脳波で「集中力を鍛える」技術は成績向上につながるか?DERIGINO×トキツカゼが個別指導塾で実証実験を開始
脳波を鍛える技術「ニューロフィードバック」が生徒の集中力や学習成果に与える影響を、実際の教育現場で検証。

株式会社DERIGINO(以下、DERIGINO、代表取締役:出利葉 拓也)と株式会社トキツカゼ(以下、トキツカゼ、代表取締役:谷津 凜勇)は、トキツカゼが運営する「個別指導Base 中野島校」(神奈川県川崎市、塾長:桑原 恭一)において、脳波を活用したニューロフィードバックが、生徒の集中力や学習行動、学業成績に与える影響を検証する実証実験を開始します。
本実証では、生徒が自身の脳活動をリアルタイムに確認しながら集中状態を整える「ニューロフィードバック」を、瞑想・コンディショニングのような形で日常の学習に取り入れます。
研究室の中だけではなく、実際に生徒が日々学習する「塾」という環境で継続的に実施することで、ニューロフィードバックが教育現場においてどのような価値を持ちうるのかを検証します。
■ 「集中できる状態」そのものをトレーニングする
学習成果を高めるために、これまで教育現場では「何を学ぶか」「どのように教えるか」という教材や指導方法の改善が数多く行われてきました。一方で、同じ教材や授業であっても、そのとき本人がどれだけ集中できているかによって学習体験は大きく異なります。そこで今回着目したのが、「学習方法」だけでなく、その土台となる脳の状態そのものを整えるというアプローチです。
ニューロフィードバックでは、脳波をリアルタイムに計測し、その情報を本人にフィードバックします。自分では直接認識することが難しい脳活動を可視化することで、自身の集中状態を把握し、より望ましい状態へと調整するトレーニングを行います。スポーツにおいて身体のコンディショニングを行うように、勉強を始める前に「脳のコンディショニング」を行います。
今回の実証では、こうした新たな学習習慣の可能性を検証します。
■ 実際の学習塾で、継続利用による変化を検証
今回の実証実験の舞台となる「個別指導Base 中野島校」は、JR南武線・中野島駅近くに位置する、小学生から高校生までを対象とした地域密着型の個別指導塾です。Baseでは「“自分でやる”に徹底して寄り添う」をコンセプトに、生徒自身が目標を立て、実行し、振り返り、改善していく自立的な学習を重視しています。
今回の取り組みでは、その学習環境にニューロフィードバックを導入します。
単発で脳波を測定するだけではなく、一定期間にわたりニューロフィードバックを継続して実施することで、
・生徒の主観的な集中しやすさ
・実際の学習時の集中状態
・学習への取り組み方や学習習慣
・テスト等の学習成果・学業成績
・ニューロフィードバックの継続に伴う脳波の変化
などを多面的に検証していく予定です。
■ 実証実験概要
実施場所
個別指導Base 中野島校
神奈川県川崎市多摩区中野島6-25-10 アゼリア中野島2F
実施期間
2026年9月〜
対象
個別指導Base 中野島校に通う生徒のうち、本実証への参加について必要な同意を得た生徒
実施内容
脳波計を装着した状態で、ニューロフィードバックを用いた短時間の集中トレーニングを定期的に実施します。
主な検証項目
・集中状態およびその主観評価
・学習行動、学習への取り組み
・学業成績等の学習成果
・継続的なニューロフィードバックによる脳波指標の変化
本実証を通じて、ニューロフィードバックを教育現場へ導入する際の効果だけでなく、生徒が無理なく継続できる運用方法についても検討します。
■ 株式会社DERIGINO 代表取締役CEO 出利葉拓也 コメント
私が脳研究の世界に入ってから10年以上の時間が過ぎましたが、この世界に飛び込んだきっかけは教育・学習の革新を実現したかったからです。これまでは精神論や気合といったものに頼っており、集中力を脳の視点から改善しようという取り組みはほとんど見られませんでした。今回の実証実験ではその壁を壊す初めての取り組みです。トキツカゼおよびBase中野島校の皆様と共に、「脳科学で学習に革命を起こす」を実現したいと考えています。
■ 株式会社トキツカゼ 代表取締役CEO 谷津凜勇 コメント
教育現場では、教材や指導方法だけでなく、生徒自身が「自分で学べる状態」をつくることが重要だと考えています。個別指導Baseが大切にしているのも、先生がすべてを管理するのではなく、生徒自身が自分の状態や課題を理解し、自分で次の行動を選択できるようになることです。今回のニューロフィードバックの取り組みは、自分自身の集中状態を理解し、調整するという意味で、Baseが目指してきた自立的な学びとも親和性があります。新しい技術だから導入するのではなく、実際に生徒たちにどのような変化が生まれるのかを丁寧に検証しながら、これからの教育現場に必要な仕組みをDERIGINOの皆さまと一緒につくっていきたいと思います。
■ 今後の展望
DERIGINOとトキツカゼは、本実証を通じて得られた知見をもとに、ニューロフィードバックを活用した脳コンディショニングの有効性と実用性を検討します。将来的には、個別指導塾をはじめとする教育現場への展開も視野に入れながら、「勉強の内容を変える」だけではなく、「勉強する脳の状態を整える」という新しい教育アプローチの確立を目指します。
■ 株式会社DERIGINOについて
株式会社DERIGINOは、脳波を中心とした神経科学研究と、その社会実装に取り組むニューロテクノロジー企業です。脳波に関する研究開発、実証実験、学習・ウェルネス領域への応用などを通じて、神経科学を研究室から日常生活へ届けることを目指しています。
■ 株式会社トキツカゼについて
株式会社トキツカゼは、学習塾・予備校をはじめとする教育業界に特化し、事業承継・M&A、学習塾運営、教育・経営コンサルティングに取り組む教育スタートアップです。
地域に根ざした教育機関が持つ理念や教育的価値を受け継ぎながら、教育と経営の両面から次世代の学習環境づくりを推進しています。
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