合わせた手。ひらき、木を組む。▶︎被爆81年の8月6日夜、被爆樹木のブロックで「平和のアーチ」を組み直す参加型アート「Re:Arch Hiroshima」を広島・相生通りで開催

式典のあとの夜、通りがかった人が誰でも「平和のアーチ」の作り手になる。今年初開催「トモスハチロク」(主催:トモスハチロク実行委員会)に協力して実施

Art Aid for All

藝術家・長谷川忠広(広島市在住)は、2026年8月6日(木)19時から21時まで、相生橋・相生通り周辺(ひろしまゲートパーク近く)にて、参加型アートプロジェクト「Re:Arch Hiroshima(リアーチ・ヒロシマ)」を実施します。原爆慰霊碑のアーチをモチーフに、通りがかった人が誰でも、切り込みの入った木の円盤ブロックを一枚ずつ差し込み、「平和のアーチ」をともに組み上げていくものです。

■ 8月6日の夜、「祈る」と「観る」のあいだにあるもの

8月6日の広島には世界中から人が集まります。朝は平和記念式典。夜は灯籠が川面を流れます。しかし式典が終わったあとの夜の街に、訪れた人が慰霊や鑑賞にとどまらず、自分の手で平和に関わることのできる場はまだ多くありません。

特に近年増える外国人観光客にとって、言葉の壁を越えて平和の営みに「参加」できる機会は限られています。祈る。観る。学ぶ。そのどれでもない、もう一つの関わり方をつくれないか──。

Re:Arch Hiroshimaは、その問いへの一つの答えです。木のブロックを一枚差し込む。それだけで、その人はこの夜のアーチの作り手のひとりになります。

■ 慰霊碑のアーチを、市民の手で「組み直す」

モチーフは、平和記念公園の原爆慰霊碑のアーチ。設計したのは、平和記念公園そのものを手がけた建築家・丹下健三です。

使うのは、切り込みの入った木製の円盤ブロック。釘も接着剤も設計図も使いません。正解もありません。子どもも、今日初めて広島に着いた旅行者も、その場で参加できます。一人の手では組めない大きさのアーチが、行き交う人の手が重なることで、夜のあいだに立ち上がっていきます。

平和を「学ぶ」から、「組む」へ。それがこのプロジェクトの合言葉です。

■ 被爆樹木の木片が、アーチの一部になる

今回のアーチには、広島県産材のブロックに加えて、被爆樹木(クスノキほか)から製材したブロックを使用します。爆心地の近くで焼かれながら生き延び、市民とともに戦後を生きてきた木々です。伐採等にともない役目を終えた木材を引き取り、ブロックとして製材しました。80年あまりを生きた木が、旅行者や子どもの手を経て、平和のアーチの一部として昇華します。このほか、土台部分などにはリサイクル材のブロックも使用します。

■ 今年初開催「トモスハチロク」の夜に

毎年8月6日の夜に行われる「とうろう流し」と連携し、相生橋を中心とした相生通りが歩行者空間となるイベント「トモスハチロク」が、今年初めて開催されます。音楽による祈りの空間、被爆直後の復興都市計画に描かれた「平和の軸線」のライトアップ、ピースキャンドル、映像投影。街全体で平和への願いを体感する夜です。

本企画は、この「トモスハチロク」(主催:トモスハチロク実行委員会※)に協力するかたちで、長谷川が主催・実施するものです。

※エリアプラットフォーム・カミハチキテル、広島市中央公園エリアマネジメント協議会、大手町・紙屋町未来会議、RiverDo!川辺コンソーシアム、広島都心会議、広島県、広島市により構成

■ これまでの歩み

Re:Arch Hiroshimaは、広島平和記念公園や原爆の子の像周辺、川辺の会場などで実施を重ねてきました。立ち止まるのは、外国人旅行者、地元の親子、アーティスト。言葉が通じなくても、木を手渡せば伝わります。アートブロックを使ったワークショップ全体では、教育・企業研修・観光の文脈で延べ約1,500名が参加しています。

主催者は、広島県主催「Ring Hiroshima」に採択され叡啓大学での図書空間プロジェクトでBest Partnership賞を受賞したほか、広島県主催「PANORAMA」にも採択されています。

■ 主催者コメント(長谷川忠広)

「平和記念資料館を見終わった多くの方々が一様に見せる、絶望の淵にいるかのような表情に、胸が締め付けられました。この方々に、『今、ここ広島で人々は、とても平和に過ごしているんだよ』ということを感じ取って欲しかった。過去を知ることと祈ることの先に、自ら手を動かし平和であることをそれぞれが表現できる場を作りたい、その思いからこのプロジェクトを始めました。

アーチを組んでいると、隣にいる知らない人と、自然に息が合っていく瞬間があります。国籍も年齢も関係なく、木を手渡し、支え合わないと組み上がらない。私はその瞬間に立ち上がるものを、平和と呼びたいと思っています。8月6日の夜、慰霊の街の片隅に、そういう時間をつくります。」

■ 開催概要

名称:Re:Arch Hiroshima(リアーチ・ヒロシマ)

日時:2026年8月6日(木)19:00〜21:00

会場:相生通り周辺(ひろしまゲートパーク近く)※詳細位置・荒天時の実施可否は開催直前にSNS「toshokukan2.0」でお知らせします

参加:無料・予約不要・出入り自由(どなたでも参加できます)

主催:Re:Arch Hiroshima(長谷川忠広)

交通:当日18:30〜21:30、相生通り(相生橋西詰〜紙屋町交差点)は交通規制により歩行者空間となります

■ 取材のご案内

当日の取材・撮影を歓迎します(事前連絡いただければ現地でご案内します)。決まった進行はありません。19時、路上に置かれた数枚の木片から始まり、通りがかった人の手が加わるたびに、アーチは誰にも予想のつかない形に育っていきます。19時から21時までのあいだ、出来上がっていく様子をその場で味わいながら取材いただくのが、この企画にいちばん合った撮り方です。事前の個別取材、写真素材(高解像度・複数カット)の提供、参加者・主催者へのインタビューアレンジも可能です。

開催後には、当日組み上がったアーチの記録と参加者の声を、続報として配信する予定です。

■ 本件に関するお問い合わせ(取材窓口)

Re:Arch Hiroshima 長谷川忠広

電話:090-6408-6657

メール:nasake5around@gmail.com

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