日本海洋重工業が無人アセットコンソーシアム「RISE」に参画、海洋領域における運用ドクトリン設計と技術実証を推進

デュアルユース技術としてのUAV・USV協調運用(群制御)に関する連携

JISDA株式会社

日本海洋重工業株式会社(東京都港区、代表取締役:山口澪音、以下「日本海洋重工業」)は、JISDA株式会社(東京都千代田区、代表取締役:國井翔太、以下「JISDA」)が設立した防衛・技術安全保障のための無人アセットコンソーシアム「RISE(Resilient Initiative for Unmanned Systems Engineering)」に参画しました。これに伴い、JISDAと日本海洋重工業は、この度RISEにおいてUAV(無人航空機)とUSV(無人水上艇)の群制御(協調運用)開発に関する連携を開始することをお知らせします。

参考: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000179032.html

協業の背景

海上における無人機運用では、広域性、通信制約、気象海象の変化、継続的な状況把握の必要性など、独自の課題が存在します。そこでRISEでは、UAVの広域把握能力・即応性と、USVの持続性・海上行動能力を組み合わせ、実効性ある協調運用モデルの確立を目指します。

また、こうした技術は、防衛・安全保障分野のみならず、海上インフラ監視、港湾警備、災害対応、海難救助支援、海洋観測、洋上設備点検などの民生領域にも応用可能であり、デュアルユースの観点からも大きな意義を有します。今回の協業を通じて、公共性と実装性を備えた海洋無人システム活用のモデル形成を目指します。

協業・連携の主な内容

1.防衛分野におけるUAV・USV協調運用(群制御)ドクトリンの策定

両社は、海洋監視、港湾・沿岸警戒、重要インフラ防護、災害時情報収集等のシナリオを想定し、UAVとUSVの役割分担、人と無人アセットの任務分担、指揮統制、通信途絶時の行動原則、エスカレーション管理を含む協調運用ドクトリンを共同で検討します。RISEは「使い方から逆算して設計・実証につなげる運用構想やドクトリンの議論」を主な取り組みに掲げており、本協業はその具体化の一つとして位置づけられます。

2.USVによるUAVロジスティックス支援のための群制御開発の検討

海上でのUAVの運用持続性を高めるため、USVをロジスティックス支援プラットフォームとして活用する構想を検討します。具体的には、

・UAVのバッテリー交換・電力補給支援

・離発着支援または回収支援

・Starlink等を含む衛星通信・広域通信の中継・補完
(特に、通信不安定時のレジリエンス確保のための群制御)

・任務データの一時集約・再送
などの機能について、運用要件と技術要件の両面から研究開発を進めます。

また海上・沿岸部における不審な無人機等への対処を想定し、自陣営のUAVによる防御的・迎撃的な対処運用のあり方を検討します。これには、早期探知、追尾、警告、進入阻止、任務継続のための防護措置などを含み、法制度や安全性に十分配慮しながら、現実的な運用モデルを研究します。

さらに、UAVが取得する俯瞰画像、航跡情報、対象物検知情報等をUSV側へ提供し、USVの航行判断、接近判断、警戒監視、任務変更に活用することで、海空統合の状況認識能力を強化することを検討します。また他システム接続を見据えた相互運用性確保を初期から検討します。

3.アジャイルな製造能力の獲得

両社は、技術更新の速い無人アセット分野において、設計変更や仕様更新を短いサイクルで反映できるアジャイルな製造能力の獲得を重要課題と位置づけます。試作から少量生産、評価、改修のループを素早く回す体制を構築し、将来的には分散型かつ柔軟な製造体制の実装を視野に入れます。 これにはモジュラー化された機体・ペイロード・ソフトウェア構成という設計上の工夫も含まれます。

4.柔軟な試験環境の獲得

無人アセットの統合運用では、机上の検討のみならず、シミュレーション、海上試験、段階的実証、運用者評価を反復できる柔軟な試験環境が不可欠です。両社は、迅速な仮説検証を可能とする試験環境の整備にも協業し、運用要求と技術開発を往還する開発サイクルを強化します。

■各社代表コメント

JISDA株式会社 代表・國井翔太 コメント

日本の豊かな海を守り、その価値を未来へつないでいくことは、私たちの世代に課された大きな責任だと考えています。海を守ることは、自然を守り、資源を守り、人々の生活や命を守ることにもつながります。

私たちは、無人機の技術は海においてさらに大きな可能性を発揮できると考えています。これまで単独の企業では実現が難しかったソリューションが、今回の協業によって具体化できると強く確信しています。異なる強みを持つプレイヤーが連携し、新しい価値を生み出していくことこそ、私たちがコンソーシアムとして目指していることの一つです。日本海洋重工業の皆さまとご一緒できることを大変心強く感じております。

日本海洋重工業株式会社 代表・山口澪音 コメント

海洋における持続的なミッションの遂行には、UAVとUSVの連携が不可欠です。 航空機では搭載できない大容量のペイロードをUSVが担い、UAVが空中から広域の状況把握をリアルタイムで提供することで、長時間・広域にわたる任務継続が初めて可能になります。これはまさに、日本海洋重工業が掲げる「持続可能な無人防衛の実現」というミッションに直結する取り組みです。

また、海洋での異種無人機の群制御は、世界的に見てもまだ事例が極めて少ない分野です。JISDAと共にこの最先端の研究に挑戦できることに、大変わくわくしております。本協業を通じて生み出す技術は、防衛・安全保障にとどまらず広く社会に還元し、日本の国益に貢献してまいります。

JISDA株式会社について

JISDA株式会社は、2025年11月に設立された、安全保障分野における高度な研究開発およびインテグレーションを行う防衛スタートアップ企業。国内外の運用現場に関する情報収集を通じて、技術シーズと防衛ニーズを統合的に追求する体制を有する。試作から量産に至る技術的基盤を自社内に保持するとともに、現場部隊の運用知見および中央省庁における制度設計・政策形成に関する理解を持っている。自由で開かれた市場を尊重する主体として、民間の立場から次世代の安全保障スタンダードを日本から発信することを目指す。

社名:JISDA株式会社

代表:國井翔太

所在地:東京都千代田区丸の内1丁目7-12 サピアタワー8F

事業内容:無人システム事業、サイバーセキュリティ事業、防衛医学に関する研究

HP : https://jisda.jp/

■日本海洋重工業について

日本海洋重工業株式会社は、「持続可能な無人防衛の実現」というミッションのもと、無人水上艇(USV)、無人潜水機(UUV)およびその協調運用技術の研究開発を行うスタートアップ。 海洋工学、電波・無線技術、マルチエージェント協調をはじめとする多領域の研究者と、元海上自衛隊員など実運用を知るプロフェッショナルが結集し、防衛・安全保障から海洋インフラ監視、災害対応まで幅広い社会課題の解決に向けた技術開発を推進している。

社名:日本海洋重工業株式会社

代表:山口澪音

所在地:東京都港区六本木4丁目2 高會堂ビル

事業内容:海洋無人システムの研究開発および社会実装

HP : https://www.nmhi.co.jp

【本件に関するお問い合わせ先】

E-mail: info@rise.jisda.jp
(なお前回のリリースで、一部のメールが届かない不具合がございました。大変お手数ですが、担当者からの返信がない場合、もう一度お問い合わせをいただけますと幸いです。)

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会社概要

JISDA株式会社

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URL
https://www.jisda.jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都千代田区丸の内1丁目7−12 サピアタワー8階
電話番号
-
代表者名
國井翔太
上場
未上場
資本金
-
設立
2025年11月