“アクティブシニア”から“オタクティブシニア”へ

ADKのシニア攻略マーケティングサポートツール「新シニア11」が、新たなシニア層を明らかに!

株式会社アサツー ディ・ケイ

  株式会社アサツーディ・ケイ(本社:東京都港区、代表取締役社長:植野伸一、以下ADK)は、この度、全国の60~79歳のシニア層を意識・価値観から11のタイプに分類した「新シニア11(イレブン)」を開発しましたのでお知らせ致します。
 多様化するシニア層を捉えるためシニア層を独自調査をもとに11のタイプ(男性5、女性6)に分類しました。そこから見えてきたのは、新しい「シニア」の姿です。男性シニア層では、従来の活発で現役志向が強い「アクティブシニア」とは性質が異なる、オタク気質でファッション感度が高く、こだわりを持った購買力の高い新たな層が出現しています。ADKではこの層を「オタクティブシニア」(オタク+アクティブ)と名づけ、新しいシニアの先駆けとして注目しています。
■トピック
1. 新たなシニア像を浮き彫りにする11タイプとは?
2. 60代シニア層のオタク化!? 男性60代前半はおよそ半数が「オタク」を自認 
3. 男性60・70代シニア層のタイプ分類の中に購買力のある「オタクティブシニア」が出現
4. 「オタクティブシニア」は今後ますます増加する可能性
  • 内容の詳細
1. 全国60・70代シニア層を意識・価値観で11のタイプに分類 ADK『新シニア11(イレブン)』(男性5タイプ、女性6タイプ)

 

2. 60代シニア層のオタク化!?男性60代前半はおよそ半数が「オタク」を自認

 「オタク」を自認しているシニア層(自分には「オタク」的なところがあると思う)は最近5年(2012→2017年)で大幅に増加。男性では60代前半で31.4(2012)→ 48.3%(2017)と17ポイント増加。60代後半で26.5→39.4%と13ポイント増、女性では60代前半で25.2→40.9%と16ポイント増、60代後半で21.4→31.0%と10ポイント増、特に男性60代前半は半数に届く勢いをみせています。

3‐1. 男性60・70代シニアのタイプ分類の中に「オタクティブシニア」(オタク+アクティブ)が出現

 シニア層のオタク化が進む中で、シニア層を11タイプ(「新シニア11」)に分類した中に、流行感度が高く、こだわりの強い・自分の世界を持つ「オタクティブシニア」が出現しています。

3‐2. オタクティブシニアの4割は、「オタク」を自認

 シニア層のタイプの中で「オタク」を自認(自分には「オタク」的なところがあると思う) している割合を比較すると、「オタクティブシニア」は男性60・70代平均より13ポイントも高く、他のタイプを 大きく引き離しています。

3‐3. 「オタクティブシニア」は特に60代前半に多く、団塊世代(68~70歳)の下の年代が新たなシニア像を形成!?

 「オタクティブシニア」の年齢構成比をみると、60代前半が36.8%と他のタイプと比べて若いシニア層が占めています。60代前半でオタクを自認する人が増加していることをあげましたが、この影響でオタク気質のある
新たなタイプが出現したと考えられます。

3‐4. 「オタクティブシニア」はやや非社交的。こだわり・個性が強く自分の世界を持っているタイプ
 「オタクティブシニア」はコミュニケーションに対して、「友人・仲間とのコミュニケーションは常に大切にしたい」のTOP2BOX(非常に+ややあてはまる)は66.2%で男性60・70代全体(同年代平均)75.4%よりも8ポイントほど低くなっています。同様に「隣近所の人とよく会話する」は28.6%と同年代平均より14ポイントも低く「オタクティブシニア」はシニア層の中でもやや社交性が乏しい傾向がみられます。また、「人とは異なる自分だけの強いこだわりを持っている方だ」は64.1%と同年代平均よりも17ポイントほど高く、「周囲の反対があっても自分の個性を大切にしたい」は75.2%と同年代平均よりも13ポイントほど高くなっています。
 また別データで、大切にしていることは何かを複数回答で聞くと「一人で過ごす時間」が49.1%と同年代平均
(43.2%)よりも6ポイント高くなっています。こだわりが強く、個性を大切にする、いわゆる個人の世界を持ち、人との付き合いにおいてもオープンではないタイプであるといえます。

3‐5.「オタクティブシニア」はオタク気質だが新商品好きで流行・ファッション感度が高く、購買力も高い
 「オタクティブシニア」は「新しいことやものはすぐ取り入れてみる」のTOP2BOX(非常に+ややあてはまる)は38.5%で、男性60・70代全体(同年代平均)25.8%よりも13ポイント高くなっています。同様に「新製品の情報はこまめにチェックする」は41.0%と同年代平均よりも17ポイントも高く、シニア層の中で新しいもの好き、新商品好きのタイプであることが窺えます。また、「ファッションやおしゃれに気を遣っている」は43.2%と同年代平均よりも21ポイント高く、「ファッションの流行は早めに取り入れる」は24.4%と同年代平均よりも16ポイント高く、ファッションへの関心も他シニア層と比べ高くなっています。さらに「流行に関心が高い方だ」は35.0%で同年代よりも19ポイント高くなっています。新商品好き、ファッションにも興味があり、流行感度が高いなど購買ターゲットとして有望な層であることが窺えます。

4. これからのシニアは「アクティブシニア」から「オタクティブシニア」へ!

■新たなシニア像「オタクティブシニア」      
 これまで団塊世代(1947~1949年生)を中心にしたアクティブシニアがシニア市場を牽引してきました。健康食品・サプリメントや旅行関連の商品サービス、スポーツジムなどを中心に体力や気力も充実したアクティブなシニア層に向けて数多くの商品・サービスが生み出されてきました。今年で団塊世代の年長者も70代に入りますが、アクティブさはまだまだ健在のようです。今後もアクティブシニアが有望ターゲットであることは変わりませんが、団塊世代の下の世代が60代に加わり、男性ではアクティブシニアとは異なる購買力のある有望なシニア層が今回の調査からみられました。これが今回ご紹介したオタク気質で流行感度の高いこだわり・個性の強い「オタクティブシニア」にあたります。アクティブシニアとは異なる特性を持った「オタクティブシニア」、今後注目のターゲットになるのではないでしょうか。
■「オタクティブシニア」が出現した背景      
 「オタクティブシニア」は60代前半が多いですが、今の60代前半(1952~1957生まれ)はしらけ世代やポスト団塊と呼ばれていた世代で「何を考えているかわからない」「覇気がない」など三無主義(無気力・無関心・無責任)などと云われ団塊世代とは対照的に捉えられてきました。子どもの頃には核家族化が進み、カギっ子と呼ばれはじめた世代です。テレビ漫画や戦隊もの、学園ドラマを見て育った世代でもあります。そんな団塊世代とは異なる特性を持った人たちがシニア層に入り、今後、シニアターゲットの捉え方も少しずつ変わっていくかもしれません。70年代サブカルチャーが開花し、その後オタク文化が勢いを増したことから、これからもこのようなシニアのタイプが徐々に増えるのではないかと考えられます。
■今後のシニア層の「メディア」接触は?   
 メディア接触においては、これまでシニア層はどちらかというとマス媒体中心でした。一方でオタクティブシニアのスマートフォンの所有率をみると68.4%と同年代平均59.9%よりも8ポイント以上高く(ADK生活者総合調査60代)、他のシニア層よりスマートフォンが日常的に使われていることが窺えます。また、こだわりが強くオタク気質であることから、ネットのレアな情報のニーズも高いことが想定されます。今までのシニア層と比べ、ネットやSNSの役割も変わり、今後ますますこれらの情報が重要になってくると考えられます。

本件に関するお問い合わせは下記までお願いします。
株式会社アサツー ディ・ケイ
広報室 平尾 由利 中島 香 TEL. 03-6830-3855  e-mail:adkpr@adk.jp
ADKシニア世代プロジェクトチーム
末永幸三、稲葉光亮、中嶌直子、井上卓
関連URL:https://www.adk.jp/

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会社概要

URL
https://www.adk.jp/index.html
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区虎ノ門1-23-1 虎ノ門ヒルズ森タワー
電話番号
03-6830-3843
代表者名
植野伸一
上場
東証1部
資本金
375億8136万円
設立
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