フランス沖の浮体式洋上風力パイロットプロジェクトに製品供給
-過酷な環境下で性能発揮、再エネ発展の支えに-
オイレス工業株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:坂入良和、以下「当社」)の樹脂製すべり軸受「ファイバーフロンGH」が、海に風車を浮かべる「浮体式洋上風力発電」のフランス沖でのパイロットプロジェクトに採用されました。10MW級の大型設備が複数配置されており、浮体式洋上風力発電では世界有数のパイロットプロジェクトです。当社は厳しい環境下でも優れた性能が発揮できるように製品の改良を続け、再生可能エネルギー産業の発展を支えてまいります。

■世界有数のパイロットプロジェクト
今回のプロジェクト「EOLMED」は、フランスの独立系再生可能エネルギー事業者Qairが主導しています。複数の企業が参画しており、合弁会社を設立して推進しています。2025年12月にフランス南部の沖合に直径164㍍の風車を備えた浮体式洋上風力発電設備を3基設置しました。定格出力は1基当たり10MWで、2026年4月に送電を開始しました。同年5月には最大出力での運転が可能になり、約5万人分の消費電力に当たる合計30MWを発電しています。
浮体基礎は、洋上風力発電の独自技術の開発に取り組むBW Ideol社(本社:フランス)の特許技術「Damping Pool®」が採用されています。当社は2024年2月に「ファイバーフロンGH」(直径約30センチ、長さ約40センチ)を供給しました。海面に浮かべた基礎が設置場所から移動しないようにする係留チェーンとの接続部に使用されています。
BW Ideol社は、2018年に運転を開始したフランス初の浮体式洋上風力発電設備の建設プロジェクトに設計から保守まで一貫して携わっており、同年には北九州市沖で浮体式洋上風力発電実証機「ひびき」の設置プロジェクトも手がけました。
EOLMEDプロジェクト詳細:https://eolmed.qair.energy/en/
BW Ideol社詳細:https://www.bw-ideol.com/jp

■過酷な環境下でも安定性を発揮
当社の「ファイバーフロンGH」は特殊繊維と充填剤を高密度に組み合わせており、耐摩耗性の高さが特徴です。固体潤滑剤を使用し、優れた自己潤滑性も実現しています。給油なしでも長期間にわたって安定した性能が発揮できます。設備の運転期間は25年以上とされており、メンテナンスをせずに使い続けられることが条件でした。当社はBW Ideol社と協議を重ね、実際の使用環境を再現した独自の社内評価試験を実施。その結果、25年以上の耐久性能を評価していただき採用が決まりました。

ファイバーフロンGH詳細:https://www.oiles.co.jp/products/bearing/fiberflon_gh/
■国内外の需要に対応
洋上風力の産業競争力強化に向けた官民協議会は2025年8月、「洋上風力産業ビジョン(第2次)」を策定しました。2040年までに国内で15GW以上の浮体式洋上風力案件を創出するという政府目標が掲げられています。BW Ideol社は、東北電力と岩手県久慈市沖での商業規模の浮体式洋上風力発電の事業化調査を進めており、このほか、フランス地中海(2031年運転開始予定)やスコットランド沖の北海(2033年運転開始予定)で商業プロジェクトを計画しています。国内外で開発が加速する洋上風力発電の需要に対し、当社は設置場所の環境、耐久性能要求に適合した製品が供給できるよう研究開発や改良を進めてまいります。
【関連情報】
当社について:
当社は1952年3月に設立されました。「すべり軸受」や「免震・制震装置」の製造や販売をしており、主力製品「オイレスベアリング」は給油を必要とせず、または少ない給油量で優れた耐摩耗性や耐久性を発揮します 。自動車や半導体製造装置、再生可能エネルギー関連設備、鉄道などの幅広い分野で採用されています。橋梁や公共施設などの建築物を地震から守る「免震・制震装置」のほか、子会社では火災時の煙を排出する装置なども取り扱っています。北米、欧州、アジアの6カ国に7拠点を構えており、グローバルに事業を展開しています。
当社ウェブサイト
【お問い合わせ】
神奈川県藤沢市桐原町8番地
オイレス工業株式会社 総務部
TEL:0466-44-4901
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