収録し、「なぜこの表現になったのか」「なぜこの風景を撮ったのか」を読む人自身が考える構成としています。情報を届けるのではなく、ナガノの視点を手渡す一冊です。
■ 地域と観光客の“結び目”としてのLocal Knot
Local Knotは、「地域の結び目になる」ことを理念に掲げています。
1拠点目であるLocal Knot Backpackersは、後継者不足により継続が難しくなっていた宿泊施設を事業承継したことから始まりました。「ジャーナリングするゲストハウス」と再定義し、宿泊の場にとどまらず、記憶や感情を言葉にする場へと刷新しています。
2025年4月からは「わたしとナガノ」をテーマに毎月ワークショップを開催。住んでいる人、旅で訪れた人、移り住んだ人など、多様な立場の参加者が長野についてそれぞれの視点で感じたことを言葉や写真で表現してきました。それらを束ねて制作したのが、本ZINE「ナガノグラフィ - Naganography」です。

“Graphy”はギリシャ語の graphē に由来し、「書くこと」「描くこと」「記録すること」を意味します。Photographyは「光で描くこと」、Biographyは「人生を記録すること」。Naganographyとは、今この瞬間のナガノを、暮らす人・旅する人・移り住む人それぞれの視点で切り取り、描き、記録する試みです。
善光寺やそばといった“よく知られた長野”から一歩外れ、日常の景色や個人の記憶に目を向けること。観光地としての長野ではなく、「誰かの体験としてのナガノ」に触れてもらえたらと考えています。
■ 6ヶ月間、長野を観察する
ナガノグラフィは6ヶ月間、月に1回開催しました。
設定したテーマの例は以下の通りです。
・わたしとナガノ
・旅人とナガノ
・文学とナガノ
・街並みとナガノ
参加者はまちを歩き、対話を重ね、それぞれの視点から長野を見つめ直しました。
本ZINEでは解説を加えすぎていません。
断片的な言葉、静かな写真、余白を残したページ構成。その“余白”こそが本冊子の特徴です。
「これはどんな気持ちから生まれたのだろう」
「この短歌の背景にはどんな時間があったのだろう」
答えを提示するのではなく、問いを手渡す。
それがナガノグラフィの思想です。

■ 変わりゆく長野を記録するということ
収録された写真の中には、すでに廃業してしまった店舗や姿を変えた風景も含まれています。
まちは常に更新されていきます。だからこそ、その瞬間にしか存在しなかった視点を残すことに意味があると私たちは考えました。
このZINEは観光PRでも移住促進冊子でもありません。
一人ひとりが見た“いまの長野”の断片を綴った、時間の記録です。
Local Knotは、地域と観光客を単につなぐのではなく、「関わり方」をつくる存在でありたいと考えています。なお、本ZINEの印刷は、長野県内の印刷会社である藤原印刷株式会社様にご協力いただき、制作いたしました。
■ 長野県立図書館での展示決定
本ZINEは、長野県立図書館での展示が決定しています。
公共空間で手に取られることで、長野という土地を“情報”ではなく“まなざし”から見つめ直す機会を広げていきます。
■ 2026年3月20日「ZINE Fes」(長野市)出店予定
2026年3月20日(金)、長野市で開催される「ZINE Fes」に出店予定です。
当日はZINEの販売に加え、制作背景や思想についても直接お伝えします。地域の方、観光事業者、表現活動に関心のある方との新たな接点を創出したいと考えています。
【会社概要】
会社名:Local Knot株式会社
代表者:代表取締役 藤澤厚太
【本件に関するお問い合わせ先】
Local Knot株式会社
Email:contact@local-knot.com
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