個人版ふるさと納税と企業版ふるさと納税のハイブリット支援

ひとり親家庭へ市産米を届けるー第５回目の取り組み開催へー

つくばみらい市ふるさと納税推進チーム

2025年12月24日 15時09分

茨城県つくばみらい市は、コロナ禍や物価高騰で苦しむひとり親家庭を支援するため、株式会社アイモバイル（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：野口哲也、東証プライム市場）と協働で、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングを令和3年度より毎年度実施しています。

本プロジェクトは、クラウドファンディングにより集めた寄附金を原資に、市内産のお米を購入し、東京圏のひとり親家庭に届けるものです。
さらに、「ふるさと納税による個人寄附」と「企業版ふるさと納税」を組み合わせた“ハイブリッド型”の取り組みとして、これまでに延べ13,134世帯のひとり親家庭へ、約65トンのお米を支援してまいりました。

【プロジェクト立ち上げの背景】

日本では先進諸国と比べて寄附意向が十分に根付いていないとされています。先進諸国では社会貢献が社会的ステータスとして評価される傾向もありますが、日本でも寄附意向を少しでも高めていくために何ができるかを模索する中で、当市は、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングという手法に着目しました。

ふるさと納税には税控除の仕組みがあるため、経済的負担を軽減しながら寄附が可能であり、心理的なハードルを下げ、「まずは試しにやってみようかな」というきっかけを持ちやすくなります。

本プロジェクトは、株式会社アイモバイル様が令和3年に設立した「ふるさと納税地方創生協働ラボ」と、当市市長の小田川浩の「全国に対する社会貢献活動を行いたい」という想いが繋がり、当市の｢農業人口の減少・米作産業の衰退｣という課題と、同ラボの活動テーマである都市圏の「ひとり親家庭の貧困」という2つの社会課題の同時解決を目指すための実証実験としてスタートしました。

【昨年度の取り組み】　
本プロジェクトでは、第１回目より返礼品のない寄附のみの支援を行ってきましたが、第４回目となる昨年度は、従来と同じく寄附金のみの支援に加え、本市と寄附者が長期的に関係を築き、ひとり親家庭に届くお米をつくる過程から携わっていただくことで、”支援を実感する機会”に繋げていきたいという思いを込めて、【米作り体験】ができる返礼品を新しく提供いたしました。

プロジェクト名：【第４回】物価高騰に苦しむひとり親家庭を支援する事業

＜プロジェクトページ＞

https://fcf.furunavi.jp/Project/Detail?projectid=691

【米作り体験”を通して支援を実感】

第４回目のプロジェクトにてご支援いただいた寄附者様には、今年度の米作りにご参加いただきました。5月18日（日）には田植え、9月20日（土）には稲刈りを体験していただき、田植えでは泥に足を取られながら丁寧に苗を植え、稲刈りでは、黄金色に実った稲穂を鎌で収穫しました。参加者からは「米作りに携われる体験が貴重。ぜひまた参加したい」との声も寄せられ、まさに支援の実感が生まれる機会となりました。

【企業版ふるさと納税感謝状を贈呈】

９月１８日（木）、企業版ふるさと納税を通じてご支援いただいた株式会社アイモバイル様に、感謝状を贈呈いたしました。
本寄附は、地域の農業を守り、育てていくための取り組みにご賛同いただいたもので、地元生産者への継続的な支援にも活用させていただいております。

【支援を受けた家庭の声】
過去４回の取り組みを通じて、お米を受け取ったひとり親家庭の皆様からは、たくさんのお喜びの声が寄せられています。以下、一部をご紹介いたします。

・ふるさと納税のお米の寄付に感動しました。心優しい人達がいるのだと嬉しくなりました。
・お米を食べるのを1週間ほど我慢していた。子どもたちも「お米が食べられる！」と本当に嬉しそうでした。
・お米が本当に助かり、お米が中々買えない中での支援に感謝です。子どももですが、親の私も救われます。
・お米はとても嬉しいです。主食は食費の中でもいちばん高いものなのですごくありがたいです。物価高騰でやりくりが大変ですが、こうして支援いただけると他のものへ費用を回せます。
・ふるさと納税の返礼品をご寄付いただくという形のご支援、つくばみらい市にも納税者の個人の方とも繋がれる感じがとても嬉しいです。ありがとうございました！

【今年度の取り組み】

第５回目となるひとり親支援事業の受付を11月4日（火）より開始いたしました。
皆様からの温かいご支援を心よりお待ちしております。