ポーランドの港町グディニア「モダニズム都市中心地区」がユネスコ世界文化遺産に登録
市制100周年の節目に、ポーランド18件目の世界遺産が誕生
ポーランドの港町グディニア「モダニズム都市中心地区」がユネスコ世界文化遺産に登録

2026年7月27日、韓国・釜山で開催された第48回ユネスコ世界遺産委員会において、ポーランド北部の港町グディニアにある「グディニア・モダニズム都市中心地区(Gdynia Modernist City Centre)」が、ユネスコ世界文化遺産に正式登録されました。
今回登録されたのはグディニア市全体ではなく、第一次世界大戦と第二次世界大戦の間に計画・建設された市中心部の歴史的都市景観です。登録区域は87.9ヘクタール、緩衝地帯は335.88ヘクタールで、登録基準は文化遺産の基準(iv)です。これにより、ポーランド国内の世界遺産は18件となりました。
漁村から、ポーランドを代表する近代港湾都市へ
バルト海沿岸に位置するグディニアは、グダンスク、ソポトとともに「三連都市(トリシティ)」を形成するポーランド北部の主要都市です。1926年に市制が施行され、2026年に100周年を迎えました。
第一次世界大戦後に独立を回復したポーランドは、自国の海への玄関口となる港を整備するため、小さな漁村だったグディニアを新しい港湾都市として開発しました。1926年から1939年にかけて、市街地と港が短期間のうちに計画的に建設され、グディニアはポーランドの近代化と海洋国家としての発展を象徴する都市となりました。

世界的に評価されたモダニズムの都市計画と建築

登録地区には、東西・南北を結ぶ主要道路、両大戦間期の街区、集合住宅、公共施設、商業建築などがまとまって残されています。伝統的な街路構成と、採光、衛生、緑地を重視した近代的な住宅設計が組み合わされ、モダニズムの理念を大規模かつ一貫して都市づくりに取り入れた点が高く評価されました。
水平に連なる窓、丸みを帯びた建物の角、広いバルコニー、明るい外壁などに加え、客船を思わせる曲線や海を連想させる意匠も見られます。港と海辺の景観に結びついた都市構成は、グディニアならではの特徴です。
街歩きで楽しむ、新しい世界遺産
グディニアでは、中心街を歩きながら、両大戦間期に建てられたモダニズム建築を巡ることができます。海辺には博物館船「ダル・ポモジャ」や駆逐艦「ORPブウィスカヴィツァ」が停泊し、旧海運ターミナルを利用した移民博物館では、ポーランドから世界へ渡った人々の歴史を紹介しています。
歴史都市グダンスク、海辺のリゾート地ソポトと組み合わせた三連都市の周遊は、建築、歴史、海洋文化を一度に体験できる旅として、今後さらに注目を集めることが期待されます。

世界遺産登録概要

参考情報(公式情報)
・UNESCO World Heritage Centre: Gdynia Modernist City Centre / New Inscribed Properties 2026
・UNESCO World Heritage Centre: World Heritage List No. 1715
・ポーランド共和国外務省(2026年7月27日発表): Gdynia Modernist City Centre on UNESCO World Heritage List
本件に関するお問い合わせ
ポーランド政府観光局 東京支局 | 担当:石川みゆき E-mail:tokyo@pot.gov.pl TEL:[電話番号]03-3242-3385
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-7-2 東京サンケイビル27階
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